(文庫)あなたは半年前に食べたものでできている (サンマーク文庫 む 3-1)

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763161291

作品紹介・あらすじ

(編集中)

感想・レビュー・書評

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  • 同じことの繰り返しが多かったけど、それほど大切なんだと思う。さらっと読めた。

  • 令和4年3月下旬に目の手術のため、記憶に残る限りでは生まれて初めての泊まり入院をしました。3泊もするので、目を休めながらではありましたが数冊の本を読むことができ、これはその内の一冊です。

    この本は10年程前に食欲コンサルタント・アスリートフードマイスターとして活躍されている村山女史によって書かれたものですが、最近文庫化されました。

    本のタイトル「あなたは半年前に食べたものでできている」に惹かれました、本の中で開設されていますが、これは「あなたが本日食べたもので、半年後の体は作られる、なので食べる前に、本当にそれを食べて良いかを考えなさい」というメッセージが含まれています。

    単なるカロリーを減らす、特定の食物、栄養素、サプリメントを摂取するという小手先のダイエットではなく「本日食べるものが将来の身体を構成する」ということを認識して食生活を送ることの大切さをこの本で知ることができました。

    正しい運動をしていると、自然に身体が必要なものを欲しがるようになるとこの本では書かれています。そのセンサーを取り戻すべく、今後の食生活・運動を取り入れた生活を考えていこうと思いました。特に、栄養バランスの考えられた、病院で出された食事を数日間連続していただいて強く思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・半年前に食べたもの、が今のあなたを作っている。手も足も骨も神経も脳でさえも、食べ物以外から作られることはない。今、もしあなたの体調が慢性的に悪いとすると、その原因は半年前に食べたものにあるかもしれない(p15)

    ・正しい食欲を取り戻す方法は、20分程度の汗をかく運動をして、お腹をすかせてからバランスのいい食事を取ること、これを「体の大掃除」と呼ぶ。(p16)

    ・カロリーを減らせば痩せるわけではない、痩せるために本当に必要なのは、カロリーの数値ではなく、PFC(タンパク質、脂質、炭水化物)のバランス、つまり栄養素の内訳である。栄養素のバランスが悪ければ、カロリーをいくら減らしても肥満してメタボになってしまう(p35)取り込んだ栄養素がうまく燃えずに代謝されないままだと、燃え残った燃料が脂肪となって体内にどんどん溜まってしまう、これが内臓脂肪・肥満の原因となる(p37)

    ・食べ物を記録する、あるいは写真に撮るということは、自分が口に入れたものを客観的に見直せるメリットがある(p45)

    ・細胞は粘膜などの早いものだと1−2日で入れ替わる、骨の細胞のように何年も入れ替わらないものもありますが、平均すると大体半年くらいで、全部の細胞がチェンジすると思って良い(p47)

    ・自己嫌悪に陥ってしまうくらいなら、本当に美味しいと思えるケーキをひとつ買ってきて、血糖値の上昇を緩やかにするために豆乳を飲んで一息ついてから、ゆっくりと食べる方が、ご褒美に相応しい(p64)

    ・運動をすると正しい食欲を取り戻せる理由は、体の循環がよくなり、悪いものを押し出してくれるから、正しい食欲を取り戻すには、1)20分の汗をかくくらいの運動、2)運動で失った栄養素を補う食事、このセットが必要(p73)

    ・運動した後、体が野菜を欲しがるには理由がある、野菜にはビタミンやミネラルが豊富に含まれている、それらは体内でできた活性酸素を抑えたり、疲労を回復させたり、筋肉の痙攣を防いだり、運動で失った栄養素を補う働きがある(p77)

    ・疲れやストレスを溜めたまま食事をすると、センサーが狂っているので、どうしてもジャンクな食べ物に食欲が行きがちである。運動してから食べるのは、それを避けるため(p116)

    ・自炊が難しければ、居酒屋に行くのも良い。そこで一汁三菜に近づけたメニューを注文する、おかずをご飯の上に載せたどんぶり、具沢山のお味噌汁も良い(p124)

