ハインズ博士超科学をきる: 真の科学とニセの科学をわけるもの

  • 化学同人
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759802757

作品紹介・あらすじ

巷には、人間の心理を巧みに利用し科学に見せかけた手口で人びとを惑わすニセ科学があふれている。その実態とその嘘を科学的にあばく。

感想・レビュー・書評

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  • すごく読みやすい。外国の人が書いた本てたまにあっちこっち話が飛んでたりするけど、そんなこともなく、わかりやすい。

    ・疑似科学の特徴・・・①反証不可能/フロイトの男は全員ホモになる要素があるけど、大方は抑圧されている②検証への消極的態度/③立証責任の転嫁/全てのUFO目撃談を科学的に証明できなければほらみろ説明できないことが・・・
    ・占星術だとかUFOを信じている人は、自分を心が開かれてる人種だと思ってるが、①を出すほど実は狭量
    ・科学の失敗:N線、ポリウォーター事件 ⇔ 疑似科学だと思われてた科学:催眠術、隕石、鍼灸術(痛みの感覚を緩和するエンドルフィンを分泌)
    ・「別に占星術を信じたって困ることないじゃん?」⇒①哲学的には、あやふやな信念を持つことは有害②正しい見解に基づいて人生設計すべき③消費者に対する詐欺だから
    ・疑似科学の自己弁護をもう一つ。「信じる者は救われる」みたいなつまり信念が実在の構造を決定するという詭弁。

  • 星占いや血液占いを信じている人は多い。本当に信じているのか、娯楽と割り切っているのかわからないが、それらはニセ科学である。
     では、バイオリズム、大量ビタミン剤の効果、カイロプラクチックとなると真か偽か迷ってしまう。つまり、ニセであってもあやしげな宣伝で惑わされてしまうのだ。疑似科学を無批判に受け入れてしまうと、魔女裁判のような悲劇がまた起こるかもしれない。

  •  心理臨床家としてニセ心理学、似非心理学、似非カウンセラーなどの存在は実に迷惑である。

     とりあえず斬る手口を広げておくには良書である。

     心理学は実証、根拠に基づいた科学である。

     

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