マクロビオティック入門―食と美と健康の法則

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 89
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761256616

作品紹介・あらすじ

東洋医学と哲学で体系化された「マクロビオティック」という食事法が今、世界各地で評判になっている。健康維持のみならず、ガン、成人病、アトピー、エイズなどの病気にも効果があると、数多くの実績が報告されている。マクロビオティック運動の、現代の国際的リーダーがその方法をくわしく語りおろす。

感想・レビュー・書評

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  • 498.583-クシ 000032128

  • 言っていることは多分、正しい。ただ、実際の運用となるとどうやら彼と私の体質が違うこともあり(もしかしたら正反対?)この本を鵜呑みにすることは控えたほうがよさそうだ。それだけではなく、女性の生理や卵子に対しての知識、陰と陽とまぶたと指の説、チャクラの順番についても(もしチャクラに番号がついているとしたら、なぜ逆順で説明する必要があるのだろう?)大きな疑問を持っている。入門書だからわかりやすくしているのだろうが、ちょっと簡略化しすぎた印象がぬぐえない。(2007.12.31)

  • 著者は、アメリカを中心としたマクロビオティック食の普及に重要な役割を果たした人だ。私自身、玄米生菜食を中心として朝食抜きや一日断食を勧める甲田医学に関心を持ち、その一部を実践するようになって、マクロビオティックへの関心も深まった。マクロビオティックと甲田医学には多くの共通点があるが、若干の違いもある。その共通点は何か、違いは何か、という意味でも面白く読める。

    肉、卵、乳製品、砂糖をやめ、穀物と野菜を主体としてい点は、マクロビオティック食と甲田療法が勧める食事とはほぼ共通だろう。大きな違いは、甲田療法では生菜食を勧めるのに対して、マクロビオティックでは、とくに生菜食を強調しているわけではないということだろうか。 この本で興味深いのは、食材の陰陽を強調し、そのバランスの大切さを説いていくることだ。ただ、何が陰で何が陽かについては、素人の私にとっては充分に説得力のあるものではなかった。このあたりがまだ素直に入り込めないところだ。しかし、食事の改善による各種病気の治癒例は、興味深く説得力がある。著者は、マクロビオティック食を世界各地で指導しており、その個々の事例がこの本に散りばめられているのだ。

    マクロビオティックの考え方は、食生活を正し、血液を変え、血液を浄化することで自然治癒力を高めることである。現在の医学は、たとえばエイズに対して、ウィルスを追いかけてこれをいかに殺すかに専心するが、自然の抵抗力を増加させてウィルスの活動を抑えたり、消滅させようという発想がない。だからマクロビオティックは、近代医学の範疇にはいってこないのだという。

    食物が正しくないと経穴がふさがる。脂肪分が多いと、汗腺の穴も脂肪でふさがり汗が出にくくなる。排泄が充分に出来ないと、脂肪やタンパク質の多い高エネルギーが蓄積させる。砂糖、肉、アルコール、香辛料などのエネルギーがたまり、細胞が分裂する以外に方法がなくなる。これがガンだという。 皮膚病や皮膚のアレルギーを起こす人と起こらない人とを比べると、皮膚のアレルギーを起こす人の方が、内臓にガンができる確率が五分の一と少ないという。皮膚を通して排泄作用が働くから、内部に蓄積することが少ないのだ。

    排泄を重視し、血液を浄化して自然治癒力を高めるという考え方は、甲田光雄、石原結實らの考え方と共通するものである。 最後に、やはりと思ったのは、電子レンジを危険性に触れていることだ。自然界にはありえない急激なエネルギーを与えて食物を変質させるのだから、健康によいはずがないと指摘する。電子レンジだけでなく電気で料理をすることも避けたほうがよい。著者をたずねる人で、ガンでなくなった人の90パーセントが電気を使って料理をしていた。そしてガスで料理をしている人のほうが回復が速い傾向があったという。

  • 健康の新たな認識

  • マクロを知ったとき始めて買った本です。霊がなんとか、チャクラがなんとか、と初めて読んだときは「ひえ〜」と思いましたが、最初に読むには解りやすいと思います。

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著者プロフィール

東京大学法学部政治学科卒業。同大学院国際政治学修了。マクロビオティックの提唱者・桜沢如一(食養研究家・思想家)に師事し、1949年に渡米。アメリカ・ボストンを拠点にマクロビオティックの研究や普及に努める。クシインスティチュートインターナショナル代表、久司財団会長、イーストウエスト財団会長、社団法人日本緑十字社社長。

「2010年 『新マクロビオティック 食材とレシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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