デンマーク人が世界で一番幸せな10の理由

  • サンマーク出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763134653

作品紹介・あらすじ

デンマーク1位、日本43位-この差はどこからやってくる?デンマークに生まれ、フランスに長年暮らしてきたホテルウーマンが語る、「誰でも幸せになれる秘訣」

感想・レビュー・書評

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  • フランス在住デンマーク人によるデンマークが何故幸せ大国かという本。

    細かいことを言うと、「デンマーク人は謙虚が美徳」と何度も書いている割に「デンマーク人のこういう所が素晴らしいんだ!」という矛盾が気になってしまった。

    どこか自己啓発系の匂いのする内容で、個人的にはもっとフランス人とデンマーク人の気質の違いの様な内容の方が好みだった。

    ヤンテの掟の話は興味深かった。

  • 上位5%の人間を作らない教育、非常に高い税金でベーシックインカムを実現している社会が存続しているという事は驚きです。山口周さんのビジネスの未来を読んだ後なので、大量消費、大量廃棄と言う破滅のサイクルから経済成長を望めない、望まないでどうやったら豊かな社会が作られるのか、日本はそうなれるのか・・・・・。じゃあ、自分は何をしたらよいのか?そう簡単に答えは出ませんが、デンマークのような国があるという事を意識しないといけないなと思いました。

  • 幸せの基準を比較検討する上で良い本。

  • デンマークは1年のうち9か月が冬。午後3時には日が暮れる。所得税率60%、自動車税率180%、小委税25%。
    1、民主主義国家であること。2,一定のレベルまで反映していること、3、公正な社会であること、4,戦争がないこと。ここまでで30~40か国に絞られる。さらに、他人を信頼できるか、自分の人生を選ぶ自由があるか。

    他人を信用していない人は税金を納めない。税金を払うのはお人よし、と思われる。
    他人を信用する割合はデンマーク人は76%、平均は25%。
    5000円の入った財布が戻ってくる回数は、デンマークでは全部。平均は50%。
    信頼はコスト削減になる。失業保険の支払いを厳しく審査するより信頼したほうがコスト削減になる。デンマーク人は社会参加と貢献、不正や違反をしない、と考えているからこそ成り立つ制度。

    デンマークは、フィンランド、ニュージーランドと並んで汚職が少ない国。罰則も厳しい。他人と信頼関係を築くのは幸せになる第一歩。

    教育はレベルの低い生徒に合わせていて優秀な生徒向きではない。知識を詰め込むのではなく、社会に居場所を作ることが教育の目的。
    自分のやりたいことを仕事にする。
    自立心が旺盛。18~19歳には独立する。
    我が子の将来に口を挟まない。
    親の所得が高いと、口を出す可能性が高くて進路を自由に選べない。

    デンマークは社会的流動性が高くて自由な国。アメリカンドリームではなく、デンマークドリーム。同じように境的流動性は高いが、アメリカは格差が大きく固定的。デンマークは、格差が少ないが今も努力している。
    億万長者になるには適さない国。税金が高い。
    自分の人生を自由に選択できる。無料で教育が受けられる。社会的な障害が少ない。

    ほどほど、それで十分、悪くない、などシンプル。身の丈に合わない夢を抱かない。お金持ちになりたいと思わない。
    デンマークは期待度が低いことが幸せである一因。
    戦争に負け続けた。
    リアリストであり理想主義者。

    納税システムに満足している。税金の使い道について政府を信頼している。教育、医療、交通、公共サービスに対する満足度が高い。節税に関心がない。

    連帯意識が強い。ルールを守るのが原則。
    他人を尊重するが、連帯システムには参加しなければならない。
    従業員は簡単に解雇できる。失業保険をもらいながら職業訓練を受けられる。
    医療費は税金で賄う。無料で安心。

