言語心理学と言語学の専門家であるハーラン・レインは文学学士、文学修士をコロンビア大学で取得し、ハーバード大学のB. F. スキナーの下で心理学博士号を取得した。また、パリのソルボンヌ大学から文学博士号を授かった。その後、ミシガン大学の言語及び言語行動調査センター長となり、サンディエゴのカリフォルニア大学の言語学の客員教授、ボストンのノースイースタン大学の心理学の特別名誉教授となった。
著書『アヴェロンの野生児研究』(福村出版、1980年)では、野生児に関する研究で大きな賞賛を受けた。また、ろう者の歴史に関する、フランス語からの翻訳『聾の経験』(東京電機大学出版局、2000年)を編集した。その他、現代のろう者の言語に関する研究を概説した『アメリカ手話学の近況』(フランソワ・グロージャン共編、1989年)や、『善意の仮面』(現代書館、2007年)などがある。