「オウム死刑囚 父の手記」と国家権力

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  • 現代書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768459447

作品紹介・あらすじ

北陸朝日放送が、2020年5月に放送したドキュメンタリー番組「贖罪 オウム死刑囚 父の手記」の書籍化。井上嘉浩元死刑囚の父親の手記(著者の高橋徹さんの尽力により、北陸朝日放送が全文を独占入手)を紹介する。

2018年7月、オウム真理教の幹部だった井上嘉浩元死刑囚の死刑が執行された(享年48歳)。嘉浩の父は地下鉄サリン事件が起きた1995年から、死刑執行まで24年間に亘り手記を綴ってきた。嘉浩の生い立ち、逮捕された時の様子、死刑が言い渡された瞬間、大阪拘置所からの電話で死刑執行を知らされたときの胸中……。手記は400字詰め原稿用紙で1000枚分にも及び、世間からのバッシング、井上との面会記録、刑の執行までに至る加害者家族の心情が吐露されている。

オウム事件の加害者家族が贖罪の意思を公開するのは極めて珍しいケース。死刑囚と高校の同窓生だった住職へのインタビューも収録。

感想・レビュー・書評

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  • https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/925364

    ひなたやまにもあります

  • オウムのやったことは許されないけど、オウムを面白おかしく報道していた頃を知っているだけに、逮捕からの一連の動きにはずっとわだかまりを感じていた。裁判のあり方や死刑執行の流れはあまりにも酷かったし、やっぱり何も解決してないじゃんという感想。

    井上さんが、刑が確定したあと贖罪のために本を出版しようとしたら「死刑囚の心の安定に繋がることは認められない」として認められなかったという話、死刑囚というのは死ぬ以外に贖罪が認められないということなのかと衝撃だったな。。。

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著者プロフィール

大分工業高等専門学校教授 博(工)

「2023年 『工業技術者のための農学概論 POD版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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