- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763409553
作品紹介・あらすじ
「拡大」と「縮小」のはざまに、今をつくる鍵がある
「法」と「制度」のせめぎあいのなかで、「少しでも良い都市」を目指し展開してきた日本の都市計画。
スプロールからシュリンクに向かっていった平成期、想定外の災害に何度も直面しつつ、私たちはどのように都市をつくってきたのか?
規制緩和、コミュニティ、地方分権、復興などのキーワードを手掛かりに、“もっとも近い過去”の軌跡をたどり、現在と未来の行方を探る。
都市計画の新たな基礎文献、誕生
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架:518.8A/A22h//K
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法と制度という切り口で丁寧にまとめられている。
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膨大な量の資料を、一冊の本にまとめたもの。筆者はその作業を、大小異なる部品を用いて「大型船」を作るものと表現している。
規制的な態度、設計的な態度、法の多少、制度(民主性)の多少の観点で、平成期の都市計画を分析・整理されている。特に、東日本大地震後の都市計画は、規制先行で進められた後、立地適正化計画の制定でコンパクトなまちが建設されていくという期待で終わっていることが印象的だった。 -
選書企画2021 「図書館に置いて欲しい本 書いて!貼って!」 購入図書
【配架場所】 図・2F開架
【請求記号】 518.8||AI
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/451945 -
都市計画ではなく、都市の成立の仕方や歴史、現代都市がどのように作られてきたかが特に法施度面からよく理解できる。
デベロッパーなどの都市の更新のプレイヤーが必ずしも単独で作ったわけではなく、ニーズと経済、行政による共犯関係により成立し、それらを軸とした目に見えない都市が、目の前の風景を作っている。 -
クロニクル編集術にて自分史と重ね合わせながら読了。
都市計画やまちづくりを志した人であれば、どこかしらの章に軸足を置いて今取り組んでいる問題意識やこれからの目標を確認していくのに良い一冊です。