    ・意識してそろえるのは5色(赤、緑、黄、白、黒)赤はトマトやにんじん、赤身の肉、緑は葉のもの野菜、黄色はさつまいもやカボチャ、卵、チーズ、白はご飯やパン、黒は黒胡麻、ひじき、もずく、ワカメなどの海藻類、黒色は意識して取らないとつい欠けてしまう(p125)

    ・色以外には、色々な味わいを揃えるのも栄養素をバランスよくとるコツである、甘い・辛い・しょっぱい・酸っぱい・苦い、さらには調理方法も、煮る・あげる、だけではなく、蒸す・あえる・焼く、といった調理法を取り入れてみることも大事である。特に、酢を使った和物はお薦め(p127)


    ・48時間でバランスを取るように心がけると、より良い食事ができる。体の中で脂肪に変わるのは、食べてから48時間と言われている。一番おすすめは運動してエネルギーを使うことだが、食べ物で調整することもできなくない、肉を食べた翌日は、ごぼうやブロッコリーなど食物繊維を中心にするなど(p129)48時間が無理なら次のデッドラインは、1週間(p131)

    ・焼き鳥屋はおすすめ、最初にサラダを注文し続けて焼き鳥、最後にご飯、炭水化物・脂肪を燃えやすくするのは、ビタミンB群、その働きを助けるのがアリシンという物質、これは、ニンニク・ニラ・玉ねぎ・ネギの香味成分に多く含まれている(p135)

    ・野菜類は、ブロッコリー・ニンジンは重さがあり少ない量で住む、れんこん、も良い(p139)

    ・コンビニで食べ物を選ぶときは、なるべく元の形に近いものから選ぶ、おにぎり・水かスポーツドリンク・おでん(p144)

    ・食べるとすぐに血糖値が上がるものは、身体の中に入るとすぐにガソリンとなり短時間で一気に燃える、チョコレートなど、瞬発力には良いが持久戦には不向き、ゆっくり血糖値が上がるのは、玄米・ナッツ・りんご(p168)バナナも良い(p173)

    ・部屋の整理のされ方が、その人の脳の状態を表すと言われるが、それならば、冷蔵庫の中身が体の代謝を表すといっても良い(p175)

    ・偽物の欲をいかに潰していくか、それが「10秒考える」という方法、今食べるもので半年後の自分自身が作られるということは、「だからこれからいいものを食べれば変われるのだ」という希望にもなる。(p182)

    ・何を食べるのか、を決めているのは自分自身である。忙しいから、時間がない、とか色々理屈は付けられるが、最終的にそれを食べるか、食べないかを決めているのは自分である。どんな状況でも自分で判断できる、置かれた状況の中で最善を尽くしましょう(p228)

    2022年3月26日作成

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著者プロフィール

食欲コンサルタント。日本初のアスリートフードマイスター。体を壊したことをきっかけに健康管理に目覚め、野菜ソムリエとアスリートフードマイスターの資格を取得し、知人に誘われたトライアスロンも始める。体の基となる食に向き合いながらトレーニングをし、3年目にトライアスロンの大会で優勝を果たす。「食と運動」でゼロから心身を立て直した知識と経験を活かし、食事と運動について学ぶセミナー講師や、ランニングと食事を組み合わせたイベント・パーソナル指導、アスリートへの食事指導、アスリートやダイエット向けのレシピメニュー開発・レストランへのアドバイス、メディアでの連載、生活習慣病のカウンセリングを行う。アスリートへの食指導では2020TOKYOオリンピックスポーツクライミング銀メダリスト野中生萌選手などをサポート。400例の冷蔵庫を分析した経験を活かし冷蔵庫コンサルタントを行うなど活動の幅を広げている。著書に、『あなたは半年前に食べたものでできている』『あなたは半年前に食べたものでできている 実践編』『やせる冷蔵庫』(ともに小社)

「2022年 『あなたは半年前に食べたものでできている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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