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- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768456415
感想・レビュー・書評
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普段何気なく乗車している山手線。その山手線の運行を支える電力がどこから供給されるのか、考えたこともなかった。それが新潟地方の一部の人の犠牲に成り立っていることを、本書を通じて知ることになった。
舞台は信濃川の中流に位置する新潟県十日町市。ここがたまたま自分が学生時代に部活動の練習場があり、毎週のように通った思い入れのある地であることも相まってあっという間に読み終わった。
この本は、山手線を支える宮中ダムの環境破壊問題、管理するJR東日本の不正取水問題とその問題に取り組むJR東日本の対応に関するノンフィクションである。
この本を読んで、単にJR東日本は悪い会社であるという結論のみで終わるのはあまりに一義的な結論であろう。
筆者が我々に問いかける「企業の道理と個人の良心」について考えさせられる。
こちらがどんなに誠実に向き合おうとしても、あんた方は企業の倫理に縛られて人間としての良心を失ってしまっている。あんた方はいつだって我々をこうやって欺こうとする・・・・・・。違うかね?
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