No.1エコノミストが書いた世界一わかりやすい経済の本

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 166
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761267339

作品紹介・あらすじ

日本経済は危機的状況に置かれている。冷静に現状を把握し、打開策を考えるときだ。経済の本当の姿を知れば、未来がわかる。

感想・レビュー・書評

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  • ニュースとかで目にするけど良くわかってない金融・財政政策や経済状況の言葉などについて、やさしく解説してくれる内容。
    2年前の本だけど、基本的な構造や考え方は変わっていないので、特に問題なく読めた。

  • 経済・財政に関して、日経新聞で報じられているレベルのことを理解するための基礎が得られます。

    今の経済を理解するためのポイントとなるテーマが適切に選ばれていると思います。

    文書も読みやすいし、図表も多い(決してページを消化するための意味のない図表ではありません)。

    GDPって聞いたことあるけど、人には説明できない。
    TPPって聞いたことあるけど、FTAと何が違うの?
    景気動向指数って何?
    という人にお勧めします。

  • 経済はいろんな要素の複合なので、為替→金利→経済、の順で読んで正解だった。まず経済を読んで、興味を持った本を読むのもアリ。他に株式がある。

    データが2010年止まりなので、ちと古い。もう円高じゃねーし。

    アップデート希望だけど、一読の価値はあり。

  • * 読了日20180407
    * 入手日20180323
    * Amazonで購入した。
    * 帯の情報。
    * > 経済の本当の姿を知れば、未来がわかる!

    # 読書メモ
    * 金融政策(Part3)と財政政策(Part4)の説明が詳しくわかりやすかったので、それぞれをイメージすることができた。

  • たしかにわかりやすい。が、おもしろくない。教科書を読んでいる様。読み進めるのがつらかった。
    7章あるうち上野 泰也氏が書いているのは6、7章のみ。その6、7章は興味深く読み進められた。全部書けばいいのに。

  • 分かりやすかった。
    ただ、日本経済の課題が人口対策(少子化対策)だと言っているのはナンセンスだと思った。

    内容紹介:
    エコノミストランキング6年連続1位の実力派エコノミストが、超わかりやすく読み解いた経済入門の決定版!
    「経済」の生きた知識を身につけることは、私たちがこの不透明な時代を生き抜くうえで、とても大切なこと。でも、経済はけっして難しくはありません。経済を動かす「市場原理(マーケットメカニズム)」というしくみと、経済の正確な姿をうつしだす「経済データ」の見方さえわかってしまえば、日々流れる膨大な経済ニュースは、驚くほど簡単に理解できます。もちろん、2008年後半に起きた金融危機のように、市場原理は完全無欠ではないので、適切な「経済政策」が必要です。経済政策の中身について知っておく必要があります。また、「グローバル化」の結果、私たちの経済活動がどう変化しているかを知ることも大事です。さらに、日本経済は現在、危機的な状況に置かれています。「日本経済の危機」についても、真実の姿を、率直に解説しました。本書を読めば、経済の「本当の姿」を、自分の力できちんと理解できるようになり、「未来がどうなるか」もわかるようになります。



    目次詳細:
    Part1 経済を動かす基本的なしくみと法則を理解しよう
    01 経済とはそもそも何だろう?
    02 経済活動は生産と消費の繰り返し
    03 経済活動のプレイヤーは家計、企業、政府
    04 市場経済のシステムが経済を支えている
    05 供給量や価格が自動調整される市場メカニズム
    06 企業間競争は消費者にメリットをもたらす
    07 自由な貿易は生活を豊かにする
    08 人間が選択するときに起こる希少性とトレードオフ
    09 選択することで失ってしまう機会費用という利益
    10 選択のメリットを訴えて行動に影響を与えるインセンティブ
    11 取り戻すことができない費用がサンクコスト

    Part2 現実の経済活動を経済データで把握しよう
    01 国の総合的な経済力はGDPに表れる
    02 外国との経済活動の結果は国際収支に表れる
    03 日本の経済収支についてみてみよう
    04 日本の資本収支についてみてみよう
    05 国民の財力は家計金融資産に表れる
    06 経済は好景気と不景気を繰り返す
    07 経済の状態は雇用に直結する
    08 国の経済力は為替レートに表れる
    09 景気の良し悪しは金利の水準に表れる
    10 これから景気がどう動くかは株価に表れる
    11 経済がインフレ、デフレになるのはなぜ?

    Part3 経済の命運を握る経済政策1
         金融政策を理解しよう
    01 金融政策とは何だろう
    02 金融政策のターゲットは無担保コール翌日物金利
    03 金融政策で景気や物価が安定するしくみとは?
    04 公開市場操作の具体的な手法は?
    05 金融政策は誰が決定する?
    06 日銀の金融緩和政策を振り返る
    07 インフレ目標とは何だろう
    08 どんな金融政策をすれば日本経済が良くなる?

