フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか: 交通・商業・都市政策を読み解く
- 学芸出版社 (2016年11月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761526368
作品紹介・あらすじ
日本と同じくクルマ社会で、郊外には巨大なショッピングモールがあるのに、なぜフランスの地方都市の中心市街地は活気に溢れ、魅力的なのか。「駐車場と化した広場」から「歩いて楽しいまちなか」への変化の背景にある、歩行者優先の交通政策、中心市街地と郊外を共存させる商業政策、スプロールを防ぐ都市政策を読み解く。
感想・レビュー・書評
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1.ヨーロッパの地方はなぜ活気があるのか、スイスやドイツの地方活性についての本を読んできて、さらに興味を持ちました。そんななか、ずっと読みたいと思っていたこの本が売っていたので、即購入しました。
2.「歩いて暮らせる街づくり」がヨーロッパの活気がある街の共通点となっています。フランスのアンジェを事例にしていますが、同じことが言えます。また、それだけではなく、タイトルにあるシャッター通りをなくすための策として、大企業への規制や、空き店舗への課税により、中小企業の経営者にインセンティブを与えることでも活気づけるような取り組みをしています。つまり、商業、都市政策を充実させてます。さらに、トラムを使った交通政策にも力を入れていることがわかるので、日本では馴染みがないですが、新しい発想が学べる一冊です。
3.今の日本の公務員ではできないけど、将来はこのようなことを考えていかなくてはいけないと思いました。日本でいう市議会議員は行政と市民の連携役として「どう街を創っていくか」ということに真摯に向き合っている姿が本からよくうわかります。ときにはぶつかることもありますか、同じ方向を向いてるからこそできる議論があるのだと思いました。
今、アメリカ化が進んでしまっている日本では、ヨーロッパの街づくりを学んでいき、地方創生をちゃんとしてかなてはならないです。私も地方民として、できることはやっていきたいです。 -
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・「できるかどうか」を問うのではなく、「どのようにしたらできるか」を考えるのがフランス流まちづくりの哲学。
・安易な数値至上主義から脱してら都市の価値をオープンに真剣に議論する。
・それができる民意を育てる。 -
フランスは歩いて暮らせるための交通が発達していて、商店街で買い物をする人の割合が多い。空き店舗を防ぐため、空き店舗の期間が長いと増税となる。
スプロール化は将来の食糧不足に備えての農地確保。
コンパクトシティではなく、歩いて楽しいまちづくり。 -
移動する権利があることっていうのがこんなに社会を変えるのかなと思う。日本の特に関東南部では難しいけど、それ以外はいけるんじゃないかなとおもう。