漢字は日本でどう生きてきたか (開拓社言語・文化選書 68)

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  • (株)開拓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758925686

作品紹介・あらすじ

漢字はいつも私たしと一緒にいる。家族の一員のようなものである。いや、家族以上かもしれない。しかし、日本同様、漢字文化圏に属しているベトナムや韓国、北朝鮮では全滅した。どうして日本では今もなお健在なのか。また、これからも生き続けていくに違いないのか。日本の漢字が日本語日本人に貢献している、その具体的な姿の分析を通して、そのダイナミックな生命力の源に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 埼京線 さいきょう
    字音を理論的に考えることが主旨であるのはわかるが、
    千年前のことでもあるまいし、
    せっかく現在進行形の事象を対象としているのに、
    「観察を続けてゆく」だけでなく、
    開通当時の新聞を調べたり、
    JR東日本に直接たずねてみようという発想に
    どうしてならないのだろうか。
    社会学者ではないからフィールドワークはしないのだろうか。

  • 内容が良くて読み進めたくても、読みやすい本と、そうでない本がある。この本は僕にとっては後者でした。申し訳ないけれど、ぼくには表現が堅くて噛み砕きにくい。

    中身といえば…。
    言語系の本は、往々にして"先行洋書を和訳しました感"がある。この本は丸ごと引用感は皆無で、著者の研究・主張が前に出てきていて、その点で、面白かった。

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著者プロフィール

1943年群馬県生まれ。1971年東京教育大学文学研究科修士課程修了。日本語史研究。1983年佐伯国語学賞。1991年博士(文学)。山形大学、筑波大学、京都女子大学に勤務。筑波大学名誉教授。著書:『唐音の研究』(1987、勉誠社)、『日本漢字音史論考』(1996、勉誠社)、『音声・音韻研究法』(松崎寛と共著、2004、朝倉書店)、『増補改訂古代日本人と外国語-東アジア異文化交流の言語世界-』(2011、勉誠出版)、『近世儒学韻学と唐音-訓読の中の唐音直読の軌跡-』(2014、勉誠出版)、『日本語大事典』(編集委員、2014、朝倉書店)。

「2017年 『漢字は日本でどう生きてきたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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