感情と法: 現代アメリカ社会の政治的リベラリズム

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (555ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766417197

感想・レビュー・書評

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  • 本書の主張は、無条件で賛成していいかわからないけど、反対もしづらい。嫌悪感や恥辱を根拠に法的規制の正当化をしてはならない、それをすることは人間の脆弱さを弱者にレッテル貼りすることで覆い隠すことに外ならない、というロジックは、なかなか読みごたえがあった。ただ、法哲学の著者らしく、具体的にどうすればいいの?という解答はほとんど示されていません。アメリカの法社会の実情はかいまみえるけど、日本との法文化の差異は看過して読めないと思います。

著者プロフィール

シカゴ大学法学部教授
1947年生まれ。ハーヴァード大学にて文学修士、哲学博士(Ph.D.)取得。1986~93年世界開発経済研究所リサーチアドヴァイザー、ブラウン大学を経て、現職。
主要著作としては、『感情と法』(慶應義塾大学出版会、2010年)、センとの共著『クオリティー・オブ・ライフ』(里文出版、1992年)のほか、共著『国を愛するということ』(人文書院、1996年)、『女性と人間開発』(岩波書店、2000年)がある。また未邦訳だが、The Therapy of Desire (1994), Poetic Justice (1996), Cultivating Humanity (1997), Frontiers of Justice (2006)も重要な著作である。

「2011年 『良心の自由 アメリカの宗教的平等の伝統』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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