50歳からの生き方

著者 :
  • 海竜社
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本棚登録 : 116
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759314533

作品紹介・あらすじ

人生の後半を積極的に生きる47のメッセージ。自閉症の息子、うつ病の妻、取締役から子会社への左遷…幾多の苦難を乗り越えてつかんだ「最強の人生哲学」大公開!

感想・レビュー・書評

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  • 妻が図書館で借りた本を横から「へぇ」と思って拝借して読了。
    なるほど妻から聞いた通り、大企業の役員を務めながら、自殺未遂にまで至った重病の妻や自閉症の長男のサポートに忙殺される中、企業戦士としても家庭人としても充実した人生を積み重ねて来られたのはご立派。ただ、これは何と云うのだろう。彼が読者に訴えているメッセージの殆どが、なんだかやっぱり、大企業で「デキる人だけどイイ人だよ」と云われる人が部下や同僚に対し「良かれと思って」助言・忠告してくれる内容にしか聞こえない。オレが素直じゃないのかな(笑
    実は著者が自分で思っているほどには、自らが考える「本人像」は、家族や周囲の人が捉える彼の実像とは違っているのではないか。まあそれはそれで、決して悪いことではないのだが。
    読んでるうちに「あーあ、もうこれ以上読み進むのがシンドイな」と思った、珍しい一冊。なぜか未だ二刷めだと云うのに誤字脱字が目立ったのも気になった。

  • 家族や友人などとの関係を見てると、やはり優れた人なんだな。
    もともとクズな人がなんとかする話を読みたい

  • はっきり言って長男の自閉症と妻の自殺未遂を言いすぎ。左遷されたって本人は言うが、それでも東レの子会社の社長だし・・・

  •  50年というと半世紀。この期間を生きてきて、あと何十年かをどう生きるか。自分自身も50歳。タイトルに惹かれて本書を手に取った。読みながら、なるほどと思うことがたくさんあった。
     東レの取締役から子会社への出向、肝臓病の妻の介護、自閉症の息子の世話。様々な困難、苦労、挫折を経験した。
     この年になれば、気力、体力の衰えを感じざるを得ない。本書を読んで、私の「50歳からリスタート」は、「身の丈にあった自然体でしなやかな生き方」を目指したいと思った。

  • 捨ててもいい本。

  • 壮絶。すごい。

    まずもってこうした言葉が出てきます。自閉症の子息を抱え、奥様がうつの末自殺未遂をしたり。そうした家族の面倒を見つつ、会社を定時にあがる。

    これで上場企業の取締役にまで駆け上るのであるから、著者の仕事力・効率性はとんでもないのでしょう。また、いわゆるモーレツな昭和時代にサラリーマンとして過ごしてきたことを考えると、残業なし・飲み会なしで昇進してきたのですから、ある意味で驚異的なワークライフバランスの実践を行ってきたと言って過言ではないかもしれません。

    そのような著者が本書で説くのは、人間50歳が見えてきたら、より「ライフ」寄り、家庭寄りで生きる、話すより聞く、健康を大事にする、等々を説くものです。

    ・・・
    ただ、何でしょうか。いまいち刺さらなかったというのが実は本音なのです。

    一つには、説く内容そのものは今となってはあり触れているといっても過言ではないからかもしれません。1975年生まれの私くらいの年代ですと、家庭を大事にしないと後で妻から何を言われるか分かりませんし笑…。周囲をみても相応に家庭を顧みる方が多いという印象です。
    ある意味で「人生辛くても何とかなる」というテーマなら「おー、確かにすげえわこの人」となったかもしれません。

    もう一つは、やはり世代の違い、でしょうか。シニカルにいうと「どうせ勝ち組世代でしょ」と感じてしまうのです。筆者は1944年生まれですから、丁度私の親世代、所謂団塊の世代です。余程の事がなければ昇進して、年金や退職金も、特に大きな会社であれば申し分ないのでは、と想像してしまいます。しかも東大卒だと聞くと、もう金銭的には全く心配ないから「ライフ」に舵を切れるのでは?、と斜に構えてしまいました。

    ・・・
    …勝手なルサンチマンを爆発させて申し訳ありません。
    筆者の言っていることについては取り立てて反論はありません。ただ、「金銭的に相応に持っているひと、そこそこ退職金も年金も見込める方は50歳からは生き方を改めよう」という論旨であったことが見抜けなかったものです。

    今を忙しく生きている方が立ち止まって読むのであれば、その忙しさを改めるのに参考になるかと思います。また家庭環境が筆者と類似であればきっと勇気をもらえるとおもいます。

  • 心に響くフレーズ
    ① 目的を取り違えてはいけません。そもそも人は何のために働くのか、他でもない幸せになるためです。幸せとは、家族や周囲の人たちと支え合い、信頼し信頼され、心身ともに健やかに生きていくということです。
    ② 仕事の効率化に欠かせないのは、仲間と信頼関係を築くことです。
    ③ よりよい人生を送るのに最も必要なインフラは、地位でもお金でもなく、信頼です。

  • 佐々木さんの講演をお聴きしてから、10年余りでしょうか。唸りました。 もしかして、この本が座右の銘になるかもしれないと、思いました。(今、だいぶ酔っ払ってますけど^_^) 素面になつわて、もう一度読みたい本です。 書き留めたいフレーズがいくつも。 自分なんて、とんでもなく甘ちゃんということを、、認識です。

  • 2017 5 4

  • 同じことを何冊も書くとどうしてもネタ切れになる。筆者は今後障害者関連に力を入れたいと。そちらでの活躍を期待。

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著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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