- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763017277
作品紹介・あらすじ
窓辺の鳥に恋をした黒猫。歌えなくなった鳥は、あなたに歌を食べられたと、黒猫に言いました。誤解を解きたくて、もう一度歌を歌ってほしくて、黒猫はせっせとプレゼント。最後に贈った黒猫にしかできないキスで、鳥の想いは歌になってあふれ出るのでした。だれもが一度は経験する切ない恋心を思い出す、黒猫と鳥の恋愛ファンタジー。絵本作家たなかしんがあなたに贈る恋の処方箋。
QRコードをかざすと、竹澤汀の甘く切ない歌声が聴こえてくる。
ちょっと泣きたい夜に、歌を聴きながら読めば、きっと心が軽くなる。
想いは届くことを予感させてくれる、恋愛下手な大人のための絵本。
感想・レビュー・書評
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(つかささん)
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もう歌を歌えない鳥がいた。
ねこは興味をなくしたようで、それでいて、毎日いろいろなものを拾ってきてはそのものの物語を想像して聞かせる。
鳥は飛んだり、歌ったりしたかったけれど、やっぱり出来なかった。
実は鳥は死んでしまって、悲しんだご主人により、剥製にされていたのだった。
ご主人が遠くに行く時、鳥を窓辺に置いたまま行ってしまった。
鳥に心が残っているのを知っているのはねこだけだった。
ねこは鳥の秘密を知っているか、自分の秘密も教えてあげる、自分は鳥が好きなんだ、とキスのつもりで噛み付く。
噛み付いたところから、今までねこが話した想像の物語の歌が漏れる。
ねこは鳥からずっと離れなかった。
大人向け。
いい話のような、寂しい話のような。
レビュー登録は4月26日だけれど、読んだのは4月25日。 -
サインしてもらいました。鳥のくちばしがなんともいえない絶妙の可愛さです。ストーリーも素敵でした!
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何度もよみたくなる作品。一度で理解出来なかった気がする。
独特の画風が物語の雰囲気に合っていた。 -
過剰な装飾のない絵の中に豊かな世界が広がっていて,溢れる想いが伝わる感じです.子供には難しいかもしれない感情の在り方だと思いましたが,ねこはある意味幸せだったのかもしれません.とても素晴らしい絵本です.