複雑ネットワーク―基礎から応用まで

著者 : 増田直紀 今野紀雄

• 近代科学社 (2010年4月26日発売)

作品紹介・あらすじ

最先端!ネットワークの理論がここにある。人間関係、経済、インターネット、交通網、生態系、システム生物学…すべての事象における「つながりを科学する」複雑ネットワーク。本書には最新の理論、定着した手法をもとにした基礎と応用、実データの解説、プログラムによるアルゴリズム集、解説付きの膨大な参考資料集が含まれている。まさに最新の複雑ネットワーク・バイブルだ。

感想・レビュー・書評

[岩手県立大学メディアセンターさんの感想 · 2023年7月1日]

＜シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます＞https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190

[sergさんの感想 · 2018年11月13日]

2940円購入2010-06-09

[東京工業大学附属図書館さんの感想 · 2013年7月3日]

【推薦文】
複雑ネットワーク科学とはつながりを研究する分野でその適用範囲は物理学・生物学・社会学と多岐にわたっています。この本は15年ほど前から盛んに研究されている複雑ネットワーク科学について基本的なことからやや発展的な話題まで幅広く書かれています。興味のある部分をかいつまんで読んでみるのも良いのではないでしょうか。
（推薦者：知能システム科学専攻　M2）

【配架場所】
大岡山：　B1F-一般図書　417/M
すずかけ台：　3F-一般図書　417/M

[tetitoさんの感想 · 2012年11月16日]

ネットワーク研究で有名な増田先生の著書。
ふとネットワークに興味を持ち、輪読会形式の読書会ですべてを読破した。
複雑ネットワークに関する基本的な内容から具体的なモデルなどの詳細な説明をグッと説明していただいている。数式展開がかなりあり、なかなか読みごたえもあるし、ところどころ展開を飛ばす箇所もあり、独学するとなかなか厳しいかもしれない。
しかし、非常に勉強になるトピックが多く、引き続きレファレンスとして本棚に常備しておきたい１冊だ。

■目次
第1章 準備
　1.1 複雑ネットワークとは
　1.2 グラフの基礎
第2章 ネットワークの特徴量
　2.1 次数分布
　2.2 平均距離
　2.3 クラスター係数
　2.4 次数相関
　2.5 中心性
　2.6 コミュニティ構造
　2.7 モチーフ
第3章 実データ
　3.1 人間関係ネットワーク
　3.2 インターネット関係
　3.3 食物網
　3.4 神経系と脳
　3.5 システム生物学のネットワーク
　3.6 その他
第4章 古典的なグラフ
　4.1 完全グラフ
　4.2 空間に埋め込まれた格子
　4.3 木
　4.4 ランダムグラフ
　4.5 複雑ネットワークに向けて
第5章 スモールワールドネットワーク
　5.1 Watts-Strogatz(WS)モデル
　5.2 WS モデルの解析
　5.3 地理的なモデル
第6章 成長するスケールフリーネットワークのモデル
　6.1 Barabasi-Albert(BA)モデル
　6.2 BA モデルの次数分布の導出
　6.3 優先的選択ルールの拡張
　6.4 頂点コピーモデル
　6.5 Holme-Kim モデル
　6.6 適応度モデル
　6.7 頂点非活性化モデル
　6.8 階層的モデル
第7章 成長しないスケールフリーネットワークのモデル
　7.1 コンフィグモデル
　7.2 一般の次数分布をもつ木
　7.3 Goh モデルと Chung-Lu モデル
　7.4 隠れ変数モデルと閾値モデル
第8章 ネットワーク上の感染伝播モデル
　8.1 パーコレーション
　8.2 スケールフリーネットワーク上のパーコレーション
　8.3 選択的攻撃
　8.4 WS モデル上のパーコレーション
　8.5 SIS モデル(コンタクトプロセス)
　8.6 SIR モデル
第9章 ネットワーク上の他の確率過程
　9.1 進化ゲーム
　9.2 ランダムウォーク
　9.3 カスケード故障
第10章 ネットワーク上の同期
　10.1 結合位相振動子
　10.2 結合力学系
第11章 付録
　11.1 アルゴリズム集
　11.2 複雑ネットワークの情報源

[kazishizakさんの感想 · 2011年1月23日]

書評は
http://www.seojukublog.jp/seo/20101214171121.html

[H.Satoさんの感想 · 2010年9月14日]

最近ではSNSのネットワークも解析されている。電子メールのネットワークとミクシイはスケールフリーネットワーク。
インターネットの発達によって、社会ネットワークを調べることはより手の届きやすいことになってきた。
神経、脳、システム生物学、食物網など世界はネットワークだらけ。

著者プロフィール

ニューヨーク州立大学教授 博（工）

「2022年 『テンポラル・ネットワーク（第2版）』 で使われていた紹介文から引用しています。」