90歳、老いて ますます日々新た

  • 柏書房
3.20
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760154982

作品紹介・あらすじ

手術も乗り越え、ますます元気な90歳の樋口恵子さんが、娘世代の岸本葉子さんを相手に、自称・ヨタヘロ最前線の研究者として、ヨタヘロ期(ヨタヨタヘロヘロしながらなんとか自立して暮らしている時期)の現実や、90代での発見、毎日を愉快に生きるコツ、万が一の備え、そして、若い世代へ抱く希望などをユーモアたっぷりに語ります。
話題は、これからの社会-家族のいない単身世帯が急激に広がるファミレス社会(ファミリーがいない社会)-を、どのようなしくみならうまく支えていけるかまで。
90歳の樋口さんと、その娘世代の岸本さんの対談は、人生100年時代を愉快痛快に、そして、安心して生き抜いていくための、知恵と勇気と希望を与えてくれます! 
今、自身の老いに直面しているシニア世代も、年老いた両親のことを気にかけている50代、60代も必読の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は岸本葉子さんとの対談形式で
    ちょうど一人娘さんと同年代、同じ一人暮らしの岸本さんを相手に90歳にしか見えない景色やその年になって初めてわかったことをいろいろ語られている

    90歳になられても意気軒昂なご様子、自分のことばかりでなく、ますますこれから高齢化が進み一人暮らしの人口が増える日本がどうあるべきか、どんな社会を目指すべきなのかという視点を崩されないのはご立派としか言いようがない

    以下、頭に留めおきたいこと
    *長寿は平和の所産である

    *楽しくなくても楽しげに生きる。クヨクヨしたり悩んだりする日があっても、その後に気持ちを切り替えて、はつらつと愉快に立ち向かうことが大事

    *「調理定年」してもいいんです!
    仕事に定年があるように、調理に定年があってもいい
    妻の役目を放棄していると責任を感じる必要はない
    いろんなサービスを利用したらいい

    *80歳を過ぎたら、安否確認のシステムづくりを

    *お金をどう使うかは人生そのもの。お財布は手放さないで 『若者よ、大志を抱け!年寄りよ、財布を抱け!

    *医師の診療を受け、かかりつけ医をもつ

    *延命治療の意思を伝える
    名刺に『回復不可能、意識不明の場合、苦痛除去のため以外の延命治療は辞退いたします』と書いて、日付け、署名、捺印して、携帯しておく

    *日本の教育の中で欠けているものは、地域住民どうしで「気にかけ合う」「視線を配り合う」というケアの視点

    *人に心も家も開放して「ケアされ上手」に

  • おひとり様の生き方、終活、とても参考になりました。
    ・自分の名刺に「回復不可能、意識不明の場合、苦痛除去のため以外の延命治療は辞退いたします」と書いて、日付を書き、署名・捺印をしておく。
    ・一人暮らし、自宅でなくなった場合、かかりつけ医(往診してくれる)がいなければ、警察医務院がら監察医が来て、死体検案書を書く。(死亡診断書は発行できない)
    ・2020年から自筆の遺言書を法務局で預かってくれる制度(自筆証書遺言書保管制度)
    ・私が死んだときには私の遺骨と5体のお骨の一部を合同墓に入れて合葬してもらうことにして、そのお金を納めました

  • 90歳になっても元気でいる自分の姿は想像出来ないけど、もしかしたら長生きしているかもしれない…。しっかり終活済ませて、老いた自分を楽しめるようにしたいものです。

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著者プロフィール

評論家(2023年1月現在)

「2023年 『しあわせの高齢者学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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