新潟のおせんべい屋さんが東京の女子中学生にヒット商品づくりを頼んだらとんでもないことが起こった!?
- かんき出版 (2012年7月4日発売)
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感想 : 26件
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- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761268473
感想・レビュー・書評
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最近タイトルに凝ったビジネス本をよく見かける。数ある作品の中から手にとってもらうための戦略なのだろうが、残念ながら中身が伴っていない本も多いのが現実である。しかし、そんな心配をよそに本書は決してタイトルに負けていないのだ。
ビジネス本の多くは、コンサルや評論家の視点から書かれているが、本書は商品開発に携わった女子中学生、企業の若手社員、解説のCMプランナー澤本氏、の3つの視点で構成されている。主役である女子中学生と若手社員の熱意、ツッコミをいれる冷静な第3者の澤本氏、と非常にテンポとバランスが良く読みやすい。
本書では商品開発に熱中する女子中学生と、彼女たちをサポートしながら、自らも成長する若手社員に焦点が当てられている。しかし注目すべきは冒頭部に登場する、岩塚製菓の社長が品川女子学院の校長先生に宛てた手紙ではないかと思う。
他人の影響を受け感動したり共感する人は多いが、相手に熱意を伝えるために手紙を書いたり、当人を実際に訪ねるなど、直接的な行動に移せる人は少ない。現状を好転させるために考えるより動く、この行動力こそが社長から社員への強く寡黙なメッセージに見えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示