思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 561
感想 : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761275143

作品紹介・あらすじ

いつもの絵本が、子どもの能力を伸ばす最高の教材に変わる!

「読み聞かせ」と聞いて、あなたはどんな光景を思い浮かべますか?
親が絵本を読み、それを子どもが静かに聞いている。
多くの人がこんな光景を思い浮かべることでしょう。
じつは、こんな「いつもの読み聞かせ」に、あることをプラスするだけで、子どもの能力が飛躍的に伸びる方法があります。

それは、読み聞かせの最中に親子で「やりとり」をすること。

たったこれだけのことで、「自分で考える力(思考力)」や「読解力」「自分の意見を言う力(伝える力)」など、社会を生き抜くために必要なさまざまな子どもの能力を育むことができるのです。
「ネットやテレビで言っていることは本当なのだろうか?」「この情報は自分にとって役に立つものなのか?」と、情報を読み解き、自分で考える力、そして、その考えを相手に論理立てて主張する力は、現代の子どもたちに求められる必須スキルです。
本書では、ハーバード大学をはじめ、アメリカの大学で長年研究されてきた、子どもの能力を伸ばす絵本読み聞かせのメソッド「ダイアロジック・リーディング」を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 絵本の読み聞かせをしていて、1歳を過ぎた頃から随分反応も返ってくるようになってとても楽しい。
    そんな時にこの本のことを知って読んでみた。

    本書で紹介されている日米の絵本の読み聞かせの対比がとても興味深い。日本では親は絵本の文章をひたすら読んで、子供はそれを黙って聞いている。けれど、アメリカでは親子ともに質問をするなどやり取りが多い。

    日本式が悪いわけではないけれど、本書では子供の「思考力」や「伝える力」を育む読み聞かせとして、ダイアロジック・リーディング(アメリカの研究者が提唱している子どもと対話しながら行う絵本の読み聞かせ)を紹介している。

    私自身は絵本は静かに聞いていたいし、物語に没頭しているときに話しかけられたくないので日本式の読み聞かせが大好き、と思っていたけれど、無意識ながら同じ絵本を何度も何度も読んでと言ってくる子どもに対して、結構書かれている文章以外のことを話したり問いかけたりはしていた。
    ただ、それは無意識に行ってきたことだから、年齢が上がっていくにつれて、子どもが静かに話を聞けるようになるにつれて、やらなくなっていたと思う。

    初めて読むときや、没頭しているときに子どもとやり取りをする必要はない。
    けれど、何度も読んでいる絵本を通して子どもとやり取りをする中で子どもの理解力などを知って世界を広げていくのはとても魅力的に思えた。

    2~3歳のうちは「見る力」「聞く力」「知識・語彙力」を積極的に高め、4~5歳以降は「考える力」「伝える力」を重点的に伸ばしていくといいでしょう、との記載も大事なポイントでしょう。

    私自身、対話は得意な方じゃない。
    字のない絵本は、うまく読めないから避けていた。でもあまり堅苦しく考えずに、子どもの反応を見ながら読んでみてもいいのかもなぁと思った。
    具体的に絵本の紹介と併せて、こんな問いかけもいいよと提示してくれてるのでわかりやすい。子どもが言葉をもっと喋るようになってきたら、また楽しいだろうな。

    紹介されている本も興味があるので読んでみたい。
    *『絵本で育てる情報分析力-論理的に感がる力を引き出す』『絵本で子育て 子どもの育ちを見つめる心理学』

  • 普段から絵本をただ絵本通りに読むのではなく、「あ、ぞうさんだね。パオーン。」などちょっと追加してるので、それが良いということがわかった。まだ子供が1歳で言葉のやり取りはできないので、これからことが出るようになったらダイアログ・リーディングを駆使したいところ。

  • 日本は、読み聞かせにおいてやりとりが足りない。それは教育の考え方が根本的に違うからである。その違いをまず理解する事が必要。アメリカは、他民族国家であり様々な価値観や考え方がその国にある、その為、必要とされる能力の認識(教育方針に関わる)に違いがでる。今後、益々グローバル化が加速し様々なバックグラウンドを持つ人々と仕事をする能力を身につける為には、幼少期より意識的にトレーニングする必要があり、本書は読み聞かせ時の工夫により、その能力の向上を図るポイントを述べている。

  • 「自分の頭で考える力」や「自分の考えを相手に伝える力」。
    欧米はもとより,アジアでも広がってきているこの力を育む教育。

    著者はハーバード大学教育大学院の博士課程で,日本とアメリカの絵本の読み聞かせを比較研究し,アメリカで行われている絵本の「ダイアロジック・リーディング」がこのような力を育む土台になることを結論づけました。

    この「ダイアロジック・リーディング」は,日本の家庭でよくあるような親が一方的に読み進めるというものではなく,親子の対話を促す読み方で,要は読み聞かせのやり方を変えるだけでできます。

