初午いなり 木挽町芝居茶屋事件帖 (時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 144
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444569

作品紹介・あらすじ

木挽町の芝居茶屋かささぎは、若い店主・喜八とその兄弟分・弥助、料理人・松次郎の三人で営む小さな店。
誰もが振り向く色男・喜八と冷たい風貌で女心を痺れさせる弥助目当ての女客や、
気の利いた小料理を求める常連に愛されている。
が、じつは喜八、かつて江戸市中の風紀を乱す無頼の徒と粛清され、命を落とした町奴かささぎ組親分のひとり息子。
それ故、鬼勘の異名をとる火付改・中山直房に、なにかと敵視され……。
芝居の町を舞台に、喜八と鬼勘の掛け合いが見どころの事件帖、人情たっぷりにいざ開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 木挽町の「かささぎ」は、若い店主・喜八と、兄弟分、弥助、料理人・松次郎とで営んでいる、芝居小茶屋である。
    喜八の亡き父親が、町奴であったため、火付改・中山直房に、何かと敵視される。

    少し、登場人物が、ぎこちなく感じ、落ち着かない。

  • 前のシリーズは菓子屋。そして、今回は芝居茶屋ということですね。そして、主人公も女性から男性へ。

     戦国時代に傾奇者と呼ばれる人がいたことは知っていたんですが、江戸時代にも町奴、旗本奴などという人たちがいたのは初めて知りました。いわゆるならず者集団。

     主人公の喜八の父は町奴のかささぎ組の頭。大目付の大粛清にあい、牢内で死亡。
     
     喜八は駆け落ちした叔母が営う、小茶屋『かささぎ』を任されるところから物語は始まります。

     芝居の話等、前とは違う雰囲気が楽しく、面白いです。
     
     これからの展開が楽しみです(*^-^*)
     

  • 読み終わり、とても清々しい気持ちになります。
    人物ひとりひとりが魅力的。喜八さんと弥助さんはもとより、特におあささんとおくめちゃんが愛らしい。
    もう一つ、作者の篠先生の文章が私好み。続きが楽しみです

  • 面白かった。
    次作が楽しみです。

  • 時代劇ものの事件帖を初めてまともに読んだかも。
    真相が解決する場面は先が気になってすらすら読めた。
    時代ものも面白いなー。
    これから喜八と鬼勘の掛け合いも増えていけばいいなーと思いながら続きを読もうと思う。
    私的には230ページだけでにやにや(笑)

  • 新シリーズかな?

    初午いなりだし…茶屋だし…
    もっと料理本?グルメ本?かな?と思っていたけれど割とさっくり。

    1作目はどうしても…入りきれない感はあるけど。
    色々どうなっていくのか楽しみ!!!

  • 篠綾子の新しいシリーズ。
    さて主人公は役者になるのかな?

  • グルメ時代小説かと思いきや、元町奴の倅で芝居茶屋「かささぎ」を営む喜八を中心とするヤクザ人情小説だった。
    喜八、その兄弟分・弥助、料理人・松次郎の三人で装い新たに店を開いた数日後、突如松次郎が行方不明に。聞くところによると、松次郎の倅・乙松が、盗みの疑いをかけられているらしい……。
    己の正義と人情を元に行動し、決めるところで決める男たちが、ただひたすらにかっこいい。

  • 表紙のイラストにつられて購入。中身も満点でした。

    町奴(元やくざって表現していいんですかね?)の息子の喜八と兄弟分(右腕みたいな)の弥助と、料理人の松次郎で小料理屋を営んでます。
    ある日松次郎の息子が盗みの片棒を担いだと疑われ捕まってしまいます。
    息子が捕まったのと同時に松次郎も姿を消して…って感じのお話です。

    松次郎や弥助が作った料理などがちらっとでてくるのですが、江戸時代の料理だったり季節モノだったりで、ヘルシーで美味しそうでした。
    喜八が周りのへの感謝も忘れないめちゃめちゃいい子で、読んでて気持ち良かったです。喜八は火付改の鬼勘という人に元町奴の息子ってことで目をつけられてるんですが、この鬼勘が本当目ざわりでした。ただ、今回松次郎を探すのに協力関係にあったので、今後何かと絡んできてきっと理解は示してくれるようになんじゃないかと思います。仲良くはならないと思いますが。

    とにかく喜八がかっこいいし、弥助が万能執事で最高でした。
    次巻も買ったので楽しみです。

  • 傾奇者達を集めて纏めて、町の為に尽力したが、無頼漢であった事実により投獄され死亡した父を尊敬しつつも、その倅である事を自覚し仲間たちに報いたい喜八
    芝居茶屋が舞台、歌舞伎が絡んで面白くなりそう

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著者プロフィール

篠綾子/埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。主な著書に『白蓮の阿修羅』『青山に在り』『歴史をこじらせた女たち』ほか、成人後の賢子を書いた『あかね紫』がある。シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」など。

「2023年 『紫式部の娘。 1 賢子がまいる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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