東大の先生! 超わかりやすくビジネスに効くアートを教えてください!
- かんき出版 (2020年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761274894
感想・レビュー・書評
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ライト。三浦さんの後書きが面白い。
現代アートに入るまでが、結構、新しい知見が得られた。
ざっくり説明できるって大事な能力だな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
●アートとは常識をぶち壊す工夫
●デザインは人の生活に入り込む、実用的なものであり、アートは人の生活とは切り離されたもので、非実用的なもの
●世俗主義
絵画は宗教普及の為に描かれていたが、17世紀頃から世俗主義が普及し、宗教から離脱した絵画が描かれる
(ex)フェルメール、牛乳を注ぐ女
●表現主義
19世紀、人の主観、感情にフォーカスした作品が出てくる
ロマン主義とほぼ重なる系統
(ex)ドラクロワ、アルジェの女たち
●形式主義
描いた作品そのものに価値がある
現代アートはとても混沌としていて、一方向でも無いし、変化のスピードも早い
抽象絵画
(ex)モンドリアン
●手法中心主義
作品の描き方にこだわる
キュビズム、ミニマリズムなど
代表的なのはピカソ
●コンセプト主義
作品の哲学に価値がある
●プロジェクト主義
作品を作る流れそのものがアート
●公共空間に設置されているアートをパブリックアート、又は、インスタレーションという
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2022.11.13 対談スタイルなのですぐに読めます。とても面白く読ませていただきましたが、もう少し突っ込みたい気持ちもありました。楽しかったです。
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S図書館
アートとは何かの本
対話式で漫画がついて見やすい
目次がないと何言ってるのかわからない本だった
◯アートとは何か
17アートとは、常識をぶち壊す工夫
アートの役割は、今ある概念を壊す工夫で美しい必要はない
驚きを与えて人の価値観を揺さぶるものであればアートとして価値は高い
アートの流行も周期的なもの
ビジネスの世界でも革命期に入っている
24その打開策のヒントがアートにある
◯アートは何の役に立つか
・教養としてのアート、大人として望ましい
・刺激剤としてのアート、クリエイティブな発想
・人生の本番としてのアート、効率にストップ、アートが目的
◯アート鑑賞のすすめ
視野を広げるため文学
現代工芸
まずは行ってみる -
audibleで読みました
私はこの本よりアートを分かりやすく解説した本を知りません
ぶっちゃけ出身大学で対面にて受けた美術系のどの講義よりも、解説が明解で全体像が掴みやすかったです
例で出されているアーティストや作品に関して9割知っている状態でしたので問題ありませんでしたが、audibleだともちろん図解はないため注意が必要です -
なんとなく美術館に行って絵を観ることが好きだ。
でも、どうして美術館に行くの?画集を買えば良いんじゃない?と言われたら反論できない気がする。そんな私に丁度良い本だった。
アートは、当たり前のことだが難しい知識なんて必要ない。しかし、ひとつのことばかり観ていると、他のことは絶対に気づくことができないだろう。
つまり、いろんな作品に触れることが大事なんだね。
私は大学生の頃、近代美術館に行ったけれど、何やらよく分からない展示物(印象に残ってるのは、ドアがいっぱいあってそれを開けると便器がある。その様子を別の部屋からモニターで眺めるという作品)がいっぱいだった。
面白かったかと言われればそうではないと思うけど、数年経って忘れてないということは、何がしかの影響を与えられているのだと思う。
本書は、そんな自分の体験を思い起こさせられたのと同時に、毛嫌いしていた現代アートへの門戸を開いてくれる本でもあった。
「無駄なものを楽しむ」姿勢があっても良いんじゃないか。 -
アートは、完全に現実とは離れて楽しめるからこそ面白いし、意味がある!
現実にあるものばかりが存在価値の高いものではない。
見えないところにどれだけ目を向けられるかだ。芸術はそのよいトレーニングにもなっていたんだなぁ -
個人的に好きなデュシャンが取り上げられていて、彼の業績についてより深く知ることができました。
ざっくりした流れで美術史を追えるのも良かったです。 -
アートってセンスだと思っていたけど、理由が無くて心が動けばアートっていう言葉でもう少し軽く触れられると思う。
感動したと言えば、アートに触れていると言える、 -
ある種の現代アートに、不安感とか不快な気持ちを抱いてしまうことがあって、あんまりいい気持ちでないので避けていたりしたんだけど、アートは既成概念を壊す役割があるからそういう気持ちを与えるものであるほどアート性が高いということを知って、めちゃくちゃ納得した。そうか、気持ち悪い怖いと思ってもいいんだな、自分の枠が揺さぶられているということなんだな、と思ったら、もう少し向き合える気がした。