    Part4 経済の命運を握る経済政策2
         財政政策を理解しよう
    01 財政と財政政策とは何だろう
    02 財政政策が経済に波及していくしくみ
    03 財政政策は誰が決定し、動かしている?
    04 日本の歳入はどうなっている?
    05 日本の歳出はどうなっている?
    06 日本が財政赤字で、国債大量発行を続けている理由
    07 日銀が国債を引き受けてはいけない理由
    08 日本が国債を発行できなくなる日が来る?
    09 世界各国と比べた日本の財政状況はどうなっている?
    10 日本経済が良くなる財政政策は何だろう

    Part5 グローバルな経済動向をみてみよう
    01 グローバル化とはそもそも何だろう
    02 投資マネーが世界中のマーケットをかけめぐる
    03 一国のバブル崩壊がなぜ世界全体に波及していく?
    04 世界各国が自由貿易を進めている
    05 世界的な資源争奪戦が激しくなっている
    06 日本の輸出と輸入はどうなっている?
    07 グローバル化で日本経済はどう変わってきた?
    08 グローバル化で日本企業に勝ち組と負け組が生まれている
    09 今後グローバル化が進むと日本企業はどうなっていく?

    Part6 世界各国の経済状況をみてみよう
    01 世界経済の勢力図は新たな3極に分かれている
    02 世界通貨ドルと強い消費に支えられる米国経済
    03 世界一の巨大経済圏を形成したEU経済
    04 世界第2の規模になった中国経済
    05 世界経済を牽引するBRICs経済

    Part7 将来の経済動向を予測する
         エコノミストの読み方・考え方
    01 プロは何を材料に経済動向を予測している?
    02 経済成長率の数字のマジックに注意する
    03 先行、一致、遅行の3つを区別して考える
    04 日本経済は1995年に大きく転換した
    05 法人税引き下げはデフレ脱却に本当に効く?
    06 銀行が国債を買い続けた末に「泥船論」が待っている
    07 人口減・少子高齢化で日本企業が直面している「氷上の白クマ論」
    08 バブル崩壊後の米国経済が復活するのはいつ?


    かんき出版HPより

    まとめ


    ・経済とは「分業」「市場」「貨幣」
    ・経済活動=「生産」と「消費」
    ・みんながやりたいことをやって大丈夫?→特定のものを生産しなくなればその製品の価値が上がり、儲けが大きくなるためみんながやり始める=市場のメカニズム
    ・「自分が最大限の満足を得ることができる選択肢を選ぶ」=経済学の基礎となる考え方
    ・「機会費用」=ある選択肢を選んだために、あきらめることになった費用
    ・サンクコスト(埋没費用)=取り戻すことができない費用
    ・サンクコストの呪縛
    ・経済学における合理的な選択:サンクコストをさっぱりあきらめる


    ・GDP(国内総生産)
    ・・「名目GDP」=国内すべての付加価値の金額を単純に合計
    ・・「実質GDP」=名目GDPから、物価変動の影響を除いて調整したもの
    ・日本は一人当たりの名目GDPでは17位(2009年)、名目GDPは世界2から3位へ(2010年)
    ・「国際収支」=「経常収支」と「資本収支」
    ・・「経常収支」=「貿易収支」「サービス収支」「所得収支」「経常移転収支」
    ・・・「貿易収支」:モノ・サービスの輸出・輸入
    ・・・「所得収支」:日本企業が会が気子会社などから受け取る配当、機関投資家が購入した外国債券の利子など
    ・・・「経常移転収支」:海外援助など

    ・日本は経常収支が黒字、資本収支が赤字…貿易によって外国から得たお金を遣って、外国に積極的に投資
    ・対外直接投資が対内直接投資より6倍多い(2009年)
    ・・外国人が日本への投資に積極的でない理由:日本の市場に将来性があまりない、事業を行う際にコストがかかる、整合環境が厳しい、など。

    ・経済活動が活発な状態=「好景気(好況)」
    ・経済活動が不活発な状態=「不景気(不況)」
    ・景気は循環する

    ・好況、不況は経済指標で判断できる
     ①実質GDP成長率
     ②日銀短観…アンケート結果
     ③鉱工業生産…鉱工業の「在庫指数」と「出荷指数」のバランス

    ・好景気→企業が生産量を増やす→企業が新たな雇用を生み出す→失業率が下がる
    ・不景気→企業が生産量を減らす→企業が雇用を減らす→失業率が上がる

    ・円安・円高=ある時点から比べて円の価値が安くなったか、高くなったか

    ・経済成長する国の通貨は買われる
    ・・高成長→モノが売れる→外国企業が多数進出、投資

    ・「金利」お金を借りたときに支払う賃貸料
    ・「金利」が変動するのはお金の需給関係が変化するため
     ①好景気のとき
      →借りてでも事業拡大→お金の需要増→金利上昇
     ②不景気のとき
      →お金の需要減→金利低下

