親王殿下のパティシエール(4) 慶貝勒府の満漢全席 (ハルキ文庫 し 14-4)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.75
  • (7)
  • (11)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 132
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444071

作品紹介・あらすじ

清の第十七皇子・愛新覚羅永璘お抱えの糕點師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。
謹慎も解かれ、新しい厨房で中華菓子を学び、宣教師から絵画を習ってお菓子作りに生かしていこうと思いきや──。
永璘の意向で新たに江南の厨師が雇われ、更に食通の間で信望される超有名詩人・袁枚が西洋の菓子を所望して、慶貝勒府は大賑わい。
そしてうら若き〝親王〟まで⁉ 清と法国、スイーツのマリアージュを、お楽しみあれ!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新しい職人が大量に入って混乱気味の厨房。

    そんな時に著名な詩人であり食通の人物を受け入れることになり、マリーも自信作を出すのですが……。

    食べるものって難しいですよね。食べる時の状況や体調で美味しいものも不味くなるし(−_−;)

    めげずに頑張れ、マリー! と応援したくなる今巻でした。

  • 4巻まで読了。ハーフで女性ということで色々言われたりもしてるけど、マリーが自分の意見をしっかり言える子なので、一生懸命前に進んでいる感じがいつもあって、頑張ってるなぁと思う。マリーの成長が楽しみ。

  • 脱サラして、詩とグルメのご意見番で生きていけるっていいなぁと思う。次から次へと登場人物が出てくるけど、これからこの人達がどう合わさってストーリーが展開していくのか。

  • 占い師の言葉通り小菊が結婚し,自分のこともあたるのではないかと不安に思うマリー.これ,永璘が親王になって結ばれるということなのではとむしろ期待してしまった.で,最後に年若い裕豊親王が登場してマリーとお菓子に興味津々の様子.どうなるのかな.

  • 新たな物語が始まる予感。

  • 侮れん占い

  • なんとなく上手く行く主人公と影のある周囲との落差。幸多かれと祈ります。

  • 新しいキャラ増えてきた。
    マリーの世界も少しずつ広がる。その広がり方が好ましい

    2021.9.4
    122

  • 清国の中でも北と南の軋轢、城内と城外の違いや社会の雰囲気がより広く感じられて面白かった。
    マリーは天才でもなければ学問に通じている訳ではない。
    当時のフランス庶民の教育を受け、価値観の中で過ごしてきた。
    女子として普通の教育よりかは菓子職人に必要な文字や計算を覚えただけだ。
    育った環境の価値観はアイデンティティにも繋がるので、キリスト教徒が他の価値観を見下すのも仕方ないのかもしれない。
    でも理解したことも受け入れたこともある。
    ただ、纏足に関してはマリーと同意見だな。
    実は永璘のWikiを読んでしまった。結末はどうなるのかな。

  • 第一話 最後の西洋人宮廷画師 第二話 放蕩の詩人
    第三話 新膳房と満漢の宴

    今日もマリーは叱られながら楽しんでいる。辛くても前を向いて歩いている。おいしいお菓子をありがとう♪

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 獲麟の書(上・下)』がある。

「2023年 『蒼天の王土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

篠原悠希の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×