    実際の絵本を例に,実践的に書かれていて分かりやすかったです。

  • ダイアロジックリーディング

    一才児の息子と読み聞かせでは、そもそも従来型よりこちらの方が自然体にできると思った。どんどん取り入れていこう

  • 子どもの読み聞かせは習慣化したいこと。

    でも毎日のことになると、ついこちらの都合に合わせてしまうことが多くなり、今日は遅いからやめましょう、等となっている日もあり…。

    子どもが3歳になってから、なんで?どうして?が増え、読み聞かせ最中のこの質問に答えることがいいんだか、不安になる中、手に取った本。

    本書は、日本人の読み聞かせは、物語に集中させようという意識が強すぎる、対話が大切と語る。
    一方的に親が読み、「どうして?」子どもと聞かれれても、「どうしてかな?続きを読んでみようか」と先を急いでしまっていた私。

    子どもの興味を観察し、子どもと私がともに楽しめる時間にしたいと思える一冊。

    具体的な絵本の紹介や質問の方法が書かれていて参考になった

  • 【キーメッセージ】
    ・ダイアロジック・リーディングをすることで、思考力、読解力、伝える力、自分の意見を言う力、すなわちこれからの社会を生き抜く力を身につけることができる
    ・ダイアロジックリーディングとは、アメリカで生まれた、言語教育を目的とした絵本の読み方。

    【アメリカと日本の読み聞かせの違い】
    ・アメリカの親は、絵本の持つ 「言語教育」効果に
    対する期待が高い。
    ・アメリカでは、日本より約1年はやい0歳4〜5ヶ月頃読み聞かせをはじめている。
    ・日本では、絵本を通じ「倫理感」を、 アメリカでは、「言語」を教えようと している。(日本では子供が大きくなるにつれて読み聞かせ、言語教育をするという意識が低くなっていく)

    【ダイアロジックリーディングの基本のやり取り】
    ・以下のPEERシーケンスを一巡する。できれば1回目は通して読み、2回目は1ページに1巡する。
    ・P:prompt(促進)本について何か発言するように促す
    ・E:evaluate(評価)子供の発言について褒める
    ・E:expand(拡張)子供の発言について話題を広げる
    ・R:repeat(反復)理解促進のために大事な単語を繰り返したり、要約したりする

  • 読了。要約すると「共感力重視の一方通行の読み聞かせではなく、対話型の読み聞かせにすることで、思考力、読解力を鍛える」という内容。全く難しくない。我が家でも導入できる。妻は保育士の資格を持っていますが、そこでは一方向性の読み聞かせが良しとされていました。私は特に意識なく双方向型で読み聞かせをしていたのですが、そのことを妻に指摘されて「実際、こういう読み聞かせはどうなんだろう?」と本書を手に取ったのでした。
    読みやすい本。あと大切なのは「読み聞かせはいつまでも続けていい」という指摘。これは真理だわ。世にはナラティブが溢れているもの!

  • ダイアロジックリーディングという、対話型の読み聞かせについて学べた。

    同じテーマをひたすらに解説しているので、やや冗長な文章ではあったが、わかりやすかった。

    日々取り入れながら、また機を見て読み返したい。

  • 親としては、読み聞かせで思考力読解力など伸ばして学びに繋げたいところです。
    確かにこのように対話式のダイアロジックリーディング取り入れていきたい

    ただ息子は比較的お話に没頭したいタイプで
    色々あれこれ質問されたり
    聞かれると嫌がるときもあるので
    せかっくの親子での読み聞かせが
    嫌にならないように
    せっかく世界に入り込んでいるので
    邪魔しないように
    子供に合わせてコントロールしながら
    やっていきたい。

    親にとって最高の読み聞かせが
    子供にとって最悪の読み聞かせにならないように。

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著者プロフィール

大阪女学院大学・短期大学学長/大阪女学院大学国際・英語学部教授。Ed.D(教育学博士)。ボストン大学を経て、ハーバード大学教育学大学院(教育学修士・博士)に入学。同校で、本書のテーマである「ダイアロジック・リーディング」に出合い、研究を重ねる。1998~2001年、フルブライト奨学生。専門分野は「言語習得」と「最新テクノロジーを活用する教育」。
現在は、「子どもとことば」「絵本を通してのことばの発達」を研究課題としており、絵本の読み聞かせにおける母子のやりとりや読み書き能力の発達に関する親の意識調査などを行う。一方で、教員を対象とした「子どものことばを育てる読み聞かせ」ワークショップも行うなど、日本における「ダイアロジック・リーディング」の第一人者として普及活動に尽力している。
季刊絵本新聞『絵本とことば』(H・U・N企画)への寄稿や、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)に過去3度出演するなど、メディア出演多数。本書が初の著書となる。

「2020年 『思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ 最高の読み聞かせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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