- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761257675
感想・レビュー・書評
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(2004.09.10読了)(2002.09.07購入)
副題「日本経営品質賞のねらい」
物不足の時代には、どんどん生産すればよかった。いい物を作るために品質管理が導入された。QCサークル活動が盛んに行われた。生産現場に行き渡ると、事務部門もということで、事務部門や営業部門にQCサークル活動が導入された。生産現場では、QC7つ道具というものが使われたけど、事務部門・営業部門ではそれだけでは間に合わなくて新QC7つ道具というのが編み出された。当時はデミング賞というのが有った。
品質管理は、具体的なものだけでなく、サービスも含めた商品全般に広げられて、ISO9001という国際規格になった。デミング賞が、いつの間にかISO9001に置き換わった。
世はいつの間にかものあまりの時代になり、品質のいいものを作って顧客の下に持っていくだけでは、購入してくれる時代ではなくなった。生産主導の時代は終わってしまった。
「顧客や市場に焦点を合わせ、価値や満足をいかに届けることができるかが、生き残っていく上で必須条件になります。」
「顧客や市場の要望に応えるために、会社全体の仕組をどう構築していくのか、マネジメントシステムは、人材育成は、その中でリーダーはどうあるべきか、などを考える必要があります。」
「顧客の要望や期待、市場の変化を把握する仕組は持っているか、それは十分に機能しているかどうか、といったことをしっかりと検証してみる必要があります。」
「企業活動において、社員の自主性や創造性をいかに高めていくかは、これからの重要な成功要因です。そのための環境や条件をいかに整えているかを十分に考慮すべきです。」
「これからの時代は、社会的責任を果たさない企業は存続できなくなります。物を生産しているところは、環境・廃棄物に十分な注意を払わなければなりません。」
「これらを実現するための手段の一つが、この本で紹介している日本経営品質賞の審査基準です。」
●関連図書
「経営品質革命」高梨智弘著、東洋経済新報社、1996.09.26
「2002年度版日本経営品質賞とは何か」江崎昌男・井口不二男著、生産性出版、2002.02.25
著者 大久保 寛司
1949年 生まれ
横浜市立大学商学部卒業
1973年 日本アイ・ビー・エム㈱入社
1998年 カスタマー・サティスファクション担当詳細をみるコメント0件をすべて表示