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- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766416343
作品紹介・あらすじ
ポストモダニズムなどの現代思想の影響、複雑化した歴史学を取り巻く、周辺分野の荒波の中で航路を見失わないための、文化史研究の碩学からの航海図。
感想・レビュー・書評
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社会哲学・社会学の諸理論・諸概念が、歴史学にどのように扱われてきたかを説明を交えながら解説していく。
本書は教科書として非常によく練られている。古今の社会理論が著者の長きにわたる研究生活で培われた厖大な読書量に裏付けられて、すっきりと一通り網羅されているのも素晴らしいが、なにより全384点100頁近くに及ぶ厖大な事項注が設けられている点こそ特筆に値する。つまり本文中に現れた学者・学説はほぼ全て詳細が本書内で参照でき、その上事項注内の著作は邦訳の有無までが一目でわかるようになっているのだ。これから更に突っ込んで学んでいこうとするとき、これほど心強いことはない。他のテキストも是非、この構成を真似してくれたらと思う。
なのでとりあえず社会理論の全体像を把握し、場合によっては学んでいこうと思う人はなるべく早い段階で読むことをお勧めする。自分は三年生だったが、一年の段階でこの本に出会っていれば、と思わされた一冊だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で偶然手にした一冊。「社会資本」「ジェンダー」「社会的役割」など複数のタームについて、解釈の歴史が描かれている。
社会学的用語の体系、全体像に触れたいときにお勧めの一冊
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