- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759813128
作品紹介・あらすじ
躍進のつづく中国経済。驚異的な経済成長を謳歌する一方で、大気汚染や砂漠化、資源消費の増大など、環境問題が深刻さを増している。人びとの生活水準は向上し、「小康」社会を実現した今こそ、環境問題への取り組みの転機である。中国が直面している問題とはなにか?「東アジア環境共同体」の一員として、日本にできることはなにか?その現状に鋭く切り込む。
感想・レビュー・書評
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参考になった。空気悪い、水も悪い、色々悪いと言われているが、実際のデータで見ると、説得力がます。意外に中国は文革後すぐぐらいから環境のことは気にしていたことがわかった。あと広州に住んでいた時は意識しなかったが、あの地域は酸性雨の被害が多いということ。体系的に学ぶということは大事なんです。
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中国の汚染対策は政府による上からの取組で始まった、しかし法律の執行体制は満足いくものではなかった。
経済成長と環境問題の関係を分析するうえでエネルギー消費の分析が非常に有効。エネルギー消費が多いほど、化石燃料の消費が多いほど、環境に与える負荷は大きい。
中国政府は省エネを国の重要政策とした。 -
環境保護より開発が優先されているけど、保護するための制度はしっかりしてて意外でした。しかし正しく運用されていないから意味ないですね。
汚染物排出料金徴収制度というものがあり、これは汚染排出に対する罰金らしいですが、お金さえ払えば汚染しても許される免罪符的なものになっているのではという指摘もあるそうです。
環境対策をするよりこのお金を払ったほうが安い、的な。