世界のかわいい本の街

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767825007

作品紹介・あらすじ

世界の小さくてかわいい41の本の街を一堂に集めた世界初のビジュアルガイドブックです。

本の街といえば、神保町を思い浮かべる人も多いかもしれませんがBoekenstad(オランダ語) Village du Livres(フランス語)Bokby(ノルウェー語) Bókabæirnir(アイスランド語)……表す言葉は違っても実は「本の街」はカナダからアイルランド、オーストラリア、韓国までさまざまな場所に広がっています。そのほとんどは地元の人や本好きたちが協力し合って運営する
小さな本の街ですが、どこも、人を引きつける魅力に満ちた街です。

本の街の成り立ちや街の歴史、街の雰囲気を楽しめる本好き、本屋好きの方にお薦めしたい1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • さぁ、今週もやってきました!
    1Q84O1がお届けする「○○を語ろうぜ!」の時間が!(´∀`∩)↑age↑

    みなさんの住んでいる街にはどれぐらいの書店、図書館、本に関する施設がありますか?
    本好きのみなさんは、街全体が本に溢れるそんな素敵な街へ行ってみたくないですか?

    世界にはそんな素敵な街があるんです!
    そう、あるんです!
    (やっぱり2回言うかw)

    じゃあ、いってみよーか!
    みなさん一緒にタイトルコールをお願いします!(いくよー、せーの!)

    「世界のかわいい本の街について語ろうぜ!」

    ヾ(*´∀`*)ノキャッキャパチパチパチ~




    ところで、みなさん「本の街」ってご存知ですか?
    (私は知りませんでした…w)
    「本の街」はカナダからアイルランド、オーストラリア、韓国までさまざまな場所に広がっています

    『1冊の本、1軒の書店では物足りない。そんなときは、町全体が本にあふれた「本の街」へ。』

    では、早速本書に紹介されている「本の街」をいくつかご案内していきましょう
    (ナビゲーターも私1Q84O1が務めさせていただきますw)

    あっ!?
    ちなみに今回は検索して画像チェックをしても思っている画像に当たらないかもしれません…
    ご了承くださいm(_ _;)m

    それじゃあ、改めていってみよー♪


    ◆白夜にフィヨルドを望みながら
     フィヤーランド/ノルウェー

    フィヤーランドの書店や古書店の多くが、地元のホテルや古い納屋、船着き場から豚小屋まで田舎情緒あふれる建物に店を構える
    古い建物を大切に再利用するというのが、「本の街フィヤーランド」の方針
    また、町の各地に『無人書店』が設置され、約5kmにわたる道路沿いに書棚がならべられている


    ◆教会も小学校も書店に姿を変えた街
     オビドス/ポルトガル

    なかでも目を引くのは、13世紀の教会のなかに店を構える書店『グランジ・リヴラリア・デ・サンティアゴ』
    かつての信者席は書棚へと変わり、祭壇の上にもさまざまな国の本が並ぶ
    また、ギネスブックによると、現在も営業中の「世界で最も古い書店」は1732年にピーター・フォーレによって開かれたリスボンにある『ベルトラン書店』である


    ◆アルプスの美しい山々を望む街
     サン・ピエール・ド・クラージュ/スイス

    この町で体験できる、本にまつわるイベントで「文学サイクリング」がある
    町をのんびりサイクリングしながら文学の名所をめぐるコースなどさまざまなコースが用意されている
    自転車をレンタルし、最長4時間まで自由に乗り回すことができる
    また、スイス人のデザイナー、スイスに拠点を置く出版社、印刷業者が制作した本てあれば応募できる「スイスで最も美しい本」コンテストがある
    賞金は無いが、審査員の評価が高い本を紹介するカタログも出版され、受賞作品の展示会が国内外で開かれる


    新たなる「本の街」へ
    「本の街」として活動していなかっても、「本の街」と呼びたくなる場所もある
    ◆住民あたりの書店数世界一の都市
     ブエノスアイレス/アルゼンチン

    ◆日本が誇る世界最大規模の古書店街
     神保町/日本・東京

    ◆特別な日にだけ現れる"飛び出す本の街"
     世界のさまざまな場所


    どうでしたか?
    世界にはさまざま「本の街」があります!
    「本の街」に興味をもった人はぜひ本書を手にとってみてください♪
    今回、案内した街を含め41コの「本の街」が紹介されてますよー(*^。^*)

