- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784765230711
作品紹介・あらすじ
統一教会の幹部だった著者が、自らの体験と心理学をもとに開発し、実践する「強制を伴わないカウンセリング」による「脱会」の手引き。
感想・レビュー・書評
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統一教会で、幹部にまで登りつめた著者が、マインドコントロールに関する研究をまとめた「マインドコントロール」「破壊的カルト」に関する老舗的な本らしい。
人がいかにしてカルトに入るのか、そしてカルトからの脱会カウンセリングなど、カルトに関する対応が詳細に示されている。
思うことは、カルトに関わる際、「人生の意味」とか「愛」とかそういうものに流される前に、カルトに関する知識を冷静な頭で正確に把握しておくことではないかと思う。
カルト信者が現実離れした狂気の人間ばかりといったら必ずしもそうとは限らない。一人の人間として思いやりのある明るくて優しい人間であることが多い場合もある。彼らもひとくくりに「カルト」と呼ばなければならない自分の良心はどれだけ傷んだことだろうか。時折「彼らから数え切れないほどの透明な愛を与えられてきた。ともに泣き合った。そんな彼らを批判するなんて、自分は人間らしい心を失ってしまったのではないか。果たして自分は彼らをカルトと呼んでよいのだろうか。いや、しかし照らし合わせてみる限りでは明らかにカルトである。」という強い罪責感や心の揺れに襲われ動けなくなることもある。
逆になんでもない人々の集まり(サークルなど)で楽しんでいるところを見ると、「彼らも同じような人の集まりじゃないか」とフラッシュバックをよく引き起こし、何かを「信じる」ことが怖くなったりする。
いかにしろ、マインドコントロール、カルトに関する問題は入り組んでいて深い。でも、どんな問題にも必ず答えはあるし、何歩も歩みを進めてきた。誰かの光になることができたらいいなと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまりにもくどい日本語訳に久々に途中で断念した。
2/3は読んだので一応読了にカウント。
内容は主に統一教会のこと。当時から問題有りの団体だったのだね。 -
良書。私の人生を良い方向に変えてくれた。
宗教だけでなく、多くの商法が、個人の不安定さや欲望をついてくる。
いちど、こういったものにハマることは、人生をすっきり生きる意味で、とても良いことだ。
誰も私を救ってはくれない。誰も私を豊かにはしない。
自分自身で、幸せで豊かになっていくもの。 -
メモ替りに。カルトが洗脳する手段の一つに、低タンパクかつ糖質の多い食事を与え続けるという記述があった。これはもしかすると?
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・興味深いことが書かれている ・読みやすい ・感動する
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マインドコントロールの手法について書かれている。体験談なども読んでいてすさまじい。人間の頭の中に創り出される幻想のメカニズム…これを読むと世の中すべてのことに冷めてしまいそうだ。でもあくまで筆者は温かい筆致で人格的にもすばらしく正義感のある人だと思う。
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所有
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マインドコントロールというとカルトと定着しがちだけど
それは誤解で誰でも簡単にかけてしまうことが出来る。
マインドコントロールとは何か、洗脳とは何が違うのか。
どうやったらかけることが出来てどうやってはずすのか。
それらを考えながら読むと凄く面白い。 -
破壊的カルトの問題を広く世に広めた本。