目のつけどころ

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763199911

感想・レビュー・書評

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  • 「目のつけどころ」とは、結局のところ、さまざまな視点で物事を見たうちの、すぐれた視点のこと

  • この春大学生になりたくさんの人と話す機会ができたので、この本からいただいたテクニックで少しでも目のつけどころがいい人に思われたい

  • 黒十字アイデア法
    硬派軟派、総論各論
    意見をいう時は感情を交えず具体的な理由をあげる
    カタチ(大小、数量、長短、高低、色、状態など)にして表現する

  • ブレークスルーをする際や会話で気のきいた一言を言うためには、どんなところに目をつけたらよいか著者がこれまで蓄積してきたことを紹介。著者曰く「目のつけどころ」の教科書。視点の移動が大事な点。マトリックス表を描いて考えること。結論を言ってから理由を述べること。数字に注目することなどが極意。

  • 黒十字アイデア法が役立つ。思考の停止を避けるためのテクニックがたくさん。企画職者は、たまにポイントだけ読み返すとよい。

  • 2010年1月に読んでおりました。レビューを書くときになって気づいたのですが、今回読んでもためになることが多かったです。読んだ後に、それを自分のものに取り込めなかったような気がするので、少し複雑な気持ちですが。

    以下は気になったポイントです(前回取り上げたものはカットしています)

    ・人とは違う発想とは、見つけるもの。どこから切ったら面白いか、切り口を見つけること。そのためには少なくとも視点が4,5つなければならない(p26)

    ・あらゆる場面において「普通のこと」しか言えない人=目の付け所がいまいちの人は、いまある自分の立場でしかモノを言っていないことが多い(p28)

    ・問題は分析が正しいかではなく、身体感覚を分析のモノサシとしてもつということ(p39)

    ・分析とは、視点を増やす作業と同時に世界を広げる作業、分析とは大局をつかむためのもの(p56)

    ・人間は、経験とリンクさせた経験でないと忘れてしまう(p62)

    ・マインドマップで表される樹形図は、「相手のためのアウトプット」ではなく、「自分の中のメモ」に過ぎない、相手にはメモでなく整理したものを見せるべき(p65) =再掲

    ・名札で軸をつくらない、性別・肩書き・世代で軸をわけないこと、人は世代などの名札でモノを買うわけではない、気持ちで買うから(p68)

    ・黒十字アイデア法のメリット、1)もともとの素案がどの位置づけになるか頭が整理される、2)次にやるべきことが自動的にわかる、3)人に見せられる(p81)

    ・説得力のある発言をするには、感情を入れないのが鉄則、自分の感情を入れると「バカに見える」(p94)

    ・質問に対して答までに時間を稼ぐキラーワードとして、1)意図は?、2)整理すると?、3)そもそもは何でした?、で質問を切り返す(p122) =再掲

    ・数字に目をつける際には、1)数字を拾う、2)数字の単位を見る、3)数字を裏返す=別の意味を捉える(p135)

    2012年12月9日作成
    ====================
    社内向けであっても客先向けであっても、プレゼンをする場合にマトリックスを使って説明すると効果的な場合があるのは経験しているところですが、最も難しいのは、その軸の選び方です。この本では、その軸の選び方(目のつけどころ=着目のワザ)について解説しています。

    図解で示すことの重要性を説いた本はあまたありますが、効果的な図解をつくるために必要な観点はどうあるべきかについての本は、私にとっては新鮮であり貴重なものでした。

    特に、視点を考える場合において「気持ち」からではなく「立場」から考える(p27)というのは良いヒントでした。また自分ではよく利用しているマインドマップの効用(自分の頭の中のメモであり、相手へ説明するには整理が必要、p65)は良い指摘でした。

    またオリジナル案を2つの軸をつかって発展させる考え方(p80)は大いに参考になりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・目の付けどころというのは、訓練で、しかもパターンかされた訓練で磨かれる(p13)

    ・そのパターンとは、1)自分のなかでアイディアを生み出すためのフレームワーク、2)コミュニケーションの中で、説得力や切れのある発言をするためのフレームワークの2種類(p15)

    ・視点を増やす場合、気持ちから考えるのは難しいいので、「立場」「役割」から考える(p27)

    ・良い経験をしているのに目のつけどころが悪いケースは、昔の立場を忘れている場合(p29)

    ・最近のゲームでは、終りは1つ、という概念が変わってきていて、「マルチエンディング」となっている、ゲームにおいてセーブしたところからやり直すという「ゲーム世代的発想」である(p45)

    ・視点として、「対比構造でモノごとを見る」ということは重要(p50)

    ・モノごとを構造的に理解するには、図やマトリックスで理解してから、それを使って説明する(p64)

    ・マインドマップで表される樹形図は、「相手のためのアウトプット」ではなく、「自分の中のメモ」に過ぎない、相手にはメモでなく整理したものを見せるべき(p65)

    ・軸を考える場合、性別・肩書・世代で分けないようにする、人は心や気持ちで購入するから(p65)

    ・定形の軸として、X軸)硬派か軟派か、Y軸)総論か各論か、がある(p73)

    ・オリジナル案が、XY軸のどの事象に位置づけられるかを確認した上で、その事象から残りの3つの事象に振って考える(p80)

    ・具体的な理由がない意見はビジネスでは役に立たない、理由には感情を入れてはいけない、そのためには結論の後に具体的な理由を入れる(p92、96)

    ・人は自己申告である自己評価よりも、第三者による他者評価のほうをより信じる(p110)

