- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763133007
感想・レビュー・書評
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この本は、「私達は、みんな傷つきやすい世界に住んでいる。弱い心を受け入れて、弱い心の「強さ」知ろう❕」という、みんなが抱えている普遍的な不安や悩みについての、考え方を教えてくてる本です。
とても参考になりました。
ぜひぜひ読んでみて下さい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TEDトークで動画を見て以来、ブレネーのファン。
結果はどうであれ、まずは自分の競技場に立ってみるという彼女の考え方に勇気をもらう。結果ではなく、過程をいかに大切に考えることの重要さを改めて考えさせられる良い内容だった。 -
弱さを認めることの勇気が必要である。人は傷つきやすさ(ヴァルネラビヒティ)を持って生きている。おわりにに書かれていた「果敢なる挑戦は勝つか負けるかという問題ではない。勇気なのだ。欠乏感と恥に支配され、不安であることが習い性になってしまったこの世界では、ヴァルネラビリティはそれに逆らうことだ。」が印象に残った。
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恥はみんな感じるもの、そして乗り越えているものなんだ、と知れただけでも自分の心が軽くなった。
果敢に挑戦してみたいなと思わされる一冊。
いつも小説を読んでいたから交わることのなかったジャンル、読めて良かったなあ -
「恥」に打ち勝ち自分らしく生きるにはヴァルネラビリティが大切だと言うことを説いている本。
ヴァルネラビリティ=「不確実な状況の中で、傷つくリスクを負って、本当の自分を人にさらけ出すこと」
日本語訳とはニュアンスが異なるのでこの概念を理解するのに少し時間がかかる。
「恥」は「ナルシズム」や「完璧主義」など様々な特性に根ざしている。
私達は「恥」によって自分を傷つくことから守ろうと、自分に嘘をついたり攻撃的になったり自分の殻に閉じこもったりする。だけどそれに打ち勝つにはヴァルネラビリティの生き方を実践していくことで本当の人生の充足感を得られるというのだ。
〜以下感想〜
ヴァルネラビリティの意味が単純な日本語訳の意味とは異なるのでまずこれを理解するのが少し難しい
読んでみたら思いの外スケールの大きい話で全ては理解できなかった。
個人が感じる「恥」に対するアプローチだけでなく、社会構造、企業の在り方、子育てなどかなり高い視点から大枠で捉えた内容もかなりもりこまれている。
だから自分は1〜3章を中心に個人の「恥」に対してアプローチするという文脈で読んだ。
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不確実性、リスク、生身を晒すこと、それは勇気に近い
そのためには、人に助けを求めることなのかもしれない
恥の撃退法は言語化と自己肯定感。 -
自分の弱みが書かれてた、的を得た書籍。
自分が知らないことということを他者にさらけ出す勇気こそ、自分の成長への道。
「完璧で誰にも批判されない自分になってから競技場に立とうと思っていると、結局、人間関係を損ない、チャンスを逃して取り返しのつかない事態を招き、貴重な時間を無駄にし、自分の才能や自分だからこそできる貢献を捨てることになりかねい。」←自分が完璧でなくとも、興味のある分野に挑戦するシチュエーションをつくることが一番の自分の目指す場所なのかもしれない。 -
TEDでみて、印象的だったブレネー・ブラウン。
前著「ネガティブな感情の魔法」(”The Gifts of Imperfection")につづく本。「本当の勇気は弱さを認めること」("Daring Greatly")
TEDで有名になって、それから生じた自分のなかの葛藤などを紹介しながら、より切実で、自分ごと化した、まさにヴァルナラビリティ(脆弱性、鎧を外し生身でいること)に苦手な自分を開示しつつ、実践していく、そんな本。
TEDの2回目のプレゼンは、ユーモアを交えながらも、しっとりと話す感じだったけど、本のほうでも、同じようなトーンかな?
結局、これって、コーアクティブ・コーチングでいうところのフルフィルメントのことなんだな。
というか、これが、コーアクティブ・コーチングそのものかもしれない。
コーチングは、しばしば、自分のありたい姿をイメージして、現状とのギャップを埋めるための行動を決めて行くもの、と捉えられ勝ちなのだけど、実は、目標を達成することより、そこに向かって進んで行くプロセス、つまり、自分らしく生きることを選択すること、「理想の状態」に達している訳ではないけど、そういう今の自分を不完全なまま、ありのままで受け入れることなんだよね。
(頭のなかで、「そんなことやったて、無駄だよ」とか、「自分にはそんな価値ないよ」みたいな声があってもね)
一見、楽に読めそうなポピュラー心理学という感じだけど、実に深いですよ。
心して、じっくり読む本。 -
ヴァルネラビリティ(人間の側面としての弱さや脆さ)という、日本語としてなじみない概念を解説。どのような人物も不完全であり、その事実を許容する気概、その状態が人として当然であるという意識の大切さが学べる。事例が秀逸で、耳の痛くなるような話が多い。人間関係についても多くのアドバイスをよせている。
P62.裏切りという行為は騙したり味方をしない、ほかの人を選ぶという行為だけではない。関わる意欲の喪失という裏切りはゆっくりと進行するためじわじわと痛みが広がる。さらにその原因を根本的に追及することが難しく、目に見えるような破たんの証拠もない。信頼は時間をかけ少しずつ積み上げるもの。常に互いに気にかけることが大切。
P76.チェンジラボCEOピータン・シーハンの言葉。イノベーションを生み出すことに関して、恥の意識は大きな弊害である。間違える不安、見くびられる不安などが企業の前進に必要なリスクを妨げている。適度なリスクが許容されるべきであり、そのためには上司が弱みを見せることが大切だ。
P94.恥ずかしい体験について告白されたとき、批判は恥を一層重症にする。一方で、共感は恥ずかしい思いをしたのはあなただけではないという承認のメッセージになる。共感は人を立ち直らせる力になる。
P115.自分に厳しい人は他人に厳しくなりやすい。とくに自分自身が恥を感じやすい領域で自分より劣る人を批判する傾向がある。誰かを踏み台にすることで自分の恥から背を向けるためである。