カスバの男: モロッコ日記 (EARTH BOOK)

著者 :
  • 求龍堂
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本棚登録 : 22
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763094094

感想・レビュー・書評

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  • 中古。やはり文庫じゃなくて単行本を買って良かったと思う。文章自体はあまり興味をそそられるものではなかったけど、意味内容は率直で好感が持てた。絵は良い。特に色鉛筆のものに惹かれる作品が多かった。

  • 旅行記って面白い。しばしばその文章は論理的整合性を逸脱し、ものによっては支離滅裂なイメージの断片の箇条書きと成り果てる。にも関わらず同じイメージの断片としての詩などと決定的に違うのは、綴られた言葉一つ一つが揺るぎない行動と体験から必然として弾き出され、鉱物のような靭さを備えていること。まるで何が写っているのか判然としないスナップ写真のよう。そんな表現に触れるとき、著者と同じ場所に立ち、同じ色を見、同じ匂いを嗅ぎ、同じ汗をかいて同じ風に吹かれているような気分になる。旅行雑誌やガイドからは決して得られない臨場感。

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著者プロフィール

大竹伸朗(おおたけ・しんろう)
画家。1955年東京生まれ。74年~80年にかけて北海道、英国、香港に滞在。79年初作品発表。82年以降、東京、香川、広島、ソウル、ロンドン、シンガポールにて個展。瀬戸内国際芸術祭、光州ビエンナーレ、ドクメンタ、ヴェネチア・ビエンナーレ、横浜トリエンナーレ、アジア・パシフィック・トリエンナーレ、ハワイ・トリエンナーレなど国内外の企画展に参加。著書に、『既にそこにあるもの』『ネオンと絵具箱』(ちくま文庫)、『ビ』『ナニカトナニカ』(新潮社)ほか多数。2022年11月に東京国立近代美術館で回顧展を予定。

「2022年 『見えない音、聴こえない絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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