群れない力 「人付き合いが上手い人ほど貧乏になる時代」における勝つ人の習慣 (経済界新書)

著者 :
  • 経済界
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766720471

作品紹介・あらすじ

3年で転職5回、東京でビジネスで成功するも福岡に移住。弱冠33歳にもかかわらず、現在は馬主としても活躍中の著者が書いた成功法則。「その他大勢から抜け出すテクニック」を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • なんとか力、流行ってますよね。女子力とか、人間力とか、比較的大きい範囲で語ってるうちはいいですが、そのうちどんどん細分化されていくと行き着く先は「職場でオシッコ漏らした時に平然といられる力」とか「トイレでものすごい硬いウンコを出した時にケツが切れない力」とか物凄い細かいどうでもいい感じに収束する気がするんですが、余計な心配ですか?

    で、群れない力です。要点を3つで説明すると
    - ザコほど群れたがる
    - 強くなりたかったら群れるな
    - 群れないで生きていくために今すぐ出来ること

    これを今も出社前に職場近くのマックで、群れたくても群れられない俺が読んでるわけです。

    だって都合の悪い電話をいかに切るかって言われても、黙ってたら電話なんてまずかかってこないしっていうかここ1年くらい親としか電話してないし、メールも某楽天さんと某ブロマガで受信ボックスが埋まる始末。遊びなんてこっちから誘わない限りまず誘われないし、昼食はぼっち飯しすぎて最近一緒に行こうって声もかけられなくなったし、ていうか職場の同期と最近目を合わせて会話してないしってわけで、もしかして俺に必要なのは群れない力より群れる力なのかも?と手に取った自分を後悔するレベルで当たり前のことしか書いてないんですよ!

    つまりは既に十分な戦闘力があるゆえに人がその力を利用しようとする愚かな連中をいかに跳ね除けるかってことに主眼が置かれていて、ゆえにそんなことする必要が無いほど他人が構う価値が無い俺はザコでありカスであり、人様の人生の端っこを眈々と生きるモブキャラである、ということをまざまざと思い知らされる構造になってます。うわぁ死にたい。

    それでも筆者が優しいと思うのは、そういう人生のザコキャラに対して「孤独になることで個人の戦闘力はずっと上げられるんだよ!」と諭している点で、実践的な部分では電話の切り方から飲み会の避け方まで具体的なステップが事細かに書かれている訳ですが、個人的に「雑踏の中で『今群れてない自分カッコいい』って優越感に浸ることで孤独を快楽として認識させる」って所はめちゃ面白い視点だと思います。つまりスタバでドヤ顔しながら本を読んだり仕事することは孤独になる訓練として全くもって正しいことで、それに人生の成功者である筆者がお墨付きを与えているわけです。そんな活動を見せかけだけのカッコつけだけのと揶揄してる奴こそザコでありモブであるわけです。ここの部分はさすが!と思って感心して読んでました。

    ブログっぽい軽妙な語り口、帯やまえがきでめちゃくちゃ煽ってる割に読んでてテンションがあんまり上がらないのは、自分がこんなん当たり前だと思ってるからなのかな。とはいえ、人に左右される自分を変えたい!と思ってる人にはオススメです。新たな視点が発見できるかも。

  • 群れる人たちへの分析力や見解は読んでいて清々しいが、群れる人たちへの批判的意見ばかりで、群れない人に対する見解が極めて少ない。群れない人がどういう習性なのか、もっと具体例を聞かせてもらいたかった。(図書館利用)

  • 文字通り、群れないことを良しとする著者が、いかに群れずに生きるかを説いた一冊。

    著者のような一匹狼的な生き方は難しいし、特にサラリーマンをする中では現実的ではない(実際に著者も何度も転職してる)ものの、そういう生き方ができれば少なくともストレスフリーで過ごせるのではないかと感じた。

  • 著者はほんとに嘘がなく、本音で言っているんだなと感じました。他の本では見られない砕けた言葉遣いは、シンプルで分かりやすかったです。回りくどい言い方が多いと頭が混乱してきてしまいます。

    本当の友達ってなんだったんだろうと思いました。正直わからなくなりました。
    しかしこの本に書いてあることは正論だと思いました。群れることが小学生から中学生にかけて、ほんとに無駄なものだということに気がついたからです。
    付き合う人の厳選とそうでない人との関係を断つ。
    人と距離をとって孤独を楽しむことは自分にとって有益なことなんだろうな思いました。薄っぺらい人間関係を続けて自分に良い影響があったことなんて今までなかったですし。でもその時は嫌な思いはしないので、流れに任せてだらだら過ごしてしまうんですけどね。要するにもっと自分を強く持っていかなきゃダメですね…。まあ完全に孤立することは高校生の私にとっては不可能に近いんですけどね 。

