- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761526207
作品紹介・あらすじ
産業の衰退と失業率の増加、人口の流出が著しいドイツの地方都市は、空き家の増加や都市環境の悪化に、縮小を前提とした都市政策で対応してきた。建物の保全改修と減築・撤去、アイデンティティの再構築など学ぶべき指針を探る。
感想・レビュー・書評
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/66751詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界の都市再生の事例を長年研究してきた著者が、人口の減少や産業の衰退が進んだドイツの複数都市(特に旧東独)における、縮小都市政策を整理している。日本とドイツの背景の相違など、マクロな視点での分析ののちに、各都市の個別の取り組みがまとめられており、縮小都市の研究をする学生だけでなく、今後の日本の都市を考える上で読んでおきたい一冊。(都市工学専攻)
配架場所:工14号館図書室
請求記号:CG:H
◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2003316485&opkey=B147736478103322&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0 -
旧東ドイツの人口減少要因
政治的理由=統合の際に、ブタペスト、プラハ、ワルシャワに移転した。
経済的理由=市場経済への移行で、工業が衰退し仕事がなくなった。
ドイツのFプラン=土地利用計画=拡大を前提とした計画=人口の減少にもかかわらず、郊外化が進展。
アイゼンヒュッテンシュタット=ドイツ最初の社会主義の都市=スターリンシュタットと命名された時期もある。製鉄の町。
デッサウ=バウハウスのある工業都市。バウハウスによる提案=都市の鳥=中心部に集約せず、いくつかの活力ある地域に集約し、余った土地は緑化する。
コットブス
ライネフェルデ=縮小都市の優等生=建物撤去だけでなく残す建物の再生化。都市を活かす改造。
シュヴェリーン
ホイヤスヴェルダ
ライプチヒ=バッハが音楽監督をしたトーマス協会、メンデルスゾーン、ワーグナーなど。ライプチヒ大学=ゲーテ、ニーチェ、メルケル首相
統一と同時に投資が行われた。その後縮小に。
ルール地方
人口の減少よりも、人口密度の減少が大きい。
人口減少はプラスの外部経済効果はない。そのため、行政の主導が必要。
和歌山市の都心部の希薄化。それに対して富山市、青森市のコンパクトシティー化。市街地の無秩序な拡大を規制する。
市場への介入=建物の撤去、減築が必要。市場経済では解決しない。
逆線引への抵抗。ドイツでは、土地が公有化されていた。
移民の効果。
地方からの人口集積に頼ることなく、人口が増加=都市の活性化。ドイツの都市再生は移民なくしては実現しない。ライプチヒの例。