    それでは、ここまでのお相手は1Q84O1でした!
    SEE YOU(^_^)/~

    • aoi-soraさん
      まんがぱーく
      検索してみました
      ずいぶんお安いですが、誰でも利用できるのですか?
      これぞ夢の国!!
      まんがぱーく
      検索してみました
      ずいぶんお安いですが、誰でも利用できるのですか?
      これぞ夢の国!!
      2023/03/09
    • なおなおさん
      あおいさん、信じられないくらいお安いでしょ!?
      誰でも利用できるみたいですよ(^_-)-☆
      押し入れにおこもりしたーい(。-ω-)zzz. ...
      あおいさん、信じられないくらいお安いでしょ!?
      誰でも利用できるみたいですよ(^_-)-☆
      押し入れにおこもりしたーい(。-ω-)zzz. . .
      2023/03/09
    • 1Q84O1さん
      猫たちいいなぁー、夜に忍び込めば読み放題だ!

      まんがぱーく!?
      そこも楽しそう〜!
      そう言えば最近マンガ読んでないなあ〜
      ってか、関東の方...
      猫たちいいなぁー、夜に忍び込めば読み放題だ!

      まんがぱーく!?
      そこも楽しそう〜!
      そう言えば最近マンガ読んでないなあ〜
      ってか、関東の方は楽しそうな施設がいっぱいで羨ましいですーっ٩(๑´0`๑)۶
      2023/03/09
  • 初めて知ったのだが「国際本の街協会」というものがあるらしい。
    「the International Organisation of Book」。通称IOBT。
    「本の街」の理念を広くアピールするために設立され、2年ごとに加盟する街が持ち回りでブックフェスティバルを開催するという。
    それ以外にも、本の街独自のイベントも開かれている。
    作家の講演やコンサート、一日券を販売して本の露店や歴史的建造物をめぐることが出来たり、読書会、詩のリレー、本の修復、映画上映等々。
    とりあげられた43の町がそれぞれの特性を生かして様々に繰り広げている。

    「本の街」とは、「本による町おこし」のこと。
    「紙の本」の未来を守り、電子書籍の襲来に立ち向かい、賑わいをなくしたコミュニティに新たな光をもたらそうと、世界各地の村や町に志を同じくする書店主・出版社・建築家などが集まっている。ほとんどが風光明媚な田舎町で、町にいるのは書店や本に関わるひとばかり。
    そうした「本の街」を一堂に集めて紹介する、初めての本がこれ。
    著者は「世界の不思議な図書館」と同じ、アレックス・ジョンソン。
    それはそれは綿密な取材で、写真もテキストもいっぱい。

    IOBTに加盟しているところで、人口50人という村もある。さて、そこはどこ?
    それは、皆さんもよくご存じの「モンテレッジョ」。
    毎年8月に大きなブックフェアを開き、未出版の新作を対象とした「絵本賞」を主催しているという。それだけじゃない。ちょっとした机や棚の上に本を積んで、いたるところで本の無人販売所を開いているらしい。
    ここの丘陵地帯の風景の、何とのどかで美しいことよ。

    タイトルの「かわいい」が、まさにピッタリの町もある。
    ノルウェーのリリプットハンメルだ。
    メインストリートに1930年当時の街並みを、全て4分の1サイズで建ててある。
    ミニチュアの40の店舗は実際に営業していて、児童書が1万5000冊揃っている。
    可愛い。とにかく可愛い。お菓子のおうちのような町だ。子ども専用の図書館もある。

    本の後ろの方にはIOBTに加盟していないが「本の街」と呼びたい場所が登場。
    ここでようやく神保町が現れる。「矢口書店」と「ブック・ダッシュ」だ。これは嬉しい。

    シフトチェンジすれば、人口減も恐れることはないとこの本は教えてくれる。
    そもそもは廃れていく町の経済を救い、人口流出を防ぐためにと、ウェールズの「ヘイ・オン・ワン」という町の書店主が考え出したことらしい。
    それが1977年のこと。
    小さな田舎町が古書を愛する人々のメッカとなり、それから地域経済も発展したのだとか。
    いいなぁ、本の街。いいなぁ。
    本好きさんの心をいたくくすぐるこの本、ぜひ開いてみてね。
    羨望のあまりヨダレを垂らさないようご注意・笑

