トランス脂肪酸から子どもを守る――脳を壊す「油」、育てる「油」

著者 :
  • 共栄書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763410870

作品紹介・あらすじ

ベビーフードも危ない!
コンビニスイーツ・給食が子どもたちの「脳」や「心」を蝕む!
驚くほど身近な「危ない油」トランス脂肪酸のすべてがわかる本

・ココナッツ油は「毒そのもの」
・「トランス脂肪酸フリー」に潜む二重の落とし穴
・「バターなら大丈夫」はまちがい
・油を買うときにチェックすべき3つの条件
★市販の高トランス脂肪酸食品・実名リスト掲載!

感想・レビュー・書評

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  • 生活習慣病,精神疾患,認知機能の低下などのリスクの可能性が指摘されているトランス脂肪酸。
    トランス脂肪酸曝露の危険性は,胎児期から始まっている。

    日本では,日本人の大多数がトランス脂肪酸の摂取カロリーがエネルギー比1%未満のため,食品中のトランス脂肪酸の含有量の表示は任意になっている。
    しかし,男女別,世代別に比較すると,トランス脂肪酸の摂取カロリーが総カロリーを上回っている人の割合は,30代女性で約33%,40代男性で約38%,50代女性で約25%。
    男性でも,30代と40代の1割が1%を超えている。
    トランス脂肪酸の含有量表示の義務化は世界的な流れになっており,東アジアでも,中国,韓国,台湾,香港,日本の中で,トランス脂肪酸の表示義務がないのは日本だけとのこと。

    本書では摂取を推奨する油脂についても言及している。
    それはオメガ3を含む油脂。
    海外の研究では,オメガ3インデックスの数値が高い子どもは脳機能検査で優れた成績が出ている,衝動性が低いなどの報告がある。
    また,産後うつや中年男性のメタボ予防に効果があるという。
    さらに,マウスの実験から,植物性オメガ3がアレルギー症状低減にも効果があることが分かっている。

    これ以外にも,生活習慣のポイントなど,大人,子どものどちらも参考になることが分かりやすく書かれています。

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著者プロフィール

山田豊文(やまだ・とよふみ)
杏林予防医学研究所所長。日本幼児いきいき育成協会(JALNI)会長。
あらゆる方面から細胞の環境を整えれば、誰でも健康に生きていけるという「細胞環境デザイン学」を提唱し、本来あるべき予防医学と治療医学の啓蒙や指導を行う。2013年に「杏林アカデミー」を開校。講座を通じて、細胞環境デザイン学を日本に広めていくための人材育成に力を注いでいる。2018年にはJALNIを始動、2022年に現法人名に変更。子どもの健全な育成を目的としたさまざまな活動を全国各地で展開している。
主な著書に『細胞から元気になる食事』(新潮社)、『病気がイヤなら「油」を変えなさい!』(河出書房新社)、『脳と体が若くなる断食力』(青春出版社)など。

「2022年 『脳に効く!「聞こえない音」と「見えない光」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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