    夜中でも、信号無視する人がほとんどいない。ごみのポイ捨ても同じ。周りから白い目で見られる。
    幸せとはみんなで分かち合うところから得られるもの。

    年次有給休暇は5週間。他のヨーロッパの国と同じ。子供の病気のための休みはそれ以外にもらえる。
    車より自転車。通勤時間は平均27分。寒くても雨でも自転車に乗る。

    ヒュッゲ=親密であたたかい雰囲気のこと。豪華ではないが温かい雰囲気。謙虚で控えめ。ゴージャスや自慢は好きではない。
    反面、アルコール消費量は問題になっている。若者の飲酒も多い。

    クリスマスプレゼントは、下着か靴下。実用的なもの。

    立憲君主制。ロイヤルファミリーは支持率が高い。

    お金に執着しない。お金持ちになることを人生の目標としている人はほとんどいない。
    大金を稼ぐよりヒュッゲのほうが大事。
    お金がなくても基本的なことは保障されている。

    もっとも危険なことは危険を冒さないこと。やりたいことをやらないこと。
    キルケゴールの思想=自分自身の使命に忠実であること。財産を増やすより自分らしい道を歩むほうが大事。

    『ヤンテの掟』謙虚版モーゼの十戒
    カールスバーグの宣伝「おそらく世界で一番おいしいビール」謙虚さが現れている。
    高級にはネガティブな意味が含まれている。高い、優越感に浸るもの、中身がない、というイメージ。
    高品質なものに価値がある。高級ではない。

    すべての人が決まり事を守ることで維持される。謙虚さは、信頼、誠実、連帯意識があってのもの。

    謙虚さは社会にとって有益。高慢な人より社会に役立つ。
    抗うつ剤をよく飲む。不幸せだからではなく、謙虚さから。苦しいことを素直に言える社会だから。

    必ず、絶対、みんながやっている、誰もやらない、など断定的な言葉は言わないように教えられる。品が良くない、たいていの場合はそうならない、デンマーク女王だけが使ってよい言葉。

    デンマーク人男性は主夫になることも可能。家事も平等。
    男性のためにも男女平等は必要。小さいころから男女平等意識を叩き込まれる。
    セックスはごく自然なこと。一回寝ただけ人、のほうが元カレよりいい。
    一夜だけの関係はよくあること。

    男性が女性にごちそうする必要はない。
    重い荷物も持ってのらえない。席を譲ってもらえない。
    支払いは割り勘。デンマーク皇太子でも同じ割り勘。
    男女平等は、男も堂々と主夫になることができる。女性は男性の未来である。

    幸せは不変ではない。人生は絶えず変化する。波があるがそれが過ぎれば元の幸せのベース、に戻る。
    幸せのベースは、各自が作る。
    本人の幸せは本人が決める。その人がどういう人間であるかにかかわる。

    人を信頼する、
    教育によって自分の居場所を決められる。
    自立して自由に自分の道を選べる。
    平等でなりたいものになれる。
    現実的な夢をもつリアリストである。
    他人を尊重する。
    仕事私生活のバランスが取れている。
    必要以上のモノは望まない。
    自分が特別な人間でないことを知っている。
    男性と女性の役割が同じ。

    自分自身に対して正直になること。

    自分自身の一番の親友になる。
    他人と比べるのをやめる。
    社会の慣習や圧力を気にしない。
    第二の道を準備しておく。
    戦いの相手を選ぶ。
    自分に正直になって現実を受け入れる。
    理想主義的リアリストになる。
    今を生きる。
    たくさんの幸せの種を持つ。
    他人を愛する。

  • 肩肘張って頑張り過ぎない、身の丈に合った生活。
    成熟したヨーロッパ的な思想を感じた。個人的にデンマークは行ってみたい国のひとつだ。

  • 著者はデンマーク人が世界で一番幸せと唱えながらも、フランスに魅了され、フランスに住み、働く。

    日々の選択は幸せを追求するというより、興味とか魅力的とか相性とか流れによるものだから、タイトルには違和感を持ちつつも、やはり教育、福祉、世間の常識という社会のシステムは、北欧に学ぶことは多く、その実態がよくわかる本。

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