    • アテナイエさん
      こんにちは♪ 私も耳慣れなかった国際ブックフェスティバルなるもの、以前ながめた内田洋子さんの『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』で...
      こんにちは♪ 私も耳慣れなかった国際ブックフェスティバルなるもの、以前ながめた内田洋子さんの『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』で知り、なんと素晴らしく微笑ましい町おこしがあるのだと驚いたのです。モンテレッジョはあのダンテも逗留したらしいので、一度は行ってみたいな~と思いつつ、かなり山深い丘陵地のようで、中世は城塞都市のような感じだったかもしれませんね。nejidonさんのレビューを拝見していると、さらに世界のあれこれの本の町を紹介しているようなので、ぜひ手にしてながめてみたいですね。きっと旅行気分も味わえてますます垂涎のまと、よだれ垂れそうです(^^♪
      2020/03/20
    • nejidonさん
      アテナイエさん、こんにちは(^^♪ コメントありがとうございます。
      ああ、良かったです、「モンテレッジョ」を読まれたのですね!
      行商人が...
      アテナイエさん、こんにちは(^^♪ コメントありがとうございます。
      ああ、良かったです、「モンテレッジョ」を読まれたのですね!
      行商人が本を運んでくるなんて、何だかワクワクしませんか?
      仕事とはいえ、辺鄙な山奥まで徒歩で運んだ人たちが、この町の文化を創り上げたのですよね。
      この本は写真もかなり豊富で、モンテレッジョを取り囲む城壁の上に本が並べられた写真もあるのです。
      清浄な空気の中、はるかに山々を眺めながら読めるってことです。
      スペインに行くことはあっても、トスカーナ地方まで足を延ばすのは大変そう。
      それで、この記事と写真で唾をのみ込んでおきます(^^;
      はい、何しろ43もの町ですから、読み応えたっぷりです。
      これをモデルにして、日本でも「本の街」が生まれて欲しいですよね。
      ぜひぜひ機会がありましたらお読みくださいませ。
      2020/03/20
  • 『一冊の本、一軒の書店では物足りない。
    そんなときは、町全体が本にあふれた「本の街」へ』

    上記の文章に、心ときめいた私。
    こんな夢のような場所が、世界中にあるなんて!
    しかも、どの街も歴史を感じさせる、その景観の美しいこと。


    「本の街」を作ろうとする動きは、1960年代、ウェールズにある、『ヘイ・オン・ワイ』のリチャード・ブースによって始められ、1980年代に大きく花開き、その大半が田舎にあるのは、店舗を安価で借りられて、誰もが開業しやすいからとのことですが、それ以上に、その街をいつまでも残しておきたい故郷への愛や、歴史的文化遺産を大切にしたい、過去からの思いを未来に繫げようとする、崇高な意志を感じられたことに、とても心を打たれました。

    しかも、それが電子書籍に押され気味の、「紙の本」の、未来を照らす希望の光になると共に、その地に暮らす人たちや訪れた観光客の、生活や心を豊かにし、その街の歴史にも触れられる。
    これはもう、言うこと無しですよね。

    また、本書は、ビジュアルガイドブックということで、写真も多く使われており、見るだけで行った気にもさせられそうですが、実際に、このジャンルの本が欲しければ、ここみたいな店舗の紹介や、街のウェブサイトに、街への行き方も載っているので、旅行ガイドとしても充分だと思います。

    ただ、データは2018年のものなので、最新の情報は、取得しておいた方が良いと思います(行ってみて、店が休みというのが一番辛い)。


    特に、印象的だった街をいくつか。

    フェザーストン(ニュージーランド)
    そこにある、三つの小学校の子どもたち全員に、フェスティバル開催中の週末に利用できる10ドルのクーポンを支給。

    フィヤーランド(ノルウェー)
    白夜に、ヨーロッパ大陸最大の氷河、ヨステダール氷河に接する『ソグネ・フィヨルド』を望む町で、古い建物を大切に再利用する姿勢に深く共感。
    夏の間、ボランティアスタッフとなって働くこともできる。

    ヘイ・オン・ワイ(ウェールズ)
    すべてはここから始まった、「本の街」発祥の地。
    「ヘイ城」の敷地内に置かれた無人書店、探偵小説が揃う書店、「マーダー・アンド・メイヘム」、本の博物館がある、ホテル「バスカヴィル・ホール」、どれも魅力的。

