地域ブランドと魅力あるまちづくり―産業振興・地域おこしの新しいかたち

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761525026

作品紹介・あらすじ

大流行の地域ブランドづくり。成功の鍵は「地域づくりと産業振興の相乗効果」にある。「特産物(サービス)ブランド」構築に留まらず、地域のイメージ、すなわち歴史や文化、自然環境や景観と一体となった統合ブランドこそ大切だ。「まちづくり」「産業振興」といった垣根を超えた地域ぐるみでの統合ブランド強化を提唱する。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/699528

  • 目次:序 地域ブランドとは何か、1 いま なぜ地域ブランドなのか、2 「特産物(サービス)ブランド」への取り組み、3 「文化・環境ブランド」への取り組み、終 ブランドの統合化と創造・・・etc

  • 例が満載。
    系統だって紹介されている。
    最初に日本地図が載っていて、どの町が本書で取り上げられているのか一目で分かるようになっていて分かり易かった。

    地域振興に関して初心者でも読みやすい本でした。

  • 地域ブランドには、特産物(サービス)ブランド、文化・環境ブランド、観光ブランドの個別ブランドがあり、それらをまとめる形で統合ブランドがある。
    地方分権により、権限が地域住民に渡り、今後、都市間競争が進む中で、地域ブランドは都市の生き残りを懸けたキーワードとなる。
    各地域がもつ地域資源の魅力や価値を認識し、独自性のある取り組みを行うことができたら、多様化する観光客を満足させることができる。
    人口減少を迎え、多くの都市が衰退していく日本において、都市が生き残る道がしるされている。

  •  地域ブランドとまちづくりについて、その基本的な知識の整理と、具体的事例を多く取り上げた、素晴らしい入門書。
     
     いま「地域ブランド」という言葉が流行っている。かねてより食べ物の「産地ブランド」はよく聞き、松坂牛、静岡茶、とちおとめ等数多くの「ブランド」ものがある。
     
     が、近年、それのみならず、多様な分野でのブランドが謳われている。

     それは地方分権推進の流れの中で、活力を失いつつあるある地域を再生するきっかけとするため、この「地域ブランド」の構築に躍起になっているからであり、全国各地で「地域ブランド」への取り組みが始まっているからであろう。

     本書でも「各地域が持てる地域資源(自然、歴史・文化、地場産業等)を存分に活かして独自の魅力を創りだすことが必要だ」と説き、地域ブランドの重要性・必要性をわかりやすく述べている。

     とりわけ、これまでも注目されてきた「特産物(サービス)ブランド」(静岡ならお茶、温泉、うなぎ等)にとどまらず、「文化・環境ブランド」(地域の持つ歴史・文化、景観、自然環境など)への積極的な取り組みを促している。

     そして、これらブランドを統合し、新たな「地域ブランド」を創造することが最終目的とされている。納得としか言いようがない。

     真の意味での「地域ブランド」の創造。それは魅力ある取り組みだと想う。地域への「想い」を軸として、確かな「知識」「経験」「感性」なくしては、魅力あるブランドを創造する力は、湧き出ない。

     社会、経済、文化的に、すべてがつながり地球が均一化していく世界で、重要なのは「地域の個性」。

     20世紀後半、全てが東京化していった日本各地で、地方の個性はどこにあるのか。それを再認識・再構築するのが、21世紀の地方づくりである。

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著者プロフィール

観光アナリスト。
1953年兵庫県生まれ。慶應義塾大学大学院経営学修士(MBA)。
筑波大学大学院経営・政策科学研究科博士課程修了。
専門は観光政策、観光創造論、地域経営論。
1976年日本開発銀行(現㈱日本政策投資銀行)入行。
鹿児島事務所長、東海支店長、交通・生活部長、上席審議役などを歴任。
2010年東京国際空港ターミナル㈱常務取締役(現職)。
地域ツーリズム研究会主宰。薩摩大使、稚内市ふるさと大使、綾部市特別市民。

〈主な著書〉
『観光振興と魅力あるまちづくり―地域ツーリズムの展望』(学芸出版社)。
『地域政策の道標』(共著、ぎょうせい)。
主要論文に「交流立国による地域経営論」(フジタ未来経営賞受賞)、「エコツーリズムの推進におけるNPOの役割」(観光に関する学術研究論文奨励賞受賞)、「日本の観光振興を考える」(日本経団連タイムス連載)、「国際観光立国の展望と課題」(地域開発)。

「2011年 『地域ブランドと魅力あるまちづくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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