ADHDとともに生きる人たちへ: 医療からみた「生きづらさ」と支援

著者 :
  • 金子書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760821822

作品紹介・あらすじ

精神科医として、ADHDをもって生きる子どもたちとその家族を真摯に見つめてきた著者が語る、ADHDの理解とこれからの支援。
一人ひとりの成長と葛藤に寄り添う。

感想・レビュー・書評

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  • 出版社の紹介サイト
    https://www.kanekoshobo.co.jp/book/b440846.html

    子どもへの眼差しがやさしい。


    Ⅳ章の「ADHDとともに生きるために」を中心に読んだ。

    「衝動性への対応」
    ・叱ってもキリがなく悪循環なので「しょうがないな」と思う。
    ・言われた言葉よりも感情をキャッチしてしまう。紙に書いて指さす。
    ・禁止ではなく「(廊下は)歩こう」と肯定的に示す(走らないだとスキップしてしまう)。
    ・行動のルールと約束を一緒に確認し、守れていたらほめる

    「多動への理解」
    ・周囲には「唐突」に見えても本人には「当然」
    ・「動ける保障」「ながら」を許す(立って勉強)
    ・「完璧な態度を求めない」(とりあえず勉強していればいい)
    ・叩いたことを罰しても、なぜ罰せられたかわからない(叩く→罰が結びつかない)
    ・何がしたかったのかを聞き次にどうすればいいか考える

    「学校はほめられる場所」
    ・ほめる機会をつくる
    ・子ども同士でほめあう
    ・「元気」「明るい」「助けてくれる」「やさしい」「がんばりや」のどれかから選んでほめる

    「自尊心への配慮」
    ・「疾患」ではなく「症状」=実態

  • 教科書的な内容についての解説本として良書だと思う。

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著者プロフィール

こころとそだちのクリニックむすびめ院長。児童精神科医師。臨床心理士。北海道大学名誉教授。
『僕の児童精神科外来の覚書――子どもと親とともに考え、悩み、実践していること』(日本評論社、2022年)、『「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する』(SBクリエイティブ、2019年)

「2023年 『ADHDの僕がグループホームを作ったら、モヤモヤに包まれた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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