    ・株式発行による資金調達のメリット→株主にお金を返済する必要がないこと
    ・配当により企業の利益の一部を受け取る

    ・上場→①資金を集めやすくなる②信頼度、知名度の向上

    ・株価を決める要素
     ・企業の業績が良くなる兆し→買い手が増える→株価上昇
     ・企業の業績が悪くなる兆し→買い手が減る→株価下落
    ・投資家
     ・景気が良くなる兆し→企業の業績が上がると予想→株式を買う
     ・景気が悪くなる兆し→企業の業績が下がると予想→株式を売る
    ・景気が良くなる前に、株価が上がり始める
    ・景気が悪くなる前に、株価が下がり始める
    ・株価=「景気の先行指標」

    ・景気の状態は物価に表れる→物価は「経済の体温計」
     ①全国消費者物価指数(CPI)
     ②GDPデフレーター:名目GDP/実質GDP

    ・現在の日本はデフレ状態
     ①雇用・所得の回復が弱く、消費が伸びにくい
     ②中国などから安価な輸入品が日本に大量流入しており、値下げ競争がおきやすい
     ③デフレが世の中に定着し、消費者に「もっと下がってから買おう」という意識が働いて買い控えが起きているため、消費が伸びにくい。
    ・「過小需要」「過剰供給」


    ・日銀の役割
     ・金融政策
      ①物価の安定
        ・物価が安定していれば、あらゆる経済活動は、基本的に順調に動いていく
        ・政策金利:金利の上げ下げで景気や物価を安定させる
      ②金融システムの安定
     ・財政政策

    ・インフレの場合→金融引き締め(資金供給量を減らす)
    ・デフレ→金融緩和(資金供給量を増やす)

    ・デフレの原因は生産年齢人口の減少と過剰供給にある


    ・日本の歳出は税収の約2倍(2010年)→日本政府はお金を使いすぎ

    ・財政政策の手段
     ①フィスカルポリシー(裁量的財政政策)
      ・歳出/歳入調整(公共事業、税収の増減)
     ②ビルトイン・スタビライザー(自動安定化装置)
      ・所得税の累進課税
      ・雇用保険制度

    ・景気が悪くなりすぎたとき=公共事業を増やす
    ・景気が良くなりすぎたとき=公共事業を減らす

    ・日本では、公共事業の効果が薄れてきた 
     ∵道路網はほぼ整備されているため、新たに道路を作っても経済波及効果は低く、一時的な効果しかない

    ・日本の財政は危機的な状況(といわれている)なのに、なぜ政府は毎年、国債を発行し続けることができるのか。
     ①政府が家計の金融資産を当てにできる:家計の多くが銀行にあずけられており、銀行が国債を買うため
     ②日銀が超低金利政策を長く続けている:低コストで国債発行可能

    ・日銀は国債を(直接)引き受けてはいけない
     ∵ハイパーインフレ、キャピタルフライト(資本逃避)の恐れ

    ・財政の健全さ
     ①国の単年度の財政収支/名目GDP
     ②国の抱える債務残高/名目GDP


    ・キャリー取引=超低金利の通貨で資金を借り、より高い金利の通貨で運用し、金利差を稼ぐ方法

    ・リーマン・ショックはなぜ起きたか
     →米国のサブプライムローン(信用力の低い人向けの住宅ローン)の焦げ付き
     →住宅バブルの崩壊
     →サブプライムローンを担保にした証券化商品の信用が失われる
     →証券化商品の価値が暴落
     →大手金融機関の損失拡大
     
    ・金融工学がいかに発達しても、投資マネーを動かしている人間心理は変わらない

    ・日本がFTA(自由貿易協定)・EPA(経済連携協定)を結ぶメリット
     ①経済上のメリット
      ・関税の撤廃により輸出が増える
      ・海外進出環境の整備ができる
      ・資源・えねるぎぃ・食料の安定供給


    ・2009年の世界経済はマイナス0.6%成長
    ・資源を消費している+人口は増加しているためプラスでないとまずい


    ・今の日本経済がほんとうに必要とするのは人口対策?

  • 請求記号 : 330||U
    資料ID : 91110232
    配架場所 : 工大一般図書

  • 今の世界の状況がどうなっているかを知るためには経済学の知識が必須であると最近思います。

  • 経済の話は、どこの範囲まで内容を広げるかという点も作者によって変わり、そこに知識とセンスが問われる。
    この本は、基礎の基礎から、経済の一通りの仕組みと現在世界の情勢までの要点が綺麗にまとまっていて、とても読みやすくかつ理解しやすい。入門書に最適。

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