テキスト 司法・犯罪心理学

  • 北大路書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (632ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762829758

作品紹介・あらすじ

本格的に本物の犯罪心理学を学ぼうとする人のための重厚でかつ骨太な教科書。

「犯罪行動」「捜査・防犯・矯正」の2部構成。第Ⅰ部では,殺人,暴力,テロリズム, 強制わいせつ,子どもに対する犯罪,ドメスティック・バイオレンス,ストーキング,少年非行,窃盗,強盗,放火,サイバー犯罪,といった犯罪行動について,最新の研究やデータを報告。第Ⅱ部は,プロファイリング,ポリグラフ検査,目撃証言,取調べ,人質立てこもり事件と交渉,マス・メディアと犯罪,地域防犯,矯正,更生保護,といった実際に行なわれている内容を紹介。事例や犯罪原因論に重きを置かず,領野の違う研究者との議論を意識した実証的知見を数多く取り入れた専門書仕立てに編集。通読することで,日本における真の犯罪心理学者の姿が浮かぶ仕掛けとなっている。


◆推薦の言葉
犯罪は人間が犯すもの。
人間のダークサイドの多面的な理解がなければ犯罪は理解できない。
科学的知見を総合してまとめられた,
本邦初の画期的で本格的な犯罪心理学のテキスト。

総合研究大学院大学長/日本人間行動進化学会長
長谷川眞理子



◆主なもくじ
 まえがき
第Ⅰ部 犯罪行動
 第1章 殺 人
 第2章 連続殺人
 第3章 大量殺人
 第4章 若者の暴力
 第5章 テロリズム
 第6章 強制わいせつ・強姦
 第7章 子どもに対する犯罪
 第8章 ドメスティック・バイオレンス
 第9章 ストーキング
 第10章 少年非行
 第11章 窃 盗
 第12章 強 盗
 第13章 放 火
 第14章 サイバー犯罪
 第15章 マインド・コントロールと犯罪
第Ⅱ部 捜査・防犯・矯正
 第16章 犯罪者プロファイリング前史からFBI 手法まで
 第17章 統計的プロファイリング
 第18章 犯罪者プロファイリングの実際と展開
 第19章 地理的プロファイリング
 第20章 ポリグラフ検査
 第21章 中枢神経系のポリグラフ検査
 第22章 目撃証言
 第23章 子ども,高齢者の目撃証言
 第24章 取調べ
 第25章 人質立てこもり事件と交渉
 第26章 マス・メディアと犯罪
 第27章 地域防犯
 第28章 矯正,更生保護

感想・レビュー・書評

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  • ☆こちらから電子ブックで読めます(駒澤大学内関係者限定)
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/komazawalib/bookdetail/p/KP00045658

    【2022学生オンライン選書ツアー書評 書評】

    罪を犯す人の心理と海外の刑事ドラマによく登場するプロファイリングへの興味から、本書を手に取りました。
    まだ途中までしか読めていませんが、各犯罪の特徴や分類について、実際の事例を踏まえながら書かれており、普段とは違う視点から犯罪について学ぶことができます。
    ただ専門的な内容が多く、決して読みやすい本とは言えません。
    けれども、じっくり楽しめる本だと思います。

    <匿名希望>

  • 犯罪心理学が全体像が学べる書籍です。「犯罪行動」と「操作・防犯・矯正」の2部構成になっており、全28章とボリュームのある構成になっています。
    犯罪心理学に対する読む前に、長年の勘による経験則が多いイメージがありました。本書は論文の引用による科学的/臨床的根拠のある記述が多く、経験則による記述は補足が入っているなど、できる限り主観や通説を排除した記述がされており好印象を受けました。
    また、論文の引用上、海外のデータも多くありますが、多くの場合で日本の事例を引き合いに出したり、日本の事情を考慮した補足があるなど、興味深く読むことができます。
    個人的に関心のあった「サイバー犯罪」の章などは、ページ数が少ないことが残念に思ったりもしましたが、全体を見ると新しい分野のため研究事例が十分にないことも見て取れます。
    素人の私目線ではありますが、本書は犯罪心理学の要約書として情報が上手くまとまっている本に思いました。

  • 入門ではない、犯罪心理学のテキストをめざした本として内容的には充実している。読み慣れないからだと思うが読みにくい本ではある。

  • 東2法経図・開架 326.34A/O15t//K

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著者プロフィール

越智 啓太(おち・けいた)
法政大学文学部心理学科教授。
横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員などを経て現職。臨床心理士。専門は、プロファイリングや虚偽検出等の犯罪捜査への心理学の応用。その一方で、素朴なオモシロ研究を愛しさまざまな論文を密かに読み進めてきた。また、これらの研究を追試することを生きがいにしている。最新論文は「恋愛関係における『恋は盲目』バイアス」(法政大学文学部紀要)で、今の恋人は過去の恋人よりもかっこよく(美しく)みえることを科学的に明らかにした。
著書は、『ケースで学ぶ犯罪心理学』(北大路書房)、『テキスト 司法犯罪心理学』(北大路書房)、『臨床心理学と記憶心理学のコラボレーション』(北大路書房・共著)、『美人の正体』(実務教育出版)、『恋愛の科学』(実務教育出版)、『progress and application 司法犯罪心理学』(サイエンス社)など多数。
テレビ・映画等メディアでも、犯罪心理学や社会心理学の観点から多くの人気ドラマを監修、コメント出演をしている。
趣味は授業と資格取得。「甲種火薬類取扱保安責任者免状」「警戒業務管理者・専従警戒要員」「心電図検定」などマニアックなものを中心に多数の資格をもつ。

「2021年 『すばらしきアカデミックワールド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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