国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック

著者 :
  • 柏書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760154968

作品紹介・あらすじ

「記憶にございません」「お答えは控えさせていただく」「遺憾に思う」「誤解を招いたとすれば……」「ご指摘はあたらない」等々、国会や記者会見で政治家や官僚たちが繰り出す、まったく説得力のない答弁や謝罪。近年の「ご飯論法」にも顕著な「話のすり替え」答弁――これら「何も言っていないのに、何か言ったように思わせる」「何がなんでも非を認めない」言葉を繰り返し聞かされて国民は無力感すら覚えているだろう。しかしそれこそが相手の狙いなのだとしたら? やはり、誠意のない答弁には「それはおかしい」と声を上げ続けるしかないはず。
本書では、こうした説明義務を放棄したかのような答弁を「国会話法」と名付け、そこに潜むさまざまな「ごまかし」「論点ずらし」「物事の曖昧化」テクニックを、構文解析図で可視化、徹底的に検証していく。
権力者たちが駆使する「誠意のない言葉」「怪しいレトリック」に対するリテラシーを高め、有権者としての政治への意識を研ぎ澄ますことのできる一冊。
巻末に収録した「架空国会中継」では国会答弁の見どころ・ツッコミどころの楽しみ方も解説、ニュースや国会中継に接するのが100倍楽しくなる!

感想・レビュー・書評

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  • 煙に巻く時使いたいことばがぎっしり

  • 藤井青銅著『国会話法の正体 = The Rhetoric of KOKKAI WAHOU : 政界に巣くう怪しいレトリック』(柏書房)
    2023.1発行

    2024.3.18読了
     先に読んだ山崎雅弘著『詭弁社会 日本を蝕む"怪物"の正体(祥伝社新書;696)』(祥伝社)と似たようなコンセプトなのだが、こちらの方が断然面白い。
     こちらの本は、「自らも省みつつ」国会話法のテクニックについて解析しており、読む側も親しみを持つことができる。ユーモアもあって、嫌な気持ちにもならない。

    https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032544847

  • この本がどんな本か。
    買う前にP221を読もう。
    名言が書かれている。
    「ほれぼれするくらい、何も言っていませんね」(P217)
    国会話法を見抜けるには知識も必要です。

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著者プロフィール

23歳の時、第1回「星新一ショートショート・コンテスト」入賞を機に作家・脚本家・放送作家としての活動に入る。ライトノベルの源流とも呼ばれる『死人にシナチク』シリーズなどの小説のほか、数百本のラジオドラマを執筆。「バーチャル・アイドル」芳賀ゆいの仕掛けや、腹話術師・いっこく堂のプロデュースを手掛けるなど、メディアでの活動は多岐にわたる。最近では、落語家・柳家花緑に47都道府県のご当地新作落語を提供している。

「2021年 『一千一ギガ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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