養老先生、病院へ行く

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767828817

作品紹介・あらすじ

大病をわずらって生死の境をさまよい、
愛猫「まる」を失って悲しみに暮れた
解剖学者・養老孟司は
嫌いだった医療と、どう向き合ったのか

「老い」と「病気」の違いについて改めて考え、
愛猫「まる」の死を経て感じた「身近な存在の死」との向き合い方、
医師の目線から見た、現在の医療システムのいびつな仕組みなどについて
教え子である東大病院の医師・中川恵一と語り合います。

マンガ「テルマエロマエ」で知られる
漫画家ヤマザキマリさんとの鼎談も収録。

■目次
1章 病気はコロナだけじゃなかった
2章 養老先生、東大病院に入院
3章 なぜ「医療」と距離をとるのか?
4章 なぜ病院へ行くべきなのか?
5章 特別鼎談養老先生、どうして病院に行くのが嫌なの?

■著者プロフィール
養老孟司(ようろう・たけし)
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。
95年、東京大学医学部教授を退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。
京都国際マンガミュージアム名誉館長。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。
著書に、毎日出版文化賞特別賞を受賞し、447万部のベストセラーとなった『バカの壁』(新潮新書)のほか、
『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』(以上、新潮新書)、
伊集院光との共著『世間とズレちゃうのはしょうがない』(PHP研究所)など多数。

中川恵一(なかがわ・けいいち)
1960年、東京都生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部放射線医学教室入局。
社会保険中央総合病院放射線科、東京大学医学部放射線医学教室助手、専任講師、准教授を経て、
現在、東京大学大学院医学系研究科特任教授。
2003年~2014年、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長を兼任。
共・著書に『医者にがんと言われたら最初に読む本』(エクスナレッジ)、
『コロナとがん』(海竜社)、『がんのひみつ』『死を忘れた日本人』(共に朝日出版社)、
『がんから始まる生き方』(NHK出版)、『知っておきたいがん知識』(日本経済新聞出版社)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • 「特別編 養老センセイとまる 鎌倉に暮らす」(前編) - ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。 - NHK
    https://www.nhk.jp/p/ts/Z52R515WW1/episode/te/2NJ2K9J77Y/

    養老先生が猫の“まる”を通して見てきたこととは? レギュラー番組への道「まいにち 養老先生、ときどき まる」 |NHK_PR|NHKオンライン
    https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=27623

    「『養老先生、病院へ行く』」の記事一覧 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/category/c03074

    X-Knowledge | 養老先生、病院へ行く
    https://www.xknowledge.co.jp/book/9784767828817

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      5552さん
      まるさん、人で言うと90歳だったとか、先日見た「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」では、朝井まかてのマイケルさんは100歳だった...
      5552さん
      まるさん、人で言うと90歳だったとか、先日見た「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」では、朝井まかてのマイケルさんは100歳だったそうです。
      お二猫とも安らかに、、、
      2021/05/04
    • goya626さん
      あららら、うーん、まるちゃん、亡くなっていたのか。NHKテレビで見ましたよ。
      あららら、うーん、まるちゃん、亡くなっていたのか。NHKテレビで見ましたよ。
      2021/05/04
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      goya626さん
      2021/05/05
  • 養老孟司のお名前はよく目にする
    コラムも面白い
    医師であり動物学者でもある氏の提言は常に興味深い
    中川医師の話しもなるほどと思った
    ヤマザキマリさんとの対談も楽しかった

    ただ同じことの繰り返しが多かった
    愛猫まるちゃんの写真は良かったけれど

    今 医療との距離の取り方が難しい
    痛みがあれば何とかしてほしいと病院へ行くし
    流れに乗ってしまえば抗うのは難しい
    延命は嫌だと思っていても

    ≪ 病院は 生への希望 落とし穴 ≫

  • NHKで季節ごとに放映される養老先生とマルの番組、毎回楽しみに視聴。

    その補足内容として、この本は後追い情報としてなるほどと納得したり、もうあの番組もないなぁと残念に思う。

    病院にかかると医療システムに組み込まれてしまう・・・
    確かにそう思うが、しかし医療システムにも優劣があり、その後のクオリティが全く違うのである。
    中川先生みたいな方が身近にいるだけで、安心できますね、羨ましい。

  • 猫には現在しかありません。未来のことは
    一切考えません。だから自分の死についても考えません。一瞬一瞬を生きているのが、猫なのです。
    と、養老先生。


    なんだか調子が悪い、理由もわからず体重が10キロ以上減って26年ぶりに東大病院を受診した養老先生、検査の後天ぷらでも食べようか、と話していたのに、そのまま心臓カテーテル治療からICUと痛くない心筋梗塞だった養老先生。

    データばかり見ている現在医療にチクリチクリと養老先生。

    教え子であり、主治医である中川先生。
    ご自身もガンの治療をされているので、健康診断とガン検診は受けてほしいと、男性は3人に1人、女性は2人に1人が生涯何らかのがんにかかります。と。

    中川先生の座っている時間が長い人はがんになる確率が高い。と。

    うー。今年こそは、健康診断に行かねば!
    これだけ中川先生に言われたんだものね。

  • NHKでやってた「養老先生と ときどき まる」をずーっと見ていたので、まるが居ないのは寂しいです…しかし解剖学者と云ってもお医者さん…入院ともなると面倒臭い患者ですね~。それでも、新しいコロナ禍の後の生活についての話は興味深かったです。

  • 病院嫌いの養老先生が体調崩して病院に行き治りましたという養老先生ファンに向けての報告の本。

    あえて、読んで考えさせられた問いを作るとすると、「自分の人生や身体の舵取りを専門家に任せるか自分で行うか」かなと。

    自分でどうにも出来ないくらい身体も頭脳も弱ると専門家や他人に任せる以外選択肢はなくなるけど。

  • 養老先生は、ヘルスリテラシーが高いので、自分なりの考えをきちんと持たれている。
    受診となると、家族のことも考えなくてはならないので、自分の考えを押し通すわけにはいかない。
    薬については9錠も飲まれている。上手に病気と付き合われている。

  • ・読みたい『ライフスパン追いなき世界』
    ・一般に5年たって再発がなければ治癒したとみなされる
    ・死というのは、自分の問題ではありません。よく死を自分の問題と錯覚している人が多いのですが、自分は死んでしまうのだから、問題になりようがありません。
    ・市区町村のがん検診は低額で受けられます。自治体によって金額は異なりますが、500円~100円くらいの自己負担で済みます。
    ・(前立腺がんは)過剰な治療を避けるため、早期の前立腺がんに対しては「監視療法」が国際的な標準治療になっています。具体的には3~6か月ごとの直腸からの触診とPSA検査、および1~3年ごとの前立腺生検を行い、悪化していなければ経過観察を続けます。
    ・人間も猫(猫は将来のことは考えることができない。その一瞬のみ)のようにいきられないものでしょうか。そこで私が勧めているのが、生活の中に「マインドフルネス」を取り入れることです。
    ・マインドフルネスの2つの重要な要素
    ①今の自分がどのような状態にあっても一切「判断をしない」
    ②「今この瞬間に意識を向ける」

  • 養老先生すごい病気したんだな。でも淡々。仙人みたいな心境。こういう人だと病気も取り付きにくいのか?でもまるは他界しちゃったね。人が後になるのは正解なんだけど、きっと淋しいよね。対談でヤマザキマリがイタリアのホームドクターの話してたけど、この人出産の時に死ぬ思いしてるはずなのに、それでもイタリアいいと言うのね。理想は日本の医療でホームドクターあり。政治家が仕事しないから日本はあちこちガタがきてるのよ。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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