現代語訳 童蒙おしえ草 ひびのおしえ

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766412031

作品紹介・あらすじ

明治5年、福沢諭吉は西洋の道徳的な物語を集めたイギリスの"Moral Class-book"という本を、『童蒙おしえ草』という題名で日本に紹介しました。「ひびのおしえ」は、福沢諭吉が38歳の時、自分の息子たちに毎日一つずつ、家庭での約束や決まり事を半紙に書いて与えたものです。 本書は、慶應義塾幼稚舎教諭の訳者が、今の子どもたちに、保護者の方や先生方といっしょに読んで、いっしょに考えてもらいたいと願って、わかりやすい現代の言葉づかいに直したものです。

感想・レビュー・書評

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  • 道徳の教材に使ってほしいと、中央でばりばり教育革命をされていた方にいただいた一冊。いつも恩返ししたいと思っている。たまに、読み返します。福沢諭吉って、すごいなあって思う。渋沢栄一、新渡戸稲造、、日本の基礎を作った偉人たちの話は、ちゃんと伝えたいと思う。

  • 第1章 生き物を大切にする
    生物の痛みを想像し、人への思いやりを培う。

  • 「童蒙おしえ草」はこどもに話して聞かせ、一緒に考えたい短い物語をたくさん収録したものです。明治時代には実際に小学生の道徳の教科書として使われていたそうです。 「ひびのおしえ」は、福沢諭吉が自分のこどもの教育のために半紙に書き付けたものをまとめたものです。 道徳教育に砕身する姿勢に共感しました。
    なかでも私は、”お天道さまのおきて”という章の決定的な分かりやすさに感動しました。太古の昔より、麦をまけば麦が生える。今良いことをすれば良い結果となり、悪いことをすれば悪い結果となる。昔の世から今まで違ったということはない。すべては天道さまのおきて(自然の節理)ですよ、ということを言われています。
    当たり前のことを説明するのは案外難しいものですが、この話なら子供にも分かりやすく心に響きそうです。
    なぜ親が子に正しい筋道ある生き方を望むのか、すべてはこの章に集約されているような気がします。

  • 「みゝをさらへてこれをきゝ、はらにおさめてわするべからず」

    幼少期にたたきこむべきおしえはこれだ!

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著者プロフィール

1935~1901年。豊前中津藩(現・大分県中津市)下級藩士の次男として生れる。19歳の時、長崎に蘭学修行におもむく。その後、大阪で適塾(蘭方医、緒方洪庵の塾)に入塾。1858年、江戸で蘭学塾(のちの慶應義塾)を開く。その後、幕府の使節団の一員として、3度にわたって欧米を視察。維新後は、民間人の立場で、教育と民衆啓蒙の著述に従事し、人々に大きな影響を与えた。特に『学問のすすめ』は、17冊の小冊子で、各編約20万部、合計で340万部も売れた大ベストセラー。その他の著書に『西洋事情』『文明論之概略』『福翁自伝』など。

「2010年 『独立のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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