  • 人と意味なく群れずに、友人関係を絞って、有意義な時間を過ごそう、という趣旨のビジネス書。昨今はフェイスブックの登録友達数が多いほどコミュニケーション能力があるとか言われるが、本当だろうか。フェイスブックの友達が何百人いたところで、あなたが本当に困っているときに手を差し伸べてくれるのはそのうちの何人か。それよりも、一人の時間を充実させ、うわべだけの人間関係は解消し(思い切って縁を切り)、自分の人生を他人に煩わせられることなく楽しく生きよう。
    大体は同意。私は会社でのランチもいつも一人で食べているし、それをさみしいとも思わない。周りからは付き合いが悪いとか、友達がいなくてかわいそうと思われているかもしれないが、それで結構。確かに独身時代は暇な時間は人とつるんでさみしさを紛らわせていたこともあるが、そういう無駄な時間は全く持たなくなり、確かにお金もたまりやすくなった。
    人間というのは誰でもさみしがり屋だと思う。だから、なかなか自分から腐れ縁を切ることができない。本書では、どうやって不必要な人間関係を切るか、説明されている。みんな、本心ではつまらなくても、愛想笑いをしながら付き合いをしている。それで切って恨まれるようなら、そもそもそこまでの人間であり、こちらから願い下げだ、ということ。
    なかなか的を得ていると思う。が、若い人には実践するのが難しいのではないか。

  • 「不用意に知り合いを増やすことによって,面倒事の方が多くなる」という指摘は,半ば納得できる部分もあるが,まあバランスの問題かな.

  • フォトリーディング&高速を交えての熟読。

    最後の章に意外と重要なことがてんこ盛りであった。

    最初は「群れない」ことに関して、「群れる」人々の実態を痛烈に、しかもひどい言葉遣いで痛罵していて小気味よかった。だがだんだんその表現がうっとうしくなって辟易してしまった。

    「群れない」ことに関しては至極最もで、その対策もなかなか実行できる良いアイデア。でも言葉遣いがキツイので読む人を選ぶかも。かく言う私も最後の章に至るまではかなりうんざりしていた。
    特に私はもともと群れることが好きではなかったので、すでに孤独を楽しむことまでできている手前、途中のアドバイスは私向きではないと感じた。
    そして「群れない」ことに関しては書いてあっても「力」についてのアドバイスがないことに多少腹も立ってきたところに、最後の章で連続する値千金のアドバイス。

    ずいぶん言葉遣いで損をしているかもしれない良書。星四つ。

    下記に付箋をつけた場所のようやくを抜き書く:

    44:ネット上で他人と一緒になって(一つになっているつもりで)人を批難している人々。彼らは批難する側に群れているが実は群れを抜けられない人々。

    174:フェイスブックの良い点は下らない人間、つきあわなくて良い人間を見つけられるところ。

    197:所得の二極化は知識の二極化。本当の価値に対して対価を支払うことができる人にだけ、その価値が分かる。(たとえば私のマラソンと低炭水化物食(ケトン体質)についての知識は、易々と受け入れられない。亜ふぁめーションと即音読なども…。)

    199-200:リクルートの子会社になる起業のからくり。

    220-222:災厄をもたらす人たちの発する違和感について。(私の場合、それを無視していたい目に遭った経験から、この記述がそれこそ痛いほど分かった。)
    婚約してから婚約破棄をする勇気についての説明にはなっとく。

    227:「孤独になれ」と進めてきたのは、自分自身を見つめ直して本来何をしたかったかを思い出してもらいたかったから。(本書のベース。このことをもっと膨らまして書いてもらいたかった…かも。)

  • 無駄な付き合いに振り回されないようには共感できるが、「他人の誕生日を把握せよ」は共感できない。そもそもフェイスブックの「今日は●●さんの誕生日です」がうっとうしい自分には。

  • 初っ端から言葉遣いが荒すぎて引いた…
    こんなに暴言だらけの本初めて読んだ。

    共感する部分もある
    友達が多いことにステータス感じてる人とは私も相容れないし、話しただけで友達ってのもいやw
    でもこの人は自分を軸というより、お金を中心に回っててなんか自分が求めてるのはこういうのじゃないと思って途中で読むのをやめました。
    世の中お金だけがステータスではないと思うんですよね。

    てか芸能界の某ご子息ではなかったんですね(^◇^;)

  • 思想が強すぎて合わなかったので途中終了。

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著者プロフィール

弁護士法人 大江橋法律事務所 弁護士

「2018年 『事業譲渡の実務――法務・労務・会計・税務のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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