- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760150489
感想・レビュー・書評
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同人誌で読んだ時、正直、私は美容にはあまり興味がなくて(というより自分の外見が嫌いで自分に投資するのが無意味だと思っていた)、キラキラな世界の素敵なお話たちだなとファンタジーとして読んでいた。
しかし、マックスに太った時に連続で妊婦さんに間違えられて、あまりにもショック過ぎてダイエットを決意して、そこから痩せるために(他者の評価を受けてモチベーションにする)、彼氏でも作ってみようかなと恋活して素敵な人に出会って、ダイエットも楽しくなって、標準体型になれたら、ファッションを考えるのも美容に力入れるのも楽しくなった。
だから、書籍で読んだ時に感覚として理解できるものが前より多かったし、「痩せたくてしかたがない女」には共感しかなかった。「美」って、本当に人の数だけあるし、どちらか選べるのなら、みんな「美」でいたいはず。その人なりの「美」を見つけた女たちの生き様は、強く美しくカッコいい。私もそんな女になれるように、「美」への追求を楽しんでいきたい。
(装丁が素晴らしく可愛いし、お金かかってる感が最高……。刷り色も2色刷×3種なのも強い……ディテールに対する愛が素晴らしくて、本当好き……)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メイクやファッションは自分のために。好きなようにしたい
【感想】
私は男だが、であるからこそ、本書は面白く感じた。扱うストーリーは全部女性とメイクやファッション、美容にまつわるストーリーなのだが、どれも人生の起伏が関わっていてインパクトがある。メイクやファッションがというものが以下に女性にストレスを与えたり、逆に救ったり、日々を面白くするかが分かった。タイトルに「メイク」とあるが、紹介するケースはバラエティに富んでいている。それぞれの話のテーマをあげると「人間離れした叶姉妹のようなメイクが大好き」「自分でネイルをし、その影響でファッションにも気を付けるように」「ダイエットをしてこれまでのみじめな人生とオサラバする」「自分にあったブラを選んでくれるお店に通って、20代後半にして自分史上最高のバストを手に入れる!」「ゴスロリ大好き」などなど。
大学生、社会人を経て、女性は当たり前のようにメイクをしているけれど、どれも勝手に上達しているわけではない。女性たちで情報交換をし、何度も練習し、色々な商品を試しながら、次第に自分のメイクスタイルを確立しているのだ。このようなプロセスも男性の私にとってはブラックボックスだったので、興味深かった。本書に寄稿をするようなメイクへの関心が高い人も、生まれつきメイクが好き、得意だったわけではなかった。ただ、何かの日々のきっかけによって、メイク(またはファッション)に情熱的に取り組むようになった。最初からメイクが上手にできる人などいないのだ。
男性目線で刺さったエピソードは「会社で男からのファッションチェックがうざすぎる話」。自分も女性にとって「ウザいやつ」にならないよう気をつけたい。女性の外見について評論的なコメントを加える、面白がって質問する行為は、そもそもセクハラになりやすいし、そういうことは改めて控えたいと思った。また、褒め言葉でも不快になると述べていて、その点も参考になった。「褒められたくない人」に褒められると、むしろ嫌なのだ。気をつけたい。10年後、20年後、特に気をつけたい。 -
美容系の本は読んだことがありませんでした。ただ、自粛なので時間を持て余していたときに存在を知った本。
私は、第2章の他人のためにが特に興味をひかれた。そして、その後の長田杏奈さんのインタビューは名言ばかり。
「意志のある人間として話す」ということ。相手に伝わらなくても、自分のやる気が出ればそれでOK!
本を読んでいる最中にメイクをしたくなったので夜中にAmazonでメイク用品を買いました。それほど、面白いです!
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メイクについては正直、強い関心も、高い技術もない。けれども、メイクを通して変わりたい女性の意志やその背景にはとても興味があった。メイクは自分のためにするもの、そんなエピソードがぎゅっと詰まってて、元気の出る一冊だった。鏡を見て自分の顔や心と対峙するのもなんだか楽しくなる。
自分はどう在りたいのか?メイクをする私達はそんな不安と鏡の前で一対一で対話する。思考停止にならずに、自分の心の声をちゃんと聞ける人が、見た目ではなく内面からきれいになっている気がする。それぞれのエピソードに登場する女性たちは、顔が載ってるわけでもない。でも、読み終わったときに「きれいになったね」と声をかけたくなる。そんな一冊だった。
個人的には、「会社では擬態する女」と「仕事のために○○する女」と、「パーソナルカラーに救われた女」、がお気に入り。なんとなくわかってしまう。
31歳になったばっかだけど、メイク、ちゃんと考えていかなきゃなぁ。
劇団雌猫さん、同世代からの発信、これからも楽しみにしています。 -
読み終えると
登場する女性たちのように
確固たる自分の美意識というものが
ないことは 寂しく感じるます
いつの間にか
メイクが作業となっていた自分にとっては
なんで こんなに面白いことを
ほっといたのかしら
と目が覚める思いでした -
ケースとして登場する人たちのメイクする理由も目的もそれぞれで、こういう目的で自分を飾っていいんだな、という肯定感が高まる。
ついでに美意識が高まる。
この本を読んだ後でコスメへの投資が増えた。 -
人それぞれ違った背景でメイクしたり、オシャレしたりしている人たちがいて、自分の好きなように楽しんでいいんだと背中を押してもらえます。
読み物としても面白いし、自己肯定感が下がった時に読むのもおすすめです。
ボリュームとしてもそんなに重くないので読みやすいと思います。 -
表紙からしてテンションがあがる。様々な理由とスタンスで、外見のためにお金と時間を費やす女性たちの情熱が読んでいてほんと面白い!「アイドルにモテるために化粧する女」は推しがいる人はわ、わかる〜〜!って絶対なると思う。「会社では擬態する女」で書かれていた、「どうでもいい男たちからの気まぐれなファッションチェックうざ(※要約)」もすごく…わかります…。どれもわかる、わかる、って感じだけれど、読んでいると新しい興味も出てくる。ネイルも楽しそうだし、パーソナルカラー診断や骨格診断も受けてみたい。でも読んでいて一番ためしてみたくなったのはジバンシイのスキンドリンクでした笑
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最高に楽しい1冊。多種多様な女性たちの使っている化粧品を知ることが出来るだけでなく、それぞれが化粧やおしゃれに対して持っているマインドを知ることが出来る。
漫画にもなっているけど、ぜひこちらの活字版をおすすめしたい。
15人の女性のエッセイが集まっているので、隙間時間に少しずつ読むことも出来る。
それぞれのメイクの「目的」やもっている「コンプレックス」について書かれているので、誰しも当てはまる話があると思う。
メイクに力を入れている人もいない人も、誰のことも否定しない1冊。ぜひ読んでほしい。 -
メイクが好きなら、男性でも女性でも登場する人たちに共感できる部分があると思います。
日常の中で作業になりつつあるメイクを、そうだ私はこうしたいからメイクするんだ、とか、一番最初に自分のお金で買ったデパコスを持った時の感動とか、、、、メイクに関することで色々と思い出せてよかったです。
サラッと読めるので、読書が苦手な方でもメイクが好きなら是非!
この本は登場する人物が多く、割とサラッと紹介していく感じなので、もっと1人を、掘り下げたものも見たいと思いました!