暗渠マニアック!

  • 柏書房
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本棚登録 : 135
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760146093

作品紹介・あらすじ

意外と身近なところにある「暗渠」。「暗渠サイン」が、ありかをこっそり教えてくれます。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙や装丁から、かなりこだわっている。暗渠の説明にあえて過剰なほどの愛のこもった説明をしているのが面白かった。
    暗渠に元々興味があったので読んでみたが、これを読めば、誰でもかなりの高精度で暗渠を見つけられるのではないかと思う。
    暗渠探しにおけるマナーも書いてあり、暗渠にちょっと興味がある人にはぴったりの本。

    実在する暗渠について細かく描写しているパートは正直読み飛ばしてしまった。

  • 暗渠自体の情報(地理情報など)は少ない。
    2人の著者の暗渠考察・思いが、色々書いてある。

  • 読み終わりたくないのに,巻を措く能わずで一気呵成で読了。
    地誌的郷土史的型にも分析・分類型にも、どちらにも共感できる。
    自分にも暗渠察知能力が備わってきたようなので、暗渠FWをおこなわないと、ね。

  • <目次>
    序章   ようこそ暗渠ロジーへ
    第1章  暗渠、私の「見方」
    第2章  名所と暗渠
    第3章  境界と暗渠
    第4章  湧水と暗渠
    第5章  暗渠への視線
    第6章  東京近郊暗渠、二番勝負!
    第7章  新たな観光資源としての暗渠探訪

    <内容>
    ”川”(どぶを含む)が蓋をされてしまった状態が暗渠(なければ開渠)。東京などは都市化の過程で(特に1964年の東京オリンピック前後)に一気に暗渠化が進んだようだ。その痕跡を辿ることに喜びを感じる2人の著者による、「暗渠の旅」の誘い。
    ”ブラタモリ”から広がる、こうした地理的な旅は多彩な広がりを見せている。特に、現状の地形よりも何かしらの人為的な加工のされたものに人間は喜びを感じるのではないか?坂道しかり崖面しかり…。今回は川の痕跡である。私も何となく興味があり、身の回りの”暗渠”も少しはわかったりする。ただ気にしてたかというと、そんなでもなかった。この本をきっかけに、身の回りの場所の暗渠についても、考えていきたい。


    逗子市立図書館

  • タモさんの番組をよく見ていると、こういう本に興味が湧いてしまいます。

  • 図書館で偶然見つけて借りました。買えばよかった!と大後悔するほどの大収穫でした。

    水場の人々が暮らし生きてきて、水と共存する決意を感じる暗渠。水と戦った名残のような暗渠。埋めたりせき止めたりせず、フタをしたり道筋を変えたりと、水と人間の欲望の仲人のような存在の暗渠。水の事情に逆らわず水に沿って上手くやるのも一手と、静かに教えてくれる様々な暗渠の存在にしばし耽りました。思えば首都高も川の上…。

    それにしても、写真やデータ、作表も豊富に載せたこの本の情報量は、圧巻の一言です。文章もシンプルで素直だから、暗渠への想いがそれだけ強く伝わってくる。しかも、巻末によれば本業が別にあるそうな…。
    うーん、やっぱり手元に置いておきたい。

  • 暗渠にいざなわれる名著。かなりニッチなところを攻めている,この世の大半はニッチだが。読むと思わず暗渠探索に出かけていきたくなる。ブラタモリ好きは読んどけ。

  • 水路にふたをし、道路にしてしまう暗渠。都会の細い道は、暗渠うなことが多い。それをマニアックに取材して回ったのがこれ。
    うちの近くにも、あるよね。たどってみようかしら。

  • なぜ暗渠にひかれるのか、吉村さんの「楽しい」が伝わってくる。暗渠スイーツのページもつくってしまうところなど、バラエティに富んでいて面白い。
    昭和を感じさせる暗渠・・・昭和とは、すぐそこにあるようでもはや触れることのできないものたち。

  • 暗渠本の中では元祖的な存在。

    雑誌「東京人」の記事、本書刊行の後、「初めての暗渠散歩」「暗渠パラダイス」で、暗渠界(←そんな業界あるんかい!)のスーパースターとなっていく。

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著者プロフィール

吉村 生(よしむら・なま):髙山英男との共著『暗渠パラダイス!』(朝日新聞出版)、共著『はじめての暗渠散歩』(ちくま文庫)

「2024年 『暗渠マニアック! 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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