- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759802900
感想・レビュー・書評
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これは「きる」というよりは「一刀両断」だ。幽霊、ポルターガイスト、死後の世界、精神分析、UFO、異星人、信仰療法等々...斬って斬って斬りまくる。ポイントは反証不可能性。様々な角度から考察、検証していくと見えてくるn値が限りなく乏しい事象。自身の論旨を押し通すための反証不可能な事実提示...。苦しい、悪あがきでしかない。
まあ、私も寝起きによく幻覚が見えますけどね(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ハインズ博士「超科学」をきる―臨死体験から信仰療法まで(Part2)」
テレンス・ハインズ博士は心理学者。彼は1984年春からニューヨーク州プレザントヴィルにあるペース大学のキャンパスで超心理学とオカルトを主題とする授業を開始する。しかし、授業で話そうと考えた問題を全て取り扱っているような教科書が無い。それならばいっそ書いてしまえばいい。
まずこの本書はオカルトや幽霊、UFOなど世界中の人々が信じるそれらをただ単に切り捨てているわけではありません。そこがよくある書物との違いです。さすが教科書を作れば良いという意気込みで書かれているだけのことはあります。
ハインズ博士はある確信があったからこそこの本を書いたと言っています。その確信とは「超常的な信念を単に否定するだけでは十分ではなく、間違っていることを示すはっきりとした証拠をつきつけられても人々が相変らず超常的なオカルト学説を信じ続けるのは何故かという、非常に興味深く重要な問いに答える必要がある」ということです。
そんな確信が込められた本書はハインズ博士の批判的な超常科学入門書(Terence Hines, Pseudoscience and the Paranormal: A Critical Examination of the Evidence, Prometheus Books, Buffalo, New York, 1988)の部分訳です。
ハインズ博士が本書で対象としたものは幽霊話、死後の世界、精神分析、精神分析治療、異星人、UFO、信仰療法です。どれも1988年から随分たった今でも非常に私達が食いつきそうなものや既に食いついて離さないものばかりですw
そんなこれらの問題にハインズ博士が切り込んでいます。そしてそのきり方は非常に忠実に論理的です。果たしてそれらの問題にどれだけの根拠があるのか、どれだけ外部の人間はその問題に真摯に向き合ったのか、そもそも発言者の意図や発言を鵜呑みにしていないか、彼らには協力者がいないのかetc。このよ純粋にぶつかっていくことで必然的に真実は見えてきます。
「超科学は丹念に調査すれば必ず暴くことが出来る」、そんな学者らしい視点が私は好きです。
特に日本人はもっと読めばいいですw -
原著は前作のpart1と本書を合わせたものとなっている。
似非科学の中でも臨死体験や信仰療法を科学の目で斬る。