- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763134363
感想・レビュー・書評
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男性として、結婚もして妻と良い関係を築き仕事も上手く行っている、そんな著者様が「実験」と称して女装したときの体験を綴った本。一歩引いて肩肘張ることなく読める。
服装や化粧や立ち居振る舞いにに四苦八苦する様子は微笑ましく、新たな発見は興味深く、女装したことや女性に見られたことで嫌な思いをした記述は苦しく、…とにかくエッセイ(?)なのに感情ジェットコースター。うまく感想をまとめられないけれど、性とは、性別とは、決めつけや線引きできるものではないんだな、とだけは言えるようになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海外の方が男の人が男らしい振る舞いをすることを求められているのかもしれない。レディーファースト文化なので。そういうことをしんどいと思う人もいるんだということが知ることができた。自分の振る舞いたいように振る舞えるような世になっていっている気はするけど、すぐには変わらないのが今苦しんでる人にとってはしんどいことだろうな。
あと、女装してセクハラにあうなんてどれだけ美人になったんだろうと思ってしまった。 -
社会に対する問題提起だとか鼻息荒い感じではなく、おもに「自分はどう在りたいのか」という、ものすごく個人的な希求でやってるところがよかった。
終盤の妻の寛容が最強にすてきだった。
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"だが、ひとつ確実なことがある。僕が「男は」と言わずに「多くの男は」などと少し弱い言葉を使うと、「おれはこの『多く』に含まれていない例外のほうだな」と、すべて の男が考えることだ。"(p.149)
"「女性を隅に追いやって『そこで自由にやってろ』と言っているようではダメだね。自分が何をしたいか、女性自身が決定できるようにならないと。そのためには、男が身を引いて、女性にスペースをあけ渡す必要がある。女性のために男はドアを開け、コートを取り、アクセサリーをプレゼントするけど、平等な社会参加は認めようとしない。いま必要なのは女性の進出じゃなくて、男の撤退なんだ。おれはそう思う」"(p.247) -
最初は女性の生活を美化しすぎだと思ったけれど、読み終わってみるとまあ、面白い本だったと言わざるを得ない。
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タイトルに惹かれました。
内容もタイトルそのものです。
著者の方は、女装趣味とか、LGBTでもないのですが、少し寒い日に、ストッキングを買ってはいてみたところから、自分の中の女性に気がつく。
実験と書いていますが、かなり自分の中の女性が積極的に行動しています。
かなり勇気ある行動だったと思います。
違う側面から物事を考える重要性に気付かされます。
一読おすすめします。 -
2018/2/10
快適な下着を探して女性用ストッキングを履いてみたところから始まる、成功者の実験。
だんだん哲学的になってゆき、考えさせられたなあ。わたしは女で嫌なことばかりだと思っていたけど、もっと女を楽しまなきゃ勿体無いね。
ハイヒール履きたい。 -
めちゃめちゃ面白かった。まず翻訳が秀逸ですね。ぼくとかおれとか私とか、使い分けうまい。
自分が女だから、男性が女装するとこうなるっていうのが新鮮で面白い。
そもそも付けおっぱいはわかるとして、アタッチメント式の乳首があるなんて誰が思うか!
ただ逆に、これが女性が男装して男として生きてくとなると、難しいんだろうなって思うのだけど、どうなんだろうな。 -
ジェンダー研究だけじゃなく、女心が知りたい男性に読んでほしいかも。
「男を人間として、女友達と同じように扱う」
……考えさせられます。