    カトレンブルク(ドイツ)
    ベルリンの壁崩壊の時、廃棄された本を拾い集めて、無料で分け与えた、聖ヨハネ教会の「マーティン・ウェスコット牧師」の逸話に感動。

    リリプットハンメル(ノルウェー)
    建物が全て4分の1サイズの、世界でたった一つの「子どもの本の街」。
    子ども以外、立ち入り禁止の図書館「ビブロ・トーイェン」には、ボルボのトラックのボンネットにソファーが据えられたりと、子どもたちの声をデザインに取り入れている。

    モンテレッジョ(イタリア)
    「セバスティアノ・ダ・ポントレーモリ」が、この村で初めて書店を開いてから(1490年代後半)、100年の間に、多くの住民たちが本の行商を始めた、歴史ある村。
    街を取り囲む、城壁の上に並べられた本が、また印象的。

    パジュ(韓国)
    書店、ブックカフェ、出版業者以外の建物が存在しない、北朝鮮との国境から南にわずか10kmほどの、朝鮮半島の非武装地帯付近の湿地を開墾した場所にある。

    ウルエニヤ(スペイン)
    スペインで唯一、バーよりも書店の数が多い村。

    ウィグタウン(スコットランド)
    最長2週間まで、自分の書店を開くことができる、「ジ・オープン・ブック」。その間は、上階のアパートに滞在可能。


    ちなみに、神保町も載っており、外国のジャーナリストならではの書き方が興味深かったです(村上春樹の作品にも登場するほど有名な町という表現)。

    また、1913年に起こった大火や、1923年の関東大震災を乗り越え、第二次大戦中の、度重なる空襲も免れた、といった歴史を感じさせる表現には、日本人として胸に迫るものがあり、海外から多くの愛書家が訪れるのも肯ける、誇りある町だと、改めて感じ入りました。

    それから私の望みとして、いつか、日本の素朴で自然豊かな場所にも、「本の街」が出来るといいなあ。

  • 電子書籍の襲来、図書館存族の危機、個人書店経営難の時代、昔ながらの「紙の本」の未来に希望を託し、世界中の「本の街」を訪ね歩いて紹介した、嘗てなかった画期的なガイドブック。ヘルマン・ヘッセ、E.M.レマルク、イサドラ・ダンカンら多くの作家、芸術家、哲学者が集まったスイスのアスコ-ナ、『メアリ-・ポピンズ』のP.L.トラバ-スが暮らしたオーストラリアのバウラル、スペインで唯一バ-よりも書店の多い街ウルエニャ、世界で随一の読書好きな国アイスランドのセルフォスなど、本のある風景に癒される一冊。

  • 「本の街」という概念を初めて知りました。世界にはこんなに素晴らしい街がたくさんあるんだなぁと驚きです。それぞれに本にまつわる歴史があり、読み応えがありました。

    日本の神保町も最後の方に出てきましたが、日本にもこんな街ができると嬉しいと思います。

  • 何も考えず、ぼうっと眺めるのもいいなって思える本です。こんな本屋さんに行けたらいいな、そんなことをおもいつつ眺める本です。

  • おもしろかったー
    写真目的で読んだけど、内容もめちゃくちゃ興味深かった!
    子供しか入れない、子どもだけの街「リリプットハンメル」なんて、行ってみたかったな。スキーリフトとか3輪自転車に座って本読めるんだって。素敵だ。

  • 行きたいねえ

    Lamplightbookhotel にて。

  • 大きさ、紙の質、がよい
    都市部ではなく田舎の本屋さん、素敵
    もう少し写真も見たかった

  • 思わず買っちゃった^_^

    本の街行きたいな

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著者プロフィール

ジャーナリスト。2007年から英紙『Independent(インディペンデント)』のウェブ版で執筆しており、著書に『Writers’ Pets』、『The Book of Book Lists』、『Shelf Life』、『Book Towns(邦題:世界のかわいい本の街)』、『Bookshelf』、『Improbable Libraries(邦題:世界の不思議な図書館)』、および『Shedworking:The Alternative Workplace Revolution』などがある。著名作家のカードゲーム『The Writers Game』の制作にも携わった。

「2021年 『料理メニューからひもとく歴史的瞬間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アレックス・ジョンソンの作品

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