- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760143382
作品紹介・あらすじ
徳川家康が天下を取れたのは、おそるべき読書魔だったからだ!早雲・元就・信玄・謙信から光秀・官兵衛・政宗・兼続まで…彼らの幼年・少年時代の読書歴が、その後の人間形成にどのような影響を与えたのかを探る!
感想・レビュー・書評
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OT2b
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武将達はなんの書籍を読んでいたのか。
その書籍を通じて、どういう交わりがあったのか。
それだけでなく、当時の大名のエリート教育?にも触れている。
いわゆる兵法書から、中国の正史、日本の古典。それがどのような影響を与えているのだろうかという推察。
当時の僧が果たす役割も興味深い。
個人的に残念なところ
文中には原文を引用しているところも多いが、できれば全てに現代語訳をさらっとつけてほしかった。もちろん、ここに引用されているのは決して難解な文ではないが、それでも、「現代語にするとこういう意味でいいのだろうか?」と不安になってしまう。 -
ふむ
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戦国時代から安土桃山あたりの武士がどんな本読んでたかを知りたくてネットを徘徊していたら見つけた本をたまたま図書館行った時に発見。
四書五経、武経七書はなんだかんだ読んでるって話と禅と儒教ワンセットに考えて禅寺で修行することが多かったこととか、コミュニケーションツールである連歌のための教養として必要だから伊勢物語や源氏物語も読んでいたとか、漢詩もできる人は結構いたとか。
あと大名が幼少の砌使っていた教科書とか。
武経七書
孫子、呉子、うつりょうし、司馬法、六韜、三略、李衛公問対。
孫子が渡来した最初は吉備真備が写して持ってきたやつじゃなかったかと考えられてる。
孫子は例兵の動かし方、呉子は一人一人の心構えに重きを置いている。
易経が最も重要視され、足利学校にもそれ目当てで入学してるのが多いのではないかという話と信玄が足利学校出ではない易者を採用しなかったりとかそういう話がある。
13歳で出家は遅い。
210.4 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
戦国時代でも古典と呼ばれるような書籍が存在していたことを改めて実感した。
また、戦国時代の教育は僧侶が行っていたのだと改めて実感した上杉謙信、伊達政宗、徳川家康と幼少の頃に僧侶による教育を受けている戦国武将が多く存在している。
また、面白いと感じたのは家康による書籍の蒐集で家康自身が歴史に学んでいたことも大きいと思うが、戦国時代の荒廃で散逸してしまった書籍を権力を用いて蒐集している。
ただ、集めるだけではなく、禁裏や公家の貴重な書籍を借り出し、写本を三冊作成し、借り出した先、江戸城、駿府城と別々に保管していたことも後世に残すためと考えると家康の偉大な功績と言えるのではないだろうか。
また、関ヶ原後に家康が直江兼続とそれぞれの所蔵についてやり取りを行い、お互いに書籍を貸し借りしているということも中々に面白かった。 -
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まともな人間は読書なんかしなくて良い。普通に生きるのが一番だ。
古今和歌集を読もう。平家物語と源氏物語のCDも集めるか…。 -
戦国
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戦国大名が成長過程で中国の古典で兵法、道徳(価値観)、日本の文学で詩作等の教養を身につけていたことがわかる。
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禅寺や足利学校による教育、四書五経、直江兼続の詩、家康のアーカイブと出版事業。娯楽としての読書が始まるのは江戸時代に入ってからで、戦国時代の書物はまだまだ教育と生活のために所有したり使われていたんですね。
古今和歌集や新古今和歌集も歌のお手本として親しまれてて、伊勢宗瑞は「学ぶべし」と言い毛利元就は読みまくるあまり自分で歌集作ってる。
平家物語や太平記、伊勢物語や源氏物語もよく読まれて、粟屋親栄は戦場で帚木の巻を読みたいと三条西実隆さんにお願いしたとか。(三条さんも色んな人に文化教育してるよね…)
伊達政宗の源氏物語の書きこみがある菊花図屏風(仙台市博物館所蔵)見たいな~。