純喫茶パオーン (ハルキ文庫 や 17-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.21
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本棚登録 : 1227
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758445047

作品紹介・あらすじ

創業五十年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。
トレイを持つ手がいつも小刻みに震えているのに、グラスたっぷり表面張力ギリギリで運ぶ「おじいちゃんの特製ミルクセーキ」と、
どんなにお腹がいっぱいでも食べたくなっちゃう「おばあちゃんの魔法のナポリタン」が看板メニューだ。
その店主の孫である「ぼく」が小学五年・中学一年・大学一年でそれぞれ出会う不思議な事件と、人生のちょっとした真実。
きっとあなたも通いたくなる、心地好さ。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5
    純喫茶パオーンを営む老夫婦と孫がメインのお話
    孫の成長と共にストーリーが3部で書かれています

    友情も恋も、少し不思議なミステリー要素もあり、引き込まれてあっという間に読み終わってしまいました

    途中で出てくるミルクセーキやナポリタン!!是非実際に食べてみたい!!


  • おじいちゃんとおばあちゃんが二人で切り盛りしている「純喫茶パオーン」は、昔懐かしい看板メニューのあるレトロな喫茶店。
    孫の来人の親友たちが訪ねてくるの憩いの場所。

    小学5年、中学1年、大学1年になったそれぞれの来人が登場する連作短編で、来人とその幼なじみたちや、常連客が集う「パオーン」は、まるで心のオアシスのよう。

    お店で起こる不思議な事件も、思い起こせばきっと懐かしい笑い話になるはず。
    気取らない感じの来人の家族にクスッと笑えて、読む人に安らぎを与えてくれます。

  • 懐かしさを感じるお話でした。
    まずはカバーがとても可愛らしくて、絵から昭和を感じます。
    喫茶店をしている祖父母の孫が主人公のお話です。
    読んでいてふと懐かしさを感じました。
    その懐かしさは小学生の時に読んだ小学生の男の子達が主人公となっているシリーズもののお話を思い出しました。
    絵本ではないですが、懐かしさを感じる中身になっています。
    実際のモデルとなっている喫茶店も紹介されていて行ってみたくなります。
    続編があるならば次回は喫茶店の店主、おじいちゃんとおばあちゃんが主役のお話を読んでみたいです。

  • 読んでいて「パオーン」にいる気分になれて、出てくるナポリタンやミルクセーキなどがとても美味しそうで食べたくなりました。
    終盤はハラハラもあり、とてもよかったです。

  • 純喫茶パオーン。行きたい。常連になりたい。
    個性の強い人たちばかりでカオスな雰囲気に、私も巻き込まれたいです。

  • 純喫茶パオーン(ハルキ文庫)
    著作者:椰月美智子
    発行者:角川春樹事務所
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    コメディチックで軽快な内容なのでサクサクと気軽に読み進められます。

  • タイトルに惹かれて衝動買いした1冊。
    ほのぼのとした昭和感溢れる喫茶店を舞台に様々な人と人の関わり合いが垣間見える。
    ページ数も少ないし交通移動の時間潰しに…と鞄に忍ばせたものの、これが楽しかった。
    仲良し3人組の来人、琉生、圭一郎、彼ら各々にも3人の関係性にも好感が持て、何よりお爺ちゃん!最高!
    お茶目で楽しくてどこかすっとぼけているのに案外なんでもお見通し。
    終盤、緊迫した中でのお爺ちゃん、お婆ちゃん、早智子さん親子の便秘話には笑えた!
    この状況でそこ掘る?と声を出して笑ってしまった!
    なんだかんだ言いつつ似たもの親子、このお爺ちゃんにこの娘ありです。

    パオーンの存続に拍手!
    続きが読みたい!

  • 別にこれと言って心を動かされるような出来事もなく、可もなく不可もなくって感じでサラ〜っと読み進めてきた。
    しかし、最後にまさかの吉本新喜劇でよく出てくる小芝居を実践する場面が出て来てガックリきた。

  • やっぱ、喫茶といえばナポリタンスパゲッティ。おじいさんの方言が七色すぎて笑ってしまった。

  • いやぁー
    面白かったー

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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