- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763135025
感想・レビュー・書評
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いじめにあう息子に心を痛める主婦・栄子が、
あるコンサルタントから「鏡の法則」というゴールデンルールを教わります。
その実践によって、長年関係が悪化していた父親との劇的な和解、そして息子のいじめの問題の解消、さらにはすべての幸せに通じる秘訣を手に入れます。
なぜ、読んだ人の9割が涙したのか?
100万部を突破した感動の物語が、いまよみがえる!
「鏡の法則」とは、「現実に起きる出来事は、ひとつの「結果」です。「結果」には必ず「原因」があり、その原因はあなたの心の中にあるのです。つまり、あなたの人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡だと思ってもらうと良いと思います」。
「必然の法則」とは、「人生で起こるどんな問題も、何か大切なことを気づかせてくれるために起こるんです。つまり、偶然起こるのではなく起こるべくして起こるんです。ということは、自分に解決できない問題は決して起こらないのです」。
ただ、この法則は作者のオリジナルではなくて、イギリスの作家が書いた1冊の自己啓発本が源流なのです。
その本とは、イギリス人作家のジェームズ・アレンが約100年前に書いた『As a Man Thinketh (邦訳『原因と結果の法則』)』です。
「鏡の法則」「必然の法則」は、心理学のセオリーではなくてむしろスピリチュアルなもの。
そして「鏡の法則」は、自己啓発セミナーやカルト宗教の勧誘洗脳に使われている。
そして作者が、高い地位にいるネットワークビジネス会社アムウェイでの自己啓発セミナーや勧誘セミナーに「鏡の法則」は使われている。
「鏡の法則」を盲信するのは危ういし、「自己の心を反映している」とはいえない理不尽な出来事や天災には「鏡の法則」は役に立たない。
ただし、心理学的に正しい部分もあり、それは相手に対する憎しみや恨みを手放すことで自己の思考をポジティブに転換する「許し」や2つ目に、『鏡の法則』を学ぶと、「投影」に気がついて心が楽になる、という効果もあります。「投影」とは何かというと、「自分の考え方を、他人にうつし出すこと」で、「確執のある父を投影して似たような人との関係が上手くいかない」などの「投影」に気がついて改善するという有効な法則もある。
「鏡の法則」を盲信するのはアムウェイの被害者になるので、自分に役立つものを冷静に応用するのがいいかな。
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読んでて涙が出てきた。
人生は自分の心を映し出す鏡。
親との関係性が、人間関係にかなり影響を与えてるんだなと実感した。
父に対して、昔はかなり苦手意識があった。
本書に書いてあるとおり、父に対する感情を文字に書いて吐き出してみた後、感謝していること、謝ることを書き出した。
昔の父は厳しくて教育熱心で、言うことを聞かないと怖いイメージしかなくて、甘えることもできずに苦手だった。心の中で父に反発して、大人になるまでずっと心を閉ざしていた。
だが、父は父なりに厳しくすることで、大人になって困ってほしくないという愛情があったのかなと気づけた。そしたら、胸の奥がスっと楽になった。 -
1時間ほどで読み切れるボリュームでしたが、その分シンプルにメッセージが伝わりました。父と娘のエピソードには思わず涙しました。
家庭であれば妻や子供、会社なら部下に対して、100%信頼・感謝・尊敬の気持ちで接する。相手は自分の写し鏡なので、まずは自分の向き合い方を健全にする事で、相手の振る舞いや相手との関係性も健全になるという考え方がストーリー形式でスッと落とし込めました。
また、相手に対する考え方のベースに、信頼・感謝・尊敬の気持ちを持つことも、考えてみれば当たり前に良いことですが、出来ていないことにも気づかせてくれました。
子供に対して心配なあまり過干渉になってしまうのが親というものですが、特に「信頼」するという行為がどれだけ子供にとっての心理的安全性に繋がるか?という事は知識としては分かっていても渦中にいると見失いがちです。自分も思い当たる節があったので、子供に対して何かアプローチする前に、ベースに「信頼」「感謝」「尊敬」の念があるか?という事を問いかけながら接していこうと思えました。
色々な人に読んでほしい一冊です。 -
父としての立場と、子供としての立場と、両方から自分の心を見直せる本。思わず目頭が熱くなる。嫁さんにも薦めたいが、「この本で許されたいと思ってるの?」という反応が予想されるのでやめとくw
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15年前くらい、中学生の時に話題になり購入して、
実家の図書館にずっと眠っていた本。
最近、TikTokでよく見る
「生きやすくなる方法」みたいな動画を投稿してる
おじさまがいるんだけど、その人がこの本の著者、
野口さんだと知って15年ぶりに読んだ。
中学生の頃は、この本を読んでもあまり理解できなかったけど、20代後半にもなると胸に刺さるものがある。
私も父と縁が薄く、コンプレックスであったけれど、
数年前に何十年ぶりに会おうと思い、実際に行動した。
人を赦すことで自分が楽になる、
受け入れることで周りの環境も良くなる、
これだけ聞くと宗教チックに感じるが、
心理学というものは、要は宗教に置き換えられているだけだと感じた。
また10年後に読み返したい。 -
最初のストーリーは何となく分かるけど、深くは理解できない…といった感じだった。
解説編を読み進めていく中で、最後の「ゆるすための8つのステップ」がとても良かった。
バカにしないでぜひ実際にやってみて欲しい。
私は仕事関係で許せなかったことがずっと引っ掛かっていたが、とても楽になった。
前に進めて、これから素敵な未来が開けていくとまで思えた。
分厚い本ではないので、読みやすい点もおすすめである。 -
最初の著者の体験談は感動をそそるものになっているため、涙を禁じ得ない。
その事例からまとめられた8つの法則は自分の心が乱れていると感じた時にやることをお勧めする。
以下のサイトが要約してくれている。
http://www.sudazeirisi.com/old/syotyou/29/back%2029-9.htm -
まぁまぁかな。
上手くいかない原因が他にある事もある。
私の場合はママを許す事?
①許せない人は誰か
②その人への感情を吐き出す
③その人の行動の動機を探る
→その人の不器用さや弱さ
④その人への感謝を書き出す
⑤言葉の力を使う
→許す!と宣言する
→ありがとうと言う、声に出す
⑥謝りたいことは?
⑦その人との関係で何を学んだか
⑧許しました、と宣言 -
許すこと
心からの感謝
なかなか難しい。 -
なるほど、と思うと同時に私はやっぱりまだ父を許そうとも許したいとも思えていないことに気づく。
これが被害者でいたいからという気持ちからとわかっていても、そんな簡単に受け入れられない。
いつまで自己受容を続ければいいのかわからないけど、どうしても今はできない。
受け入れることは、自分を責めることに繋がってしまいそう。