- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763135865
作品紹介・あらすじ
読書とは、数千行の中から自分の未来を拓く「1行」を見つける行為。日本一の書評家がその技術を明かす。
感想・レビュー・書評
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数多くの書籍の書評を書き、数々のベストセラーを世の中に生み出した著者が、読書の際の線の引く箇所について持論を述べた一冊。
本書ではビジネス書を軸に読書法から自身に役立つ線の引き方まで解説されており、大変勉強になりました。
また、ビジネスの仕組みから書籍を選別する方法が書かれており、第1章で書かれていた読書戦略は目から鱗だと感じるともに8つの部分練習についてはビジネスにおける肝所を知るための項目そして書籍が紹介されているだけでなく、学習するべきエッセンスも書かれていて、知識を深めることができました。
また、書籍から得られた企業戦略にも触れられておりそちらも勉強になりました。
巻末の44冊の線引きの箇所も金言が満載で掲載されている書籍への興味も湧くものでした。
そんな本書の中でも、センターピンが重要ということと損益計算書の解釈は非常に印象に残りました。
普段行なっている読書において、気に留めておくことが本書を読んで感じるとともに重要な箇所に気にかけることにより自身の知識が広がると感じました。
読書の深みの増す一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【この本のお気に入り】
◎「評価というのは、“理解”だと思うんです」
◎自分を気持ちよくさせてくれる著者の本だけを読んでいたのでは強くなれない
【序文】人生は「1本の線」から動き出す
◎この本は、あなたが自分自身の1本の線を引けるようになるために、新旧の山のようなビジネス書の中から、どの本を見出し、何を呼吸し、どのようなアクションに繋げていくかをまとめたものだ
◎「評価というのは、“理解”だと思うんです」
【1章】こんな読書をしてはいけない
◎「書評」なんていらない
↳目的と手段を間違えないこと
↳「書評書くための読書」ではなく「自分の楽しめる読書」にしよう
◎好きな著者に本ばかり読むな
↳ビジネス書の読書は「浪費」ではなく「投資」だ
↳自分を気持ちよくさせてくれる著者の本だけを読んでいたのでは強くなれない
◎読むべき本を立ち読みで見抜く11の戦略
〈11の読書戦略〉
↳①:経営者本は「創業者」か「中興の祖」を選ぶ
↳②:プロフィールで本物か偽物かを見極める
↳③:著者は「一流の変態」を選ぶ
↳④:「コンサルタント」から学ぶのは王道の戦略
↳⑤:著者が「専門外」を書いていたら避ける
↳⑥:本のタイトルに騙されない
↳⑦:「固有名詞」の多い本を選ぶ
↳⑧:冒頭の数ページで「いい線」が引けそうなら買い
↳⑨:膨大な「データ」に立脚した本を選ぶ
↳⑩:「翻訳書」は良書の確率が高い
↳⑪:「箇条書き」に注目する
【2章】「速く」読むな。「遅く」読め
◎その読書は「息抜き」か「努力」か
↳「攻める読書」と「逃げる読書」がある
◎賢者は努力する人を決してバカにしない
↳頭をスポンジ状態にして、貪欲に読んでいくこと -
確かに表題のことも書いてあるが、土井流の書評集だ。
土井さんのおすすめ本を紹介。 -
どこに線を引くか、書かれていてまさに自分が欲する回答でしたので、解決してすっきりしました。
考えてみると、新しい知識に巡りあった時や自分とは違う意見が書いてあると斬新な感覚で"ビビっ"と
なり、それらの情報を自分の中に取り込みたいので
2回目以降も読み返した時に目に止まるように、そこに線をひいて、形跡を残しておきます。
なので、この本に書かれていた線を引く箇所って
いってみれば普通なのかも、と感じました。 -
あとがき終章に共感と納得。
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本を読む技術論ではなく、自分にとって大切な箇所を見つけるための具体例を詳細に述べていて他の読書本とは全然違う印象を受けた。
「センターピン」の考え方は初めて気づいた点であるのでこれからは意識していきたいと思う。著者のおすすめ書も読んでみたい本もあったので、ぜひ読んでみたいと思う。 -
●読書には2種類ある。すでに「知っていること」に深みをつけるか、「知らないこと」を身に付けるか。どちらの場合であっても、知的なワクワクがある。
●本の内容が面白いかどうかなど、あなたのビジネスには何の関係もない。
●自分の考えや信念を後押ししてくれるような一文には、線を引かない。逆に、読んだときには多少の嫌悪感があっても、どういうわけか「気になる」1行に出会うことがある。そこに線を引いてみたい。いつの日か読み返したときに決定的な1行になっているかもしれないからだ。
●著者は「一流の変態」を選ぶ
●ノウハウが箇条書きされてる方を探す。なぜならば、著者がきちっと整理分類できていると言うことだ。
●途中で挫折するメリット。読めるところまで読んだと言うことによって、「何がわからないのか」が明確になる。
●損益計算書の順番。上から順に大切な項目が並んでいるのだ。つまり、お客様→取引先→従業員→銀行→国→株主の順である。
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本amazon.co.jpバイヤーでレビューメルマガ発行している著者による、本の読み方本。
この本が対象としているのは「ビジネスで成功したい人」です。
(いわゆる「本の読み方」本は、本が目指す読み方がどんなものか、自分と一致してるのかかけ離れてるのか把握しておいてから読む方が良いと思います。)
主な手法としては、成功してる人や企業の本を読んで成功理由に線を引き、それを実践あるいは次の読書に活かそうというもの。
読書=ベストプラクティス集を作る感じなので、著者と同様に読み取るには、集めたフレーズを自分で整理したり、矛盾するフレーズ同士を統合・検証するという、本に書かれてない追加作業や能力も必要になるかなと思います。
この本で面白かったのは、↓ のところ。
・p178 著者がどう思考や興味を展開し、次に読む本を決めているかの例。
・p183 滝本哲史『読書は格闘技』のフレーズを、著者がどう読み取っているかの例。
・ブルーワーカーや成功について書かれてるところ。
作業する御宅の縁側に上がらせてもらえなくて「貧乏」とか、車の色をブルーにするとか、著者のハングリー精神や成功への執念のようなものを感じました。ここ読んでから全体を再読するとまた乙なものです。
賛同できなかったのは、↓のところ。
p11 意欲がなくても読めるのは小説と言ってるところ。
著者の読書目的がビジネス的成功のため、小説は対象になってないだけかと思います。一般化するのは言い過ぎじゃないかな。
p177 ワークライフバランスを、ワーク=仕事、ライフ=遊びという解釈で「不要」と言ってるところ。
詳細や争点を知らずに書いてる感じがします。個人的には、家事や家族と過ごす時間なんかはどこに入るんだろと思いました。
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神田昌典「仕事のヒント」
メールマガジン「BBM」
「はじめての統計学」日本経済新聞社
「シグナル&ノイズ」日経PB社
ブルーオーシャンであり続けることはできない。競争優位をいつまでも保てるビジネスモデルは?
それを考えながらビジネス書を読む。
塚田牧場のオペレーションは素晴らしい。
自社には黒字だが、他社には赤字のところに戦場を設定する。
成城石井の創業=ABC分析で、Cランクの商品をそろえる=他で買えないもの。
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コンピューターは結果にしか反応できない。人間は原因を作れる。
大きいものが勝つのではなく、早いものが勝つ。
実践ビジネス英語(NHK出版)。常に新しい単語や知識を取り入れる。
『コーポレート・ファイナンス』第10版
『完全なる経営』