消費社会と現代人の生活~分析ツールとしてのボードリヤール (早稲田社会学ブックレット— 現代社会学のトピックス 5)

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  • 学文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (87ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762018176

作品紹介・あらすじ

本書では、ともすれば専門用語の羅列へと傾きがちな、それゆえ「難解」なボードリヤールの消費社会論を、社会学とりわけ「コミュニケーション」の観点から、初学者にとって理解しやすいよう可能な限り平易に読み解いていきたい。そして、読者に、ボードリヤールの消費社会論を現代の諸現象を分析するための有効な理論枠組のひとつとして活用してもらうことを目指す。
 本書の構成としては、ボードリヤールの消費社会論の基本的な考え方を、各講の末尾に「命題」という形でコンパクトにまとめて提示する。各講でひとつずつ命題を提示することによって、ボードリヤールの消費社会論を読者に無理なく段階的に理解してもらうと同時に、各命題によってどのような現象が分析されるか、その「使い勝手のよさ」も段階的に確認してもらえればと思う。
(「はしがき」より)

感想・レビュー・書評

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  • 80ページ程度でかなりまとまっている。
    恐らく読もうと思えば中学生でも読めるその平易さと簡潔さは良い
    。一点だけ気になるのが、紙幅の都合かもしれないが注が無く「このボードリヤールの記述はどの本が出展か」というのがわかりにくい。まあ「自分で調べろ」といわれればそれまでなので、気になったところは調べるつもりだ。

  • ボードリヤールの「モノ消費」を理解するための本。

    物消費→満たすことを「目的」とした消費→有限→衣食住が対象

    モノ消費→自己表現の「手段」としての消費→無限の自己→記号が対象

  • 消費者の個性表現は決してモデルからの逸脱によってなされるのではない。
    私達の身体もそもそも自然の一部であると看做すなら、健康な身体も商品となっていることに気づくだろう。健康な身体は現代人にとって、もはや誰でもただで入手できるものではなくなっている。商品なのだ。

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著者プロフィール

(やべ けんたろう)名古屋商科大学経営学部専任講師。

「2009年 『消費社会と現代人の生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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