- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767811833
作品紹介・あらすじ
建築家のアイデアでわが家が一番好きな場所に。ワクワクポイント掲載。
感想・レビュー・書評
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2015年9月10日読了。タイトルの通り気鋭の建築家20組が建築したこだわりの住宅の写真集。旗ざお・狭小などの土地の形状もそうだし、「シンボルツリーを置きたい」「借景を全面的に見渡せる窓にしたい」など、施主の強い要望がある方が建築家はやりやすいものなのだなと感じた。「完全に自由にやってください」と言われるよりも、「この制約の中であなたの創造性を発揮してください」と言われるほうがコストの観点でもいいものができるのかもしれないな。取り上げられている住宅はどれもいい感じに見えるが、色々見学して経験を積んだ今見ると「写真は撮り方で変わるので参考にはなるが当てにはならない」ことは強く言える。とはいえ、窓を高く広く取った住宅や外観の作り方などは参考になる部分も多い本だった。
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書店で見かけ、建築家の手がける家に興味があったため購入。
素敵な家がたくさん載っているのは確かなのだが、写真と説明はほとんどデザイン面と構造にのみ注意が向けられており、家を建てるにあたって肝心な、予算や導線、風の入り方、採光等の実際的な部分にほとんど触れられていなかったことが不満であった。特に予算について何も書いていないのであれば、正直なところ何の参考にもならない。
ところが最後のページまで読んで、その理由がわかる。
本書は、「ザ・ハウス」という建築事務所と施主の仲介を行う業者が発行しているのであった。施主は、ザ・ハウスに問い合わせ、希望を言って建築事務所を紹介してもらう。予算等の現実的な部分はザ・ハウスにおまかせで、夢のデザインを考えるだけで素敵な家が建てられますよ、というCMだったのだ。
私は版元で働く人間だが、このような本が書店に平積みにされるのは、正直なところちょっと残念な気がしてしまう。