    ・説得力=目のつけどころx手段x権力、であり大事なのは掛け算、ひとつでもゼロがあると効果は全く無くなる(p112)

    ・質問に対して答までに時間を稼ぐキラーワードとして、1)意図は?、2)整理すると?、3)そもそもは何でした?、で質問を切り返す(p122)

    ・企画書を作成する場合、1)とにかく数字をいれる、2)数字+増減に分けて吟味、3)効果的に並べる、である(p137)

    ・テレビがつまらないと思うのは、「自分の感度が鈍っている」から、自分の感動スイッチを入れる努力をする(p149)

    2010年1月17日作成

  • ページ数が少ないため1時間半あれば読める。詳しい内容は後ほど更新します。

  • TIPS的な要素が強いが、なかなかためになると思います。

  • 視点を変えて初めて気づくことが、学び。
    自分自身を客観視してみる。
    分析のモノサシ1
    まず全ての事象をワンパターンに考える。例えば、不景気だから。という視点から事象を見る。
    分析のモノサシ2
    ネーミングから考える。
    分析のモノサシ3
    身体感覚で形状をとらえる。
    分析のモノサシ4
    距離感を推し量る。
    分析のモノサシ5
    共通項から線を引く。つまり、共通項を見い出す。
    分析のモノサシ6
    対義語で大きく逆に振る。
    つまり、対比構造で物事を見る。
    逆を考えることで、意図的に間を作る。

    目のつけどころとは、様々な視点で物事を見たうちの、優れた視点のこと。

    考えを必ずメモにする。考えは忘れてしまうからだ。
    図とマトリックスで考える。
    著者が用いているアイデア出しの方法は、総論と各論、硬派と軟派の2軸で考えること。

    意見を言う時は感情を交えず、具体的な理由をあげる。自分の感情を入れるとバカに見える。と著者の弁。
    話し方はまず結論。そのご、なぜならば。と理由を述べ、再度結論を言う。
    たとえ話を効果的に使う。その際、誰でも知っていることにたとえる。また、一見関係のないもの同士が繋がると楽しい。
    足し算ネーミングのポイントは異質なものを組み合わせて、違和感を出すこと。
    時間稼ぎの3つのキラーワード
    1.意図は
    2.整理すると
    3.そもそもは何でしたか?

    数字に目をつける。
    数字の単位を気にする。
    数字をひっくり返す。つまり、逆を見る。

    日常生活に活かし、体で覚えるようにする。

  • 会計士 山田氏の発想法。

    10代の頃から、ノートをつけていたという「目のつけどころ」に関して、具体的な例を交えて、かつ、整理されている。

    マトリックスを「黒十字」という発想には共感できる。

    小学生の頃、詩をつくる宿題で、月を観て、「空に穴があいている」と書いて、評価されなかったのを、今さら思いだした。

    あれは、自分なりに、裏返したつもりだったのだ。

    [more]
    (目次)
    序の部 目のつけどころとは何か
     能力、学歴、努力不問、誰でも身につく目のつけどころ
     目のつけどころの「教科書」
     下手な自分に気づこう

    1の部 分析で視点を増やす
     目のつけどころのよしあしは視点の数が左右する
     分析のモノサシ? まずはすべての事象をワンパターンに考える
     分析のモノサシ? ネーミングから考える
     分析のモノサシ? 身体感覚で形状をとらえる
     分析のモノサシ? 距離感を推しlる
     分析のモノサシ? 共通項から線を引く
     分析のモノサシ? 対義語で大きく逆に振る
     逆に振ることで、「思考の間」をつくる
     器の大きさすらも、視点の数に比例している

    2の部 視点をアイデアに変換する
     「いい考えは忘れない」のウソ
     できる人は、つねに図とマトリックスで考える
     名札の整列はよいアウトプットにつながらない
     山田式「黒十字アイデア法」
     軸を2つクロスすれば、アイデアが生まれる舞台が整う
     「黒十字アイデア法」のいいところ
     視点は、ただの視点。アイデアヘ落とし込んでこそ価値がある

    3の部 説得は、掛け算
     何も生まない意見は、罪
     「理由」には「感情」を入れないという鉄則
     さらにロジカルに話すための「論理の壁打ち」
     「関係ないもの」がつながる快感
     「元気の押し売り」に込められた「たとえの妙」
     足し算ネーミングで、名言マシーンになれ
     「上中下」でランクづけする
     「自己評価」と「他者評価」
     説得力=目のつけどころ×手段×権力
     情報の非対称は、説得力を生む
     視点を増やし、アイデアに落とし込み、説得力のある話をする

    箸やすめの部 山田真哉の正直な告白
     時間稼ぎのための「3つのキラーワード」
     「朝青龍が写真集を出版しましたね」への悪夢のコメント

    4の部 3秒で目をつける
     どこでもいいからまずは着目
     3秒テクニック?数字を拾い、裏っ返す
     数字+増減に分けて吟味する
     3秒テクニック? 漢字にじっと目を凝らす
     3秒テクニック? 「うがった見方」で裏側に瞬間移動する
     3秒テクニック? 「雨が降ったら」の着目点をもつ
     目のつけどころは、編み出すより、いただく
     テレビがつまらないのは「自分の感度が鈍っている」から
     3秒テクニック? 「ほめるときは目線を上げる」
     3つマネれば劇的に変わる

    あとがき
    索引

著者プロフィール

1976年生まれ、公認会計士。現在、インブルームLLC代表。著書に『女子大生会計士の事件簿』シリーズ、140万部を超えるメガヒットとなった『さおだけ屋はなぜ潰れない』

「2018年 『マンガ日本と世界の経済入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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