- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759201192
作品紹介・あらすじ
部落問題と向きあっている若者たちが、どのように部落問題と出合い、どのような経験をし、今どのようなことを考えているのか、
そしてどのように未来を展望しているのか。部落の若者たちのインタビュー集。
部落出身者といっても多様性があり、ひとりとして同じ人はいない。
しかし、社会のなかでは「部落の人」というカテゴリーのみでとらえられてしまい、しかも否定的に評価されてしまうことがある。
他方でマイノリティによる社会運動は、社会に自分たちの要求を認めさせるために団結・連帯を必要とする。
それゆえに一枚岩の団結が優先され、個々の多様性を表出させることが困難になる傾向がある。
それは、部落解放運動においても例外ではない。
こうした傾向に対して、一人ひとりに自分の人生があり、さまざまな課題と向きあいながら生きているという若者たちのすがたを提示する。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架:361.86A/U14b//K
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共生社会論のテキスト
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目の前の現実から逃げてしまうことを決して否定はしないが、本書に登場した若者たちは、それぞれの立場でしっかりと目の前の現実と向き合っているということが、本当によく伝わってきて、そういう生き方を続けている彼らがほんとかっこいいなって素直に感じることができた。
今後の特集で、部落出身者でない若者の(若者ではなくてもいいが)、部落問題と向き合う姿がよくわかるものも取り上げてもらえたらうれしいなと思っている。 -
自分の出自を明らかにすることによって、何が得をするのだろうか。というかそもそも、こういうことを気にする時代でもないだろ。