ケアの倫理からはじめる正義論: 支えあう平等

  • 白澤社
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768479407

作品紹介・あらすじ

依存による関係性をとらえ直しケア倫理に新局面を開いた『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』のエッセンス。主著の邦訳刊行記念講演とインタビューを収録、監訳者による解説と、『愛の労働』に触発されたエッセイを付した、ケアの倫理から思考するキテイ哲学入門。

感想・レビュー・書評

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  • 本書で紹介されるキティの「ケアの倫理」は、今後NICUにおいて医療倫理を考えるうえでますます重要視されるべき概念だと思います。子供や老人あるいは障害者など、他者のケアに依存する人たちに加え、彼らのケアを負担するために自らが他者に依存しなければならなくなる人たち(子育てのために職業を制限される母親等)があることをふまえ、必ずしも社会の全員が自律した判断主体ではありえないことを前提としての平等あるいは正義とはどのようなものか。

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著者プロフィール

ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校名誉教授。グッゲンハイム・フェロー(2014)。アメリカ哲学会東部支部会長(2015-16)。専門は、西洋哲学、フェミニスト倫理学、社会思想。著書に、Metaphor: Its Cognitive Force and Linguistic Structure (Oxford: Oxford University Press, 1987)、Leaning from My Daughter: The Value and Care of Disabled Minds (Oxford; Oxford University Press, 2019)。共編著に、The Subject of Care: Feminist Perspective on Dependency (Totowa: Rowman and Littlefield, 2003)、『認知障碍―道徳哲学への挑戦』Cognitive Disability: A Challenge to Moral Philosophy (Oxford: Wiley Blackwell, 2009)など。

「2023年 『愛の労働あるいは依存